1Fの印象派以降へ移る前に、2Fにあった 1902年の作品。

 

滝の近くの蘭の花とはちどり/マーティン・ジョンソン・ヒード <アメリカ ルミニズム>

 

全く知らない画家でしたが、美術館のパンフレットにセレクションとして掲載されていたので、観てみました。ルミニズムというカテゴリーがある事も帰国後に知ったのですが、以下は Wiki に載っているルミニズムの概説です。

 

~1850年代から1870年代のアメリカ絵画の様式で、光や大気の微妙な?を意識して描いた風景画で、近くを明確に描き遠くを不明瞭かつ沈んだ彩度で描く「空気遠近法」や筆触を残さない滑らかな光の効果を利用した画法によって特徴づけられその作品は概して動きのない静かな情景であり、水平線が強調され、滑らかな光に包まれていることが多い~

 

まさに、この説明通りの作品ですね。「空気遠近法」、覚えておこう。

 

 

それでは、印象派以降へ。前編同様、必ずしも、年代順ではありません。

まず最初に現れたメジャーな画家は、ゴーギャンでした。タヒチとルーアン(フランス)の作品。

 

 

Mata Mua/ゴーギャン (1892) <フランス 後期印象派>

 

Street in Rouen/ゴーギャン (1884) 

 

 

The Ludwigskirche in Munich/カンディンスキー (1908) <ロシア>

 

後期印象派に近い色合いの作品ですね。

カンディンスキーにしては見やすいです。

 

 

ここから先、光が反射して、撮影に失敗した写真が増えます・・・ショボーン

 

 

 Conversation under the Olive /アンリ・マティス (1921) <フランス フォーヴィスム >

 

 

The "Martha McKeen" of Wellfleet/エドワード・ホッパー (1944) <アメリカ 具象絵画>

 

ここまでの3枚(ゴーギャンから)は、いずれも、別館的なカルメン夫人のコレクションエリアに展示されているのですが、本館的なエリアにもホッパーの作品があるので、まとめて掲載します。

 

Girl at a Sewing Machine (1921)

 

Dead Tree and Side of Lombard House (1931)

 

ホッパーについての Wiki の説明も引用しておきます。

ホッパー作品を当ブログで掲載するのは初めてなので、3枚共、ピックアップしました。現代の人気画家でもありますから。

<<ホテルの部屋>>という作品は展示されていませんでした。

 

~都会の街路、オフィス、劇場、ガソリンスタンド、灯台、田舎家などアメリカ人には見慣れた都市や郊外の風景を、単純化された構図と色彩、大胆な明度対比、強調された輪郭線で描く彼の孤独な雰囲気漂う作品は今日のアメリカでも高い人気をもっている。~

 

 

座る女/フアン・グリス (1917) <スペイン キュビズム>

 

 

壊れた椅子の前にいるフランツィ/エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー (1910) <ドイツ 表現主義>

 

Kneeling Nude in front of Red Screen/エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー (1912)

 

 

ようやく、印象派へ(笑)

マネ、モネ、ルノワールの傑作は見当たらなかったので、その辺りはスキップ。

 

 

緑の服の踊り子/ドガ (1879) <フランス 印象派>

 

 

Portrait of a Peasant/セザンヌ (1906) <フランス 後期印象派>

 

 

The Woods at Marly/ピサロ (1871) <フランス 印象派>

 

 

"Les Vessenots" in Auvers/ゴッホ (1890) <オランダ 後期印象派>

 

The Stevedores in Arles/ゴッホ (1888)

 

 

再登場のコロー

 

The Parc des Lions at Port-Marly/カミーユ・コロー (1872)  <フランス 写実主義・バルビゾン派>

 

 

Easter Morning/カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ (1835) <ドイツ ロマン主義>

 

 

Arab Rider/ドラクロワ (1854) <フランス ロマン主義>

 

 

ウォータールーの橋/アンドレ・ドラン (1906) <フランス フォーヴィスム >

 

 

ここまでが1Fで、更に0F(地上階)へ移ります。

 

The Pink Tablecloth/ジョルジュ・ブラック (1938) <フランス キュビズム>

 

 

The House in Grey/シャガール (1917) <ロシア>

 

 

Woman in the Mirror/ポール・デルヴォー (1936) <ベルギー シュルレアリズム>

 

 

The Card Game/バルテュス (1950) <フランス>

 

 

入浴中の女/ロイ・リキテンスタイン (1963) <アメリカ ポップアート>

 

 

最後の地上階の目玉である ピカソ と ダリ の作品<<鏡を持つ道化師>><<目を覚ます1秒前、ザクロの周りの蜜蜂のバタツキによって見た夢>>が、両方共、お出掛け中で観ることができませんでした・・・

この時期は観光シーズンオフなので、積極的に貸し出しているのでしょうか?

 

 

初期フランドルから現代ポップアートに至るまで、幅広い時代の大物画家の作品を鑑賞することができました。プラ美 REINA SOFIA 以上に、ゴージャスな時間を過ごせました。

美術鑑賞には最高の環境です。

 

これにて、マドリッドでの美術鑑賞は終了です。

充実した4美術館6回の訪問でした。ニコニコ