3/31 放送回では『枕草子』をベースにしたシーンがあったようです。

高度な技を使いやがる(笑) 油断できないな。

 

兼家への怨念を抱いておどろおどろしく登場した源明子は「六条御息所」という指摘もあるようです。成程、イメージ的には近いかもしれない。兼家はもうすぐ死にそうだし、源明子の怨念がとり殺したという設定なのかもしれません。

『藤原道長の第二夫人である源明子は、光源氏の愛人で嫉妬深く、正夫人・葵の上を呪い殺す六条御息所のキャラクターに寄せられている』

  ↓の記事の冒頭に書かれている

 

↑の記事を読むと、皇室と公家の複雑な血縁関係を実感します。

遺伝子の生存競争は一筋縄ではいきませんね。

有名な リチャード・ドーキンス「利己的な遺伝子」によれば、所詮、個々の人間は遺伝子を運ぶ船のようなもので、遺伝子こそが主役で生存競争をしているのが真相であるそうですが、日本の皇室・公家の世界だけに限定しても、その戦いは凄まじい。

 

天皇の男系継承についてY染色体がよく話題になりますが、女系のみで継承されるミトコンドリアDNAというのもあります。

 

前記の記事に掲載されている系図を見ると、残念ながら紫式部から伝わるミトコンドリアDNAを継承する女性は現存しなさそうですが、紫式部よりも前の時代に遡って辿れば、紫式部と同系統のミトコンドリアDNAを継承する女性は存在していそうな気がします。誰か調査しないかな。案外、有名な現代の女性作家に辿り着くかも?

もしかしたら、愛子さまも?

 

ちなみに、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの遺骨と称された骨の鑑定は、母親のミトコンドリアDNAと照合したと言われています。

 

「光る君へ」は5月頃からは越前編になるみたいですね。

どこに源氏物語等のエピソードが出てくるかわからないので、油断しないように見ようと思います。予想では、紫式部一行が越前から京へ戻る途中の関で道長と再会するシーンを挟みそうな気がします(第十六帖 関屋での空蝉との再会)。当たるかな?

[国宝]俵屋宗達筆 源氏物語関屋澪標図屏風 (静嘉堂文庫所蔵)

 

あとは、紫の上が明石の姫君を引き取って養育したことを踏まえて、紫式部(まひろ)が子供の彰子を可愛がるシーンもありそうな気がします。その後も、紫式部が母親のように彰子をサポートしていくのでしょう。このドラマでは基本、紫式部=紫の上、道長=光源氏、という設定ですから。源倫子と明石の君はちょっと身分が違いますけどね。

《紫式部日記絵巻断簡》

手前が道長で、赤ん坊を抱いているのは倫子、背を向けているのが彰子

 

 

先週まで東京富士美術館で開催されていた『源氏物語展』も見応えがありました。

↓は截金ガラス作家の 山本茜 による「源氏物語シリーズ」の作品。

 

光り輝く君の誕生をイメージしたという 《第一帖 桐壺》

 

紫の上の魂が螺旋状に昇天していくイメージの《第四十帖 御法》

一番下の紫が徐々に薄まって透明に近づいていく