シジュウカラ | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

 朝、鏡池の畔を歩いていると、傍らの灌木から野鳥の声がします。近くに行って目を凝らしてみると、カラ類の姿が目に入りました。声の正体はこの野鳥でした。

 お腹が白く見えたのでハシブトガラかな?と思いながら見ていると、近くにもう1羽の寡黙な野鳥がいることに気がつきました。こちらは黒いネクタイ姿のシジュウカラです。

 喧しい方の野鳥をよく見ると、喉のあたりからお腹の真ん中あたりまで、うっすらと短いネクタイが見えます。どうやら巣立ち直後の幼鳥のようです。親鳥に必死のアピールをしているのでしょう。

 



 親鳥の方をよく見ると、口にミミズのようなものを咥えています。シジュウカラの体と同じくらいの長さがあろうかという大きなミミズです。幼鳥の方は、それが欲しくて必死のアピールを続けています。

 しかし幼鳥が近寄ってきても、親鳥はなかなかミミズを渡そうとしません。それどころか、ミミズは徐々に飲み込まれていっているようで、口から出ている部分はどんどん少なくなっていきます。そのまま自分で食べようとしているのでしょうか。幼鳥は喧しく鳴きながら、親鳥にまとわりついていました。

 突然、幼鳥の鳴き声が聞こえなくなります。見ると、ミミズは無事に幼鳥の口の中に入っていました。親鳥は意地悪をしていたのではなく、大きなミミズを幼鳥が食べやすいように咀嚼をしていたのでしょうか。

 そんなほのぼのとした様子を見られた朝でした。しっかりと観察するため撮影はできませんでしたが、次にまた同じような声を耳にしたら、今度はスマホを動画撮影モードにして近づこうと思います。