40代の集大成~第1回しまだ大井川マラソン完走記第1部(富士山の歓迎を受け) | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

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還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

 静岡県島田市。この大会情報を知るまで、私はその市の存在を知りませんでした。富士山静岡空港がテレビで話題になっていても、その空港の所在地まではまったく記憶に残っていなかったのです。


 そんな島田市で開催される、富士山静岡空港開港記念第1回しまだ大井川マラソン。この大会に出場しようと思い立ったのは、この大会が第1回大会であることと、火曜日が祝日のため、月曜日に休暇を取れば、まるまる1日を観光に費やすことができるという、ただそれだけのことでした。


 お気に入りの大会に続けて出場するのも大好きです。毎年、その大会が近づくにつれて、今年はどういうレースになるか、今年もまた昨年会った人と会えるかなど、さまざまな楽しさがあります。


 でも第1回大会の魅力というのも、捨てがたいものがあります。


 第1回大会というのは、当たり外れが多い大会です。というより、外れの方が多い大会と言った方が間違いないかもしれません。なにしろ、こうした大会を行うということは、いくら綿密に考えて準備をしたとしても、やってみなければわからないことというのが必ずあります。だから運営上のトラブルやアクシデントはつきものです。ここを読んでいる皆さんも、第1回大会に出るときは、運営上のトラブルをある程度覚悟していった方が無難だと思います。少なくとも第1回大会においては、完璧な運営はありえないと思ってください。


 ではなぜ、私は第1回大会を好むのでしょう。今年なんか、出場した9レースのうち、第1回大会は過半数の5レースもあるのですから。


 それはひとえに、大会運営をする皆さんの、熱意を感じられるというところにあります。町おこしなどの目的のためにマラソン大会をやろうと地元で決意をし、その大会の運営と盛り上げにかかる。そうした意識が地元に浸透し、期待以上の熱い歓迎と応援を受ける。私にとってはその熱さが、多少の運営面の不備など吹っ飛ばしてくれるのです。


 だから、きちんとした運営の大会を走りたいという人には、第1回大会はお勧めできません。むしろ運営面やコースの評判など、様子見をしてから翌年以降の出場を検討された方がいいと思います。でも大会を行おうという地元の熱意を感じて走りたい人には、第1回大会はお勧めです。


 さて、帯広から島田に行こうとすると、アクセス方法は大きく2通りが考えられます。一つは帯広から新千歳空港まで移動して、富士山静岡空港へ向かうルート。もうひとつはとかち帯広空港から羽田空港へ移動して、それから島田へ向かうルート。二転三転しましたが、結局、往路は新千歳空港から富士山静岡空港へ。そして復路は羽田空港からとかち帯広空港へ、というルートを選びました。


 富士山静岡ルートのネックは、待ち時間の多さです。新千歳空港から富士山静岡空港に飛ぶ飛行機は、ANAが午前中の便。JALが午後の便、各1本です。帯広から新千歳空港までの移動時間を考えると、ANA便の利用は大変なことに加え、私が集めているマイルはJALだけなので、JAL便の利用しか考えておりませんでした。


 帯広から新千歳空港までのアクセスは、JR利用と高速バス利用があります。JRは新千歳空港までの所要時間が2時間あまりで、本数もそこそこあるため11時35分帯広発の特急に乗れば間に合います。でもバスは所要時間も3時間30分と長く、本数も少ないため、8時発の便に乗らなければなりません。しかも空港で、3時間以上待たねばなりません。でも、運賃はバスの方が3,000円近くも安いのです。結局、最終目的地の到着時間は同じということもあり、安い方を選びました。


 新千歳空港での昼食は、パスタセットを食べました。まだ道内にいるうちに贅沢な食事をするわけにはいかないことと、マラソン大会前日ということもあり、選んだメニューです。しかしここでまず最初の失敗を犯しました。トマトソースを3カ所ほど、トレーナーにつけてしまったのです。お子ちゃまですね、まったく・・・。現地では気温が高そうなのでTシャツは何枚も持ってきていますが、トレーナーはこの1枚です。これを着て人前に出ることだけは避けたいところです。


