パリ 凱旋門&エッフェル塔

 

 

私も連日、夜中までパリ五輪をTV観戦しています。

五輪を観ていると、「現在の世界の世相」も見えてきます。

 

開会式 から始めましょう。

ガガ様&セリーヌ は文句なく、素晴らしかった!

フランス人アーティストに拘らず、「何でもこなしてしまう」エンタメ万能のガガ様&フランス語圏DIVAの代表格で病気からの復活が期待されるセリーヌの起用は正解。やはり、エンタメのトップはアメリカ(セリーヌはカナダ人だけど)ですね。

ネットのコメントを読むと、ガガ様のフランス語の発音・アクセントは非フランス語圏の人としては賞賛するべきレベルであったそうです。

こういうパフォーマンスは テイラー・スウィフト、ビヨンセ、アリアナ・グランデ にはできないだろうな。ガガ様、再び身体は増量しているように見えましたけど・・

1961年のジジ・ジャンメール『Mon truc en plumes(羽飾りのトリック)』

 

開会式全般の感想は『フランス革命の誇り&多様性押し付け』

かなり悪趣味な演出が目に付きましたが、極右勢力に乗っ取られそうになっている現在のフランスのリベラル派にとって、「近代民主主義の発祥としてのフランス革命」「人種やLGBTを包摂する多様性」を世界に発信したいという強い想いが込められていたのでしょう。”自由” ”平等” ”友愛” というフランス革命の精神を表すキーワードも章立てに埋め込まれていました。

残酷だけどフランス人にとっては誇り?

フランス革命は「民主主義の暴走による衆愚政治で、軍人による独裁で終わった」との保守派からの批判もある

 

現実のフランスの人口構成と比べても、不自然な程多くの有色人種、ゲイやトランスジェンダーで構成されたダンサーやミュージシャンでショーは進行していきました。

フランスの伝統文化を紹介し、古き良きフランスを回顧するようなテイストは皆無でした。良く言えば、未来志向なのだろうけど。

 

どうせなら、ここでも ガガ様に Judas を演ってもらった方がよかったのでは?

ガガ様が扮するマグダラのマリアが”裏切者”ユダ(Judas)を愛するという歌詞

冒頭のバイクで連なる男たちはキリストの使徒たちに見立てている

 

本当にここはフランスなのか?と思う程、ショーでは多くの黒人が登場しました。私が最後にフランス(パリとストラスブール)を訪れたのは2019年12月でしたが、流石に街中では白人の方が多かったですけどね。

でも、今回のフランス代表の柔道選手は黒人ばかり。異様に感じます。

バスケも同様ですが、こちらは仕方ないでしょう

(ウェンバンヤマはデカい! 身長224cmとのことだけど、あのアンドレ・ザ・ジャイアントとほぼ同じだ! アンドレもフランス人だった)

一方、フェンシングは裕福そうな(私の主観)白人ばかり。

フランスは日本以上に柔道が盛んであるそうですが、貧しい黒人が習っているのでしょうね。フェンシングとか馬術は、依然として有色人種には壁がありそうです。

フェンシングの会場になっているグラン・パレ

 

 

体操競技も以前は黒人選手を殆ど見ませんでしたが、今やアメリカ女子チ-ムは黒人選手が中心で、中でもシモーネ・バイルズはアメリカを代表する人気アスリートになっています。ここでも時代の移り変わりを感じます。

 

体操、特に床の演技を観ていると、黒人の”バネ”は凄い!と改めて思います。

黒人がより多く体操競技に流入してきたら、陸上競技やバスケのように席巻されそう。今、男子は日本・中国の天下ですが、長くは続かないかもしれません。

 

 

バスケといえば、今回のアメリカチームは掛け値なしのドリームチーム!

レブロン・ジェームス、ステフィン・カリー、ケビン・デュラント なんて凄すぎる!

まさに、史上最強。

 

それなのに、日本ではワイドショーでも一切触れません びっくりびっくりびっくり

信じられない。日本のTV、どこまでガラパゴスなのか?と思いますよ。

私は日本チームの試合よりも、アメリカチームの試合の方が観たい!

(昨晩の 日本vsフランス は白熱した好勝負でしたが、NBAのプレイオフと比較するとレベルはね・・・)

まあ、ワイドショーを見ている老人達はバスケなんて興味ないだろうし、スーパースターといっても黒人選手の見分けなんてつかないから、視聴率はとれないでしょうね。

 

内向きといえば、柔道女子57キロ級で優勝した 出口クリスタ は国籍はカナダですが、実際はほぼ日本人です。それなのにワイドショーは完全無視。試合も素晴らしかったし(日本代表がアッサリ負けた選手に粘り勝ちしたし、決勝戦では満身創痍の中で闘っていた)、ビジュアルもいいし、筋肉もスゴイのに勿体ない。

どこまでドメスティックなのかと呆れます。

 

 

柔道や昨晩のバスケ(日本vsフランス)等、多くの競技で誤審や疑惑の判定が発生していますが、五輪ではいつものこと。世界中で、審判や失敗した選手のSNSへの誹謗中傷書き込みが発生しているようです。東京五輪までならば、そういった民度の低い所業は韓国人・中国人が中心でしたが(勿論、日本人もいた)、今回は多くの途上国にも波及しているそうです。インターネット、スマホの普及と経済成長によって、世界中に生息していたローカルなバカがグローバルな有害物と化す現象が起こっているのでしょう。

「世界はバカで溢れている(特に♂)」

これが現実であり、五輪を通じて実感する世相です。

 

そうはいうものの、やっぱり柔道の審判のレベルは相変わらず低すぎます。

ルール変更しずぎという背景もありそうですが。

私は寝技を簡単に止めないで、完全に膠着状態になるまで続けさせるルールに変えた方がいいと思います。現在の講堂館柔道は投げ技・足技偏重で、日本古来の柔術は寝技主体であったと聞いています。寝技は延々と続くと見ていて退屈だし、投げ技と比べて豪快さには欠けますが、より実戦的になります。

技をかけ逃げして、ポイントや指導で勝とうとする外国人の柔道は美しくない。

武道として本来の姿に戻すためにも寝技重視にすべきと思いますが、外国人は日本柔道に勝てなくなるので、強硬に反対するでしょう。

 

 

開会式後半、セーヌ川の上を馬が走っていましたが、競馬野郎としては近年の凱旋門賞馬(ヴァルトガイスト、ソットサス、エースインパクトあたり)をロンシャン競馬場で走らせる映像の方がよかったなあ。

 

2018年の凱旋門賞勝ち馬 ヴァルトガイスト  [ロンシャン競馬場で撮影]

 

馬術競技での”初老ジャパン”の銅メタル獲得は驚きました。

戸本選手はJRA所属で、競馬場で誘導馬にも乗っていたとか(スワーヴリチャードが勝った2019年のJAPAN CUP等)。

他の二選手は乗馬クラブクレインの所属。私、昔、クレイン奈良で乗馬を習っていました。私も低い障害ならば飛べましたけどね。勿論、馬術競技のような障害を飛ぶのは無理です。

三選手共、ごくごく微小ながら、私と縁があるようです(笑)

欧州の壁が厚い馬術競技でメダル獲得は歴史的快挙。

 

流石に、五輪で競馬をやるのは無理があるので、競輪に期待。

競輪選手である太田海也と佐藤水菜が出場するケイリン、スプリントが楽しみです。

もし、金メダルを獲ったら、競輪場に客が押し寄せるかな???