しまだ大井川マラソンが終わっても、私の遠征はまだ終わりません。これからもうひとつのメイン、東海道観光です。
プランを練っていたとき、東海道を歩こうと思ってから1番最初に考えた観光ルートは、駿河歩人でした。静岡市内の東海道2峠6宿のハイライトともいえるルートが紹介されていて、ぜひ歩いてみたいと思ったのです。
ところが、駿河歩人のホームページは半年以上にわたって更新されている気配がありません。補助金をもらって作りだしたシステムのようですが、補助金が切れたら動きが鈍っているのか?そういう例をたくさん見てきた私としては、ちょっと怖さを感じてしまいました。
10月になってから、泊まる場所が島田になりました。そのようなこともあって、島田宿から掛川宿までの東海道約20kmを歩こうと思い、今度はそちらのルートを検討し始めました。そうすることで、掛川城、駿府城、小田原城と城めぐりもできるかもしれません。でも、フルマラソンの翌日に20kmも歩けるのか?という大きな不安はありました。
大会当日の朝、同じホテルに泊まっていた旅ランナー469号さんに捨てないゼッケンを渡したとき、旅ランナー469号さんから、歩くルートとして由比宿~蒲原宿間、そして天気がよければ薩た峠がお勧めだと言われました。 こうした情報は、地元の人からの情報に勝るものはありません。このルートは駿河歩人の情報で、1度は検討したことがあるルートでもあります。そしてなにより、薩た峠も入れたとしても、島田宿~掛川宿より距離は短くて済みそうです(笑)。
ということで、昨日の時点で予定を変更してしまいました。
ルートとしては、興津宿~薩た峠~由比宿~蒲原宿という順に歩くか、あるいはその逆から歩くかですが、天気予報が曇りのち晴れということだったので、薩た峠を午後にした方が絶景に出会う可能性が高いかもしれないと思い、蒲原宿から興津宿に向かって歩くこととしました。
東海道を歩こうと決めたときに、すぐ「東海道を歩く旅」なる本を買ってしまいました。蒲原宿~興津宿についてはこの本でも特選コースの一つとして紹介されています。しかも東海道のハイライトコースというキャプションまでついて。
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ということで、朝食を食べたあと、小さなリュックを一つ背負って、東海道散策に出かけました。
まずはJR島田駅から熱海行きに乗って、小一時間揺られて新蒲原駅に到着します。それから東木戸まで行きます。ここからいよいよ東海道散策の始まりです。
蒲原の街並みは、あちこちに昔を偲ばせる建物が残されていました。中でも目をひくのは、なまこ壁でしょうか。これはなかなか北海道ではお目にかかれません。あちこちに、説明書きが書かれた立て札とともに、昔ながらの家並みが保存されています。
街道から少し外れたところに、蒲原夜之雪記念碑があります。私にとって蒲原という地名は、すなわちこの夜之雪にほかなりません。
歌川広重が天保3年(1832年)に描いたといわれる夜之雪。昭和35年(1960年)に国際文通週間を記念してこの夜之雪を描いて発行された切手は、通称「蒲原」と呼ばれ、私は強い思い入れがあることは、以前の日記でも書いた通りです。その夜之雪が描かれたと思われる場所の近くに建てられているという記念碑です。もちろん、そこには夜之雪の景色はまったく残っていませんが、はるか昔の広重の思いがここには残っているのかもしれません。
その後も蒲原宿の街並みを見ながら散策しました。旅籠の跡や本陣跡。さらには大正時代の洋館や、蔀戸のある国登録有形文化財の志田家住宅主屋などが、静かな街並みを作りだしています。
こうして街を散策する分には問題ないのですが、内部を公開している施設の多くが、月曜日休館です。マラソン大会後の観光となると月曜日になってしまいますが、観光施設はどうしても月曜日がお休みというところが多くなります。目的に応じて、事前に確認をしておかねばならないでしょう。
そんな蒲原宿の街並みを楽しみながら散策しました。
次に由比を目指します。この間は県道になっています。なんの変哲もない道なのでしょうが、道幅といい街並みといい、北海道とは全然違いますから、飽きが来ません。
蒲原駅前を通過し、途中から枝道のような道に入り、由比宿東桝型跡に到達します。今でも道路は不自然に折れ曲がっていますが、ここにかつては木戸が設けられ、万一の攻撃を防ぐとともに、宿の出入り口の道標になっていたそうです。
御七里役所之跡を通過してしばらく歩くと、由比宿の本陣跡に到着します。ここは由比本陣公園として整備され、その中には東海道廣重美術館がありました。
中に入ってみると、月曜日だというのに、「国民文化祭しずおか2009」のため休館ではありません。しかも無料開放です。もちろん、中を覗かせていただきました。
本陣公園の正面には、由井正雪の生家である「正雪紺屋」がありました。ここも覗き、お土産に手ぬぐいを買いました。そして先を目指します。(つづく)
いつもマナーについてはこのブログでも発信させていただいてますが、R×L SOCKS 部長さん
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