 飛行機は、快適なフライトでした。北海道には雲がかかっており、その後も東北上空では眼下に広がる雲の海。まるで雪原の上を飛んでいるような感じでした。


Road to SAROMAN BLUE-雲海


 ところが徐々に雲が切れて、視界が広がってきます。そうなってくると、左の窓側の席にいる私としては、富士山が見えるのかどうかが気になってきます。すると・・・左前方から、夕陽を浴びた富士山が近づいてきました。


Road to SAROMAN BLUE-富士山


 飛行機はどんどん富士山に近づいていきます。機内の乗客の大部分は、左側の窓を見つめ、カメラを持っている人は私を含めて写真を撮りまくっていました。


Road to SAROMAN BLUE-富士山


 富士山のすぐ近くを飛び(写真はもちろんズームしてますが)、この時間のこの路線の飛行機からでなければ富士山の姿を十分に堪能しました。


Road to SAROMAN BLUE-富士山


 この富士山を見られただけでも、富士山静岡空港を利用した甲斐があるというものです。私は気持ちよく静岡に降り立ちました。


 空港ロビーに出ると、「しまだ大井川マラソン参加者の方」と書かれた紙を掲げている人がいます。そういえば、大会事務局から電話が来て、公式ホテルとなっているルートイン島田駅前まで連絡バスが出ると言ってた記憶があります。てっきり、それは通常の空港から島田駅行きのバスがホテル前にも停まるという意味かと思っていたのですが、そうではなく、事務局から送迎バスが出るということのようです。札幌からのJAL便を利用した参加者は6~7名でしたでしょうか。ホテル利用者であるか否かにかかわらず、全員がホテル前まで送っていただきました。


 ルートイン島田駅前は、スタート会場まで徒歩5分、ゴール会場から徒歩10分ということでした。10月31日の宿泊は、マラソンプランということで、通常料金より1,200円高くなっています。その内容は、朝食時間が通常は7時からなのですが、マラソンプラン用朝食を6時から7時の間に出し、バナナとベーコンが増えるというもの。あと、大会当日は、荷物を預かってもらえるということ。そして大会当日の12時から17時まで、大浴場を使えるということです。連泊者にはあまりメリットが感じられないのですが、朝食時間が6時からというのは、スタート準備のうえではありがたいことです。


 18時からは野口みずきさんのトークショーが行われています。でも残念ながら、ホテルにチェックインしたのがすでに18時です。開演後の入場はお断りということでしたので、残念ながら間に合いませんでした。


 部屋に荷物を置いた後、夕食のために外に出ました。大会前日ということもあり、生ものや肉類より炭水化物主体のメニュー・・・となると、外食よりもコンビニの方が選びやすいだろうと、コンビニに行くこととしました。ついでに、大会会場までの道も確認です。まあ、東京マラソンのときのように、迷子になることはないと思うのですが・・・。


 ホテルの近くのとある店。明日のコースに面している店の前にこんな看板を見つけました。


Road to SAROMAN BLUE-看板


 街をあげて参加者を歓迎してくれる。なんだか嬉しくなってしまいます。


 コンビニでは、弁当の他に富士宮焼きそばも買いました。B級グルメとしては有名な富士宮焼きそば。さすがに静岡県では、コンビニ弁当にもなっているようです。


Road to SAROMAN BLUE-富士宮焼きそば


 そして忘れちゃいけないのが、この1本。安着祝いには欠かせません。


Road to SAROMAN BLUE-KC3G0057.jpg


 前日までの予報では雨の心配もありましたが、再度予報を確認すると、曇りのち雨。雨は夕方からとのこと。どうやらこの分だと、雨が降る前にゴールできそうです。どうやら私にとっていい風向きになってきているようです。でもどうせならば青空の下を走りたいな・・・。そんなことを願いながら眠りにつきました。(つづく)




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