千本釈迦堂(大報恩寺) を後にして、更に西方へ歩いて行きました。

桜の名所として名高い 平野神社 に到着。

 

大混雑という程ではありませんでしたが、花見客が大勢来ていました。

外国人も多数。やはり、本法寺よりも有名ですからね。千本釈迦堂 はほぼ終わっていましたが、ここはまだ十分に残っていたので。

 

御神木「大楠」と磁石が吸い付く自然石「すえひろがね」

 

平野神社は元々平城京にありましたが、794年の平安京遷都時にこの地に移ってきたそうです。現在は桜の名所として有名です。多くの種があるので、約1ヶ月間、お花見が楽しめると言われています。今回は遅咲きの桜が咲いているタイミングでした。

平野神社にある桜の種類については↓に掲載されています。

 

お姉さん二人によるフルート・ピアノの「桜コンサート」が行われていました。

拝殿

 

 

折角なので、有料エリアの 桜苑 にも入ってみました。

ピークは過ぎていた感じでした。

恐らく、ピーク時には大混雑になるのだろう

 

 

 

平野神社 を出て、徒歩5分強の所にある北野白梅町駅から嵐電に乗りました。

4つ先の駅で下車。今回の「京都お花見」のメインである 仁和寺 に到着。

京都で遅咲きの桜と言えば仁和寺の御室桜。ネット情報でも”満開”とのことでした。

 

仁和寺は京都を代表する名刹の一つなので、くどくど説明する必要はないでしょう。仁和4年(888)創建で、現在は真言宗御室派の総本山です。

「御室花まつり」開催中で、この日に訪れた寺社の中では最も賑わっていました。外国人客も多数見かけました。普段は無料で入れるエリアもお花見シーズンは有料になっています。

 

御室桜を見物できるエリアに入りました。

満開♪ 爆  笑

御室桜は遅咲きで、背丈が低く、白く可憐な花びらが特徴

 

 

五重塔と一緒だと一層映える♪

 

 

 

京都のお花見を締めるに相応しい桜でした。

時間は16時になっていました。仁和寺は過去に数回来訪しているし、近くのお寺をもう一つ周れそうなので、今回はお花見だけで撤収しました。

 

次のお寺に向かう途中にあった 野々村仁清 の窯あった事を示す碑。

一般住宅の横にひっそりと建っていた

 

暫く歩くと、長泉寺というお寺の前に 兼好法師(「徒然草」著者) の住居があった事を示す碑がありました。流石、京都。歩いていると色々なものに出くわします。

境内にはお墓と伝えられる「兼好塚」があるらしいが、非公開

「徒然草」はここで執筆されたわけではないらしい

 

 

仁和寺から徒歩20分弱で 妙心寺 に到着。臨済宗妙心寺の本山です。

山内には46の塔頭があり、その中の一つである 退蔵院 の紅しだれ桜が満開であるという情報をキャッチしていたので、やって来ました。見所の多いお寺ですが、17時に閉まるので、慌ただしく見て周りました。

 

応永11(1404)年建立  退蔵院の境内図

 

目的はお花見でしたが、示されている順路に従って見て周りました。

最初は方丈(本堂)と元信の庭。建物内部は撮影不可でした。

(ここの方丈に宮本武蔵が住み込んで修行していたこともあったとか)

方丈の縁側から眺めた 元信の庭

狩野派の礎を築いた元信(永徳の祖父)が作庭した絵画的な枯山水庭園

 

一般的な枯山水庭園と比べると緑(特に背景の常緑樹)が多く、白砂とのコントラストが鮮やかで、絵画的に感じます。

 

このお寺は「日本最古の水墨画」も所蔵していますが、方丈内に展示されているのは模写(原本は京都国立博物館に寄託)

足利義持の命で如拙が描いた(1415年以前)

小さなひょうたんで大きなナマズをいかに捕まえるか、という禅の公案

絵の上に京都五山の禅僧31人の賛(回答)が書かれている

 

以下はWikiに掲載されている解説の引用

~図は水流の中を泳ぐナマズとヒョウタンを持ってそれを捕らえようとする一人の男を表す。男はヒョウタンをしっかり抱え持っているようには見えず、危なっかしい手つきである。左前景には数本の竹、遠景に山々を表す。主たるモチーフを画面の左下に集め、画面右方を広い空間とする構図法は「残山剰水」「辺角の景」と呼ばれるもので、南宋の画家馬遠が得意としたものである。また、人物の描法には同じ南宋の梁楷の「減筆体」の影響がうかがわれる。このように本作品は、南宋院体画の影響を強く受けたものであり、日本の初期水墨画を代表する人物である如拙の筆であることが確実な遺品として、日本絵画史上貴重な遺品である。~


方丈を出て、南に広がる850坪の池泉回遊式庭園 余香苑 に進みました。

余香苑 に入ってすぐ正面にあるのが名物の 紅しだれ桜

その左右には 陰陽の庭 が設けられています。

これは見事な桜の大樹

樹齢は50年ほどで、平安神宮にある紅しだれ桜の孫桜

2013年春の「そうだ、京都にいこう」キャンペーンに使用されたとのこと

撮影の最適場所に陣取って動かない客が数人いたので、全体像を撮ることはできなかった・・・↓は拝借画像(色は加工している気がする・・・)

 

桜目当てで客が押し寄せるのも納得という見事なしだれ桜でした。

仁和寺の御室桜と違って一本木なので客が集中してしまいますが、仁和寺ほど有名ではないので混雑で難儀するというほどではありませんでした。でも、ここにも外国人客は沢山来ていました。

 

↑陰の庭  ↓陽の庭

 

 

 

陽の庭                陰の庭

 

ひょうたん池

 

 

17時まで粘って、一通り見物しました。

以上で、妙覚寺-本法寺-雨宝院-千本釈迦堂(大報恩寺)-平野神社-仁和寺-妙心寺退蔵院 と巡ったお花見(+美術鑑賞)が終了。この旅行でのお花見も終了となりました。計画策定時には想定していなかったお花見を満喫できてラッキーでした♪

流石に疲れたので、花園駅からJRと地下鉄を乗り継いで四条烏丸の東横インに戻り、夜は出歩かずに就寝しました。

5日目終了。

 

↓懐かしい大河ドラマのOP