友情のハイタッチ~北海道マラソン完走記その3 | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

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還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

 完走記に入る前に、北海道マラソンに参加した皆さん、15km過ぎとゴール映像が公開され、ダウンロードできるのをご存知ですか?


 北海道新聞の映像提供サービスのページ を開き、ゼッケン番号とパスワード(受付時に配布された、ネット配信実験、オーダーメイドDVDの案内の用紙に書かれています)を入れると、ダウンロード画面が出てきます。15km付近(JRアンダーパス手前)はアナログテレビ画質の映像(640×480)、ゴールはブロードバンド画質の映像です。いずれも約3分の映像の中に、指定したゼッケン番号の選手が30秒程度の長さで映っています。私がダウンロードした動画は、15km付近は約66MB、ゴール映像は約10MBでした。参考までに、ゴール映像を載せてみます。


 私のゴールタイムは3時間59分37秒。向かって右側の走路(なぜかランナーが少なかった)を走っています(SUNちゃんには、痛々しい走りと言われました)。上は蛍光イエローのTシャツ+黄色の楽走ランシャツ、下は黒のロングタイツで、ゴール前は両手を挙げて、ゴールの瞬間、「道マラ最高!」と叫んでいるのが私です。



 完走した皆さん。ゴール映像を見て、あの感動をよみがえらせましょう。


 そして残念ながら完走できなかった皆さん。この映像を見て(ちょうど3時間58分00秒~4時間00分59秒という、サブフォー前後の時間帯です)、来年こそはゴールしようという気持ちを高めてください。


 ということで、完走記の続きをお楽しみください。


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 Ogakunとともに、帯広発8時のバスに乗り込む。おかげでこの1週間。気持ちはだいぶ上向きになってきた。しかしまだ、心の底から燃え上がるまではいってない。通常のレースに臨むというモードにはなっている。だが北海道マラソンに臨むという、震えるほどの緊張感にはほど遠い。


 バスに4時間揺られて、札幌に到着したのが12時。さすがに全身疲れている。しかし1週間のランオフが功を奏したか、不安があった腰も問題はない。


 時計台前でバスを降り、私たちはまず40km関門へ行ってみる。歩道に40kmと書かれたマーク。明日はこの地点を越えるかどうかで、天国と地獄が分かれてしまう。北海道マラソンの最終関門は40km地点。ゴール関門はないので、ここを3時間48分以内に通過すると、残りは歩いても完走できる。それだけに、関門閉鎖間際には、さまざまなドラマが繰り広げられる地点である。


SA330582.jpg


 今年もここを越える!


 40kmのマーキングを見て、私は心の中で密かに誓った。


 今は車がびっしりと走っている大通公園。明日はここが、ランナーに占拠される。そしてその中に、黄色いウェアに身を包む私の姿があるはずだ。それをOgakunは、この地点で見届けてくれるはずだ。


 私の中に、ようやく炎が燃え出した。


 それからアスリートクラブに顔を出し、斉藤店長に挨拶をする。それから昼食をとり、受付会場のパークホテルへと向かう。


 パークホテルはランナーが溢れている。ロビーにはHYRのメンバーが集まっており、音別ランナーさんとも会うことができた。ほかにも多くのランナーと会い、調子を聞かれるたびに「絶好調」と答える。そう言っているうちに、本当に調子がいいように思えてくるから面白い。


 受付終了後、中島公園のゴール地点に行ってみる。だが、まだ作業中のためゲートは完成していなかった。ここでも大勢の仲間と会う。やはりみんな、受付後、あるいは受付前にゴール地点を見るというのはルートになっているようだ。


 受付会場で多くの仲間と会い、中島公園では放送機材もたくさん用意され、そしてゴールゲートも作られている。ここはもうすっかり道マラモードになろうとしている。そして多くのランナー仲間と会い、私の中もすっかり道マラモードになってきた。練習量には不安がある私。完走するためには、自分自身が道マラモードになり、道マラマジックの力を借りるしかない。


公園入り口


 中島公園の入り口で写真を撮った後、近くのホテルにチェックインをし、もう1度ゴール地点へいって完成したゴールゲートを見てから、再び受付会場へいく。KBS京都ラジオで毎週土曜日の早朝5時30分から54分まで放送されている、Let's RUNの「走友会めぐり」の取材を受けることになっていたのだ。パーソナリティの若林順子さんが、北海道マラソン初出場ということで来道し、道内の走友会を紹介しようというもので、楽走412旭川に白羽の矢が当たったのだ。この時間に集まれるメンバーに呼びかけたところ、私とOgakunのほか、sibaさんご夫妻、yagiさん、いづみさん、まぐちゃちゃさん、カッチさんが集まった。


取材


 取材を終えて開会式に出席する。来年のベルリン世界陸上の代表選考競技会ともなっている女子の部は、坂本直子さんが招待選手の目玉だったが、直前でDNSとなり、目玉不在となっていた。それでも一昨年の北海道マラソンで初マラソン初優勝を遂げた吉田香織さん、昨年の東京マラソンで初マラソン初優勝をした新谷仁美さんの争いになるかと、この2人に注目していた。


吉田香織


 開会式終了後、いつもならメンバーを見つけて前夜祭へと向かうのだが、今年は大会前日に飲みすぎるという失敗を繰り返していることもあり、今年は前夜祭は自粛。かわりにOgakunと夕食に行き、ビールを1杯だけ飲んだ。


 考えてみれば、札幌に到着してから、1日で5~6kmは歩いている。そして1週間ぶりに飲んだ1杯のビール。ホテルの部屋に戻ると急に睡魔に襲われて、20時30分頃に布団に入った。アテネオリンピックのときの野口みずきさんにあやかって、シューズを抱いて寝るつもりだったのに、すっかり忘れていた。(つづく)