鉄道散歩と寺社巡り、美深ウォーク1 | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

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還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

(1)市街地と昼食

 JR北海道の在来線が6日間乗り放題となる6日間周遊パス。料金は24,000円という設定ですが、その半額は北海道の補助金が充てられるということで12,000円という破格値になり、これまでも販売期間中には何度か使ってきました。

 その6日間周遊パスが9月から再販され、しかも9月19日から24日までの6日間に2回札幌へ行く予定があったため、6日間周遊パスを購入しました。そして23日の秋分の日にも使おうと計画をしていました。

 当初の予定では、伊達か北見を目指そうと思っていました。北見には車でも行けるけど、伊達まで車で行くのは大変です。であれば、6日間周遊パスの利点を最大限に生かせるのは伊達だ!と思い、伊達・登別・苫小牧の霊場巡りをする計画をたてました。

 ところが23日の天気予報を見ると、全道的に雨です。特に太平洋側は強く降る予報で、伊達に行くのはちょっとリスキーです。じゃあ北見はというと、北見もやはり終日雨の予報です。雨の中の霊場巡りは大変なので、こちらも難しそうです。

 そこで急浮上したのは美深でした。

 もともと美深は、羽幌・天塩の霊場に車で行ったとき、帰りに回ってくるつもりでした。ですが駅に近くてJRで参拝可能な霊場は、先にお参りしておけば、車で巡るときの負担が軽くなります。そう思って青春18きっぷを使って名寄の法弘寺に参詣しました。今回も駅から歩いて行ける光願寺と美深神社に参詣し、ついでに帰りの列車の時間までウォーキングを楽しむことにすれば、今後の巡礼の際に楽になる、ということで計画を立てておきました。

 しかも天気予報を見ると、美深は昼前に雨が上がるようになっています。さらに利用する予定の下りの宗谷と上りのサロベツ4号は、いずれも使用車両ははまなす編成となっています。前日の時点で美深に行くことに決定しました。

 当日は8時01分発の旭川行普通列車で美瑛を出発し、旭川には定刻に到着しました。特急宗谷の出発ホームに移動し、増1号車の乗車口に行きます。はまなす編成の増1号車はラウンジ(自由席)となっています。どうせなら、他の列車にはないラウンジを楽しもうと思います。

 やがて札幌からの特急宗谷が入線してきました。



 ラウンジはほぼ満席だったようですが、旭川で下車する乗客もそこそこいます。おかげで窓側のカウンター席に座れました。以前、ラベンダー編成で上川に行った時もカウンター席に座ったので、2度目の体験です。

 はまなす編成のありがたいところは、全車両Wi-Fi完備であるところです。通信量を気にせずスマホを使うことができます。ただし塩狩峠のように山間部を通るときはWi-Fiも繋がらなくなることを今回知りました。

 列車は順調に次の停車駅の和寒を出ました。そして軽快に塩狩峠を上っていたのですが、急にブレーキがかかり列車は停止してしまいます。まもなくアナウンスがあり、鹿と接触したようです。しばらく車両点検が行われたのち、再び動き出しました。

 次の停車駅の士別で、再び車両点検が行われました。結局何も問題なく出発しましたが、15分の遅れとなってしまいました。その後は何事もなく15分遅れで美深に到着しました。



 駅を出ると、雨はほぼ上がっていました。やはり美深を選んだのは正解だったと思いながら、最初の目的地である真珠山光願寺を目指しました。国道40号を稚内方面にGoogleMapを見ながら進んでいくと、まもなく光願寺の前に出ました。



 境内のあちこちに車が停められています。そういえば、この日は彼岸の中日です。檀家さんが続々と訪れているようです。



 檀家さんたちは横の入り口から入っていきますが、私は本堂の玄関の中に入りました。玄関の中に霊場本尊の写真が飾られ、北海道八十八ヶ所と北海道三十六不動尊の御朱印が用意されていました。「中でお参りください」とはどこにも書かれていなかったので、ここでお参りをして御朱印をいただきました。



 光願寺を出ると、雨が降っていました。準備してきた折り畳みの傘をさして、美深神社を目指します。先ほどとは逆に国道40号を旭川方面に進みます。美深駅前も通過してしばらく歩いていくと、左手にむつみ食堂という店がありました。事前情報も確認せずにやってきましたが、食いしん坊の直観によると、この店はなかなか期待できそうです。昼食場所の最有力候補となりました。

 そこを過ぎて間もなく、大きな白い鳥居が現れました。どうやらこれが、美深神社の一の鳥居のようです。鳥居の前で一揖をして長い参道を進みます。拝殿の近くまで行くと、社号標がありました。



 広い境内の右手には境内社があります。赤い鳥居が連なっていて一見すると稲荷神社ですが、鳥居は神明鳥居でした。

 拝殿に掲げられている神額を見ると、稲荷神社、古峰神社、彌彦神社と3つ並んでいました。



 境内社でお参りをしてから美深神社の拝殿に向かいます。拝殿の手前にある一組の狛犬さんは、昭和2年に奉納されたものでした。



 拝殿でお参りをしてから社務所に向かいました。御朱印を拝受して、美深神社を後にしました。

 美深神社から国道40号に出て、左に戻るとさきほどのむつみ食堂があります。でも右に進むと、コンビニの横に「ラーメン」と書かれた看板も見えます。戻るか進むかで迷いましたが、どうもラーメンという気分ではなく、戻ることにしました。