映画ゴールデンカムイ(ネタばれあり) | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

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還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

 ゴールデンカムイという漫画の存在は以前から知っていましたが、実際に全部読んだのはつい最近です。この映画の公開に合わせて、1月末まで全話が無料公開されていたので、全314話を1か月かけて読みました。想像以上に面白くて、読み終わったときはすっかり沼にはまってました。

 同時に並行してアニメの方も見ました。こちらは私の登録しているサイトで1期から3期までは無料で観られます。4期は1話ずつのレンタルでしたが、ポイントが貯まっていたのでこれで観られました。

 こうなると……映画も観たくなるのは必然的な流れです。しかも評判を聞くと映画も素晴らしい出来のようです。WOWOWで事前PRの番組もありましたので、これも録画して何度も観ています。下準備もバッチリです。

 ということで、今日、観てきました。

 



 なにしろ期待が大きかったので、その期待を裏切られるのではという不安もありましたが、逆に期待以上の大きな満足感がありました。ひとつひとつのエピソードの描き方や話のつながり。個性的なキャラクターたちの描き方。そのいずれをとっても、原作のイメージからまったく逸脱していません(にわかファンが偉そうなことを言ってすみません)。それでいて、原作を知らない人でも十分に楽しめるエンターテインメント性があると思います。

 全体を通じて感じられたのは、制作陣の原作に対するリスペクトです。描きづらい部分も多くあったと思いますが、実に的確に描いてくれました。チタタプもオハウも脳みそも食べたくなりましたよ。ちょうど「原作クラッシャー」の件が問題になっていますが、この映画はその対極にあると思います。

 だがしかし、全体の話からすると、今回はホンの導入部です。見終わった後の率直な感想は、「壮大な予告編だった」でした。でも2時間を超える上映時間だったのに、それが1時間程度にしか感じないくらい引き込まれる作品です。これはもう、続編は間違いなく(しかも何作も)作られることでしょう。

 そんなことを思いながらエンディングのクレジットを観ていると、思わず猿叫してしまいそうになりました。画面には家永とかキロランケらが出てきているではありませんか!まさかこのエンディングのためだけに用意したわけじゃないでしょう。ということは、すでに続編のためのキャスティングもされている?それどころかもしかすると撮影も始まっている?そんな期待を持たせてくれるエンディングでした。

 この映画、幹事会社として集英社と並んでいるのがWOWOWです。だから事前特番もあったのですね。ということは、WOWOWでは公開後の早い段階で放送されることも期待できます。

 今後については、WOWOWでテレビドラマ化され、劇場版は三部作で予定しているという噂もあります。だとすると、この後のエピソードはテレビドラマでやって、網走監獄編あたりを劇場版第二部として、またテレビドラマを挟んで五稜郭編でエンディングなのかなって想像しちゃいました。

 これ、テレビドラマ化するにしても、WOWOWというのがポイントだと思います。ゴールデンカムイの原作は、民放ドラマにするには難しい表現も多々あると思います。でもWOWOWならば民放よりも制約が緩いですよね。実際、WOWOWオリジナルのドラマWでは、エログロの表現が民放ドラマの斜め上を行ってます。本当にドラマ化されるのか、楽しみに待とうと思います。

 実は、最近はWOWOWを観る機会も減ったので解約も考えていたのですが、解約できなくなっちゃいました(笑)。