帯広に郊外にある愛国。この地名が全国的に有名になったは、1974年だった。
当時の国鉄広尾線。愛国駅の2つ隣には幸福駅があった。この駅が1973年にNHKの番組で紹介されたことで、がぜん注目されることとなった。幸福駅が注目されるとともに、この愛国駅にもスポットライトが当たり、「愛国から幸福ゆき」の切符は「愛の国から幸福へ」という歌も発売されるなど爆発的な人気を呼んだ。
愛国から幸福ゆき切符のキーホルダー
1973年にはわずか7枚しか売れなかったという「愛国から幸福ゆき」の切符。これが1974年には実に300万枚も売れ、4年間で1000万枚も売れたというのだから、いかにものすごいブームだったかということがわかるだろう。
このブームのおかげで、国鉄広尾線の営業係数も、1973年の704から189と一時的には大幅な改善をしたほどである。しかし広尾線の利用者増にはつながらず、国鉄広尾線とともに愛国駅、幸福駅は1987年2月2日をもって廃止となった。
しかし今でも「愛国から幸福ゆき」切符の人気は根強く、愛国駅跡、幸福駅跡は観光地として整備され、特に幸福駅跡は今でも全国から観光客が訪れている。幸福駅周辺の土産物屋では、当時と同じ硬券の「愛国から幸福ゆき」切符が売られ、土産物として人気を博している。
愛国駅跡
幸福駅跡
さて前置きが長くなったが、その愛国駅の近くに愛國神社がある。御祭神は大国主命ということもあり、縁結びのご利益を求めて多くの人が参拝に来ているようだ。境内には縁結びを願う多くの絵馬がかけられていた。
社号標
鳥居
狛犬
拝殿
参拝を終えてから記帳所へと向かう。大正神社の兼務社であり普段は神職が常駐していない愛國神社。御朱印は大正神社で拝受できるのだが、そのためにはここで記帳をして引換券を持って大正神社に行かなければならない。独特のシステムになっている。先に大正神社で御朱印をいただいてから参拝に来ることも許されているようだが、私自身はあくまでも参拝をしてから御朱印をいただくという形にこだわりたいと思っている。
記帳所
引換券
この日は雨の中で参拝を終えてから大正神社に向かい、そこで御朱印をいただいた。
愛國神社御朱印