リストランテを営業するホテルだけあって、朝食もイタリアにしては種類が多く、美味でした。
8時前にホテルをチェックアウトし、オルヴィエート駅へ。
この日はオルヴィエート観光の前に、日本人客に人気のある”秘境”へ向かいます。
ジブリ映画「天空の城ラピュタ」のモデルと言われている チヴィタ・ディ・バーニョレージョ です。
~ラツィオ州ヴィテルボ県バニョレージョに属する分離集落で、2500年以上前にエトルリア人によってつくられた都市であるが、台地辺縁部の崩落によってその上の建物が崩れる危機に常にさらされており、「死にゆく町」とも言われる。~ Wikiより引用
欧米人客はそれほど訪れないようですが、日本人には大人気で、大手旅行会社のイタリアツアーの行程には組み込まれている事が多いようです。交通の便が極めて悪く、個人で訪れるには、かなり面倒な所に位置しています。
公共交通機関を利用する場合は、オルヴィエートから路線バスに乗るのですが、本数が少い・・・ 旅行前に、ネットでバスの時刻表を調べて検討した結果、オルヴィエート駅前を8時に出発する便に乗るのがベストと判断しました。そのために、前日、オルヴィエートに宿泊したのです。
オルヴィエート駅前からバスに乗車する前、駅の売店で往復のバス券を買いました。その時、店員さんが「店の隅に時刻表が貼ってある」と教えてくれました。前日の夕方、バス停をチェックした時、時刻表は無かったのですが、こんなわかりにくい場所に貼ってあるとは・・・ それが↓です。
日本人向け時刻表
これがね・・・ネット情報(バス会社の公式サイト)と違うのですよ・・・
往路について、8:00 の便は一致しているのですが、ネットでは 9:20 の便はありませんでした。
復路については、ネットでは 12:30 の便はありませんでした。どちらが正しいんだ???
予定通り、8:00 の便に乗りこみました。私の他に日本人はいませんでしたが、アジア系が4~5人+オタクっぽい白人男2人組がいました。
バスはウンブリア地方の緑濃い田舎道を走っていく
約45分でバーニョレージョ村に到着。
停留所からチヴィタまでは思っていたよりも距離があり、20分以上は歩きました。
そして、緑に覆われた谷間の中から突き出たような「死にゆく町」が姿を現しました!
天空の城ラピュタ
噂に聞いていた通り、ファンタジックで、現実離れしたような奇観。インパクト絶大な光景。
「死にゆく町」という形容が相応しい、寂寥感が漂う集落に見えます。
アクセスの悪さも、秘境感を増幅させてくれます。日本人に人気があるというのも納得!
周囲は緑に覆われた谷
朝早くであったので、チヴィタへと続く橋には誰もいなくて、写真撮影には絶好でした♪
チヴィタの入り口
入り口の先にある少し開けた所。右の建物は土産物店
その先にある広場。周囲には教会(赤矢印)やカフェがある
教会の内部
先程歩いてきた橋をこの車両で登って、物資を運びこんでいる
チヴィタ内には特別なスポットはないし、とても小さな集落ですが、中世ヨーロッパの風情が強く残っています。5~8軒ぐらいの観光客向けの飲食店と民家(別荘?)があります。
時間が経つにつれて観光客も増えてきました。客はアジア系が多く、日本人ツアーも2~3ですが、見かけました。
活況を呈しているという程ではありませんが、すぐに死滅しそうな状況でもないようです。
チヴィタ内から見た周囲の眺望
他の有名観光地のように喧騒に溢れているわけではない上に風情もあるので、アクセスは不便ですが、一度訪れる価値はあると思います。
しかし、小さな集落なので、滞在は1時間もあれば十分です。
できれば、10:10発のバスでオルヴィエートに戻りたかったのですが、バス乗り場から離れている事もあって、それは無理でした。その次の便は 12:30発なので、時間を持て余す事になってしまいました。(1時間半ぐらいは余ってしまった)
何とか時間を潰してから、バーニョレージョ村に引き返しました。
さようなら、チヴィタ・ディ・バーニョレージョ
バーニョレージョ村の BARでカプチーノを飲んだり、軽食(野菜バーガー)を食べたりしつつ、12:30 の便に合せて、バス乗り場へ。
野菜バーガー(ランチ前の軽食)
バス乗り場に着くと、往路で一緒であったメンツが待っていました。
やはり、どうしても、復路は
12:30 の便になってしまうようです。
ところが、12:30になっても、
バスが来ねぇ・・・
先述した通り、ネットで見たバス時刻表には 12:30 の便はありませんでした。
やはり、オルヴイエート駅の売店に貼ってあった時刻表ではなく、バス会社のサイトの情報が正しかったようです。結局、サイトに載っていた 13:00発の便が来ました。
(もし、前日、貼ってあった時刻表を見て、往路 9:20 発の便に乗るようにしていたら、惨事になっていたところだった )
13:45分頃、バスはオルヴィエート駅前に到着。
私以外の乗客は全員降りましたが、私はそのまま乗って、丘の上にあるオルヴィエートの旧市街へ上がって行きました。次は、オルヴィエート観光です。
城壁に囲まれたオルヴィエートの旧市街(この写真は拾い物)