青春18きっぷ稚内往復日帰りツアー4 | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

(稚内から)

 コンビニで夕食用の弁当と夜食を購入し、それから土産物店で目をつけておいたお土産を購入しました。帰りの列車の時刻まで少し時間があったので座っていたのですが、空いていたテーブルもあったのでここで弁当を食べてしまいました。車内では夜食をつまんでいれば大丈夫でしょう。

 駅構内には、朝の普通列車に乗っていた若者のグループもいます。また帰りも同じ普通列車に乗るのかと思っていたら、札幌行の特急宗谷の改札が始まるとホームに向かっていきました。どうやら彼らは特急で帰るようです。駅に残っている乗客の中に見覚えのある姿を探すと、新旭川から乗ってきた1人だけいました。どうやら普通列車で日帰りをしようという変わり者は2人だけのようです。

 ベンチに座って待っていると、目の前にクレジットカード専用の券売機がありました。この券売機では乗車券や特急券などのほか、定期券も購入できます。ちょうど美瑛~旭川の通勤定期が更新時期を迎えています。これをこの券売機で更新したら、稚内駅発行の定期券となります。旭川近郊でそんな定期券を使っている人はほとんどいないでしょう。そう思うと体は自然と動き出し、継続定期券を購入しました。



 やがて特急宗谷が出発し、駅のみどりの窓口も閉じられました。改札も無人となり、自由にホームに出ることができます。とはいえ、列車も入線していないのにホームに出ても寒いだけです。混むようならば座るために早めに並ぶことも必要でしょうが、まったく混みそうな様子もありません。列車が入線するまで座って待っていました。

 しばらく待っていると、18時10分発の普通列車名寄行が入線したので、ホームに行きました。来るときに乗ってきたキハ54が折り返す運用です。乗車したのは数名だけです。

 4人連れの賑やかな集団も乗ってきました。時間的にまだ飲んでいるわけじゃないと思いつつ、飲んでいるようなノリです。ちょっとうるさいなあと思っていたら、次の南稚内で降りていきました。なるほど、これから飲みに行くのでしょう。南稚内からは高校生も乗ってきましたが、ここからは静かな車内が続きました。

 往路は車窓を楽しんできましたが、復路はすでに夜汽車となっています。車窓を楽しむこともできず、ただスマホが友達です。名寄に到着する21時49分まで、静かに列車は走り続けました。唯一怖かったのは鹿との衝撃でしたが、怪しげな警笛が鳴らされることもなく名寄駅に滑り込みました。

 名寄からは22時15分発の旭川行に乗り換えです。しかしまだ列車は入線していません。いったん、名寄駅の駅舎に行きました。

 やがて旭川からの列車が到着しました。この列車が旭川行となります。駅舎内で折り返しの準備が終わるのを待って、列車に乗り込みました。

 ここまではずっとキハ54形(しかもまったく同じ車両)でしたが、最後はH100形です。乗客の数は少なく、ゆったりと乗りました。

 出発時刻が近づいてから、2人の酔っ払いが乗ってきました。列車が発車してからも大きな声でしゃべっていた2人ですが、風連駅で降りていき、その後は車内を静寂が包み込みました。

 新旭川駅では、唯一朝の列車から一緒だった乗客も降りていき、まもなく旭川に到着しました。23時40分、定刻でした。

 そこから最後のひと仕事です。駅を出るとかなり寒かったのですが、車まで頑張って歩きました。精算機で500円を支払い、車を出します。苦手な夜の運転ですが、この時間になると交通量も少なく、スムーズに安全運転で帰宅しました。時刻は午前0時30分になろうとしてました。

 旭川から稚内まで259.4キロ。往復518.8キロの鉄道散歩、無事終了です。(おわり)