無念の夏の日から3ヶ月あまりが過ぎた。
ようやく今日、北海道マラソン歓走記 が完成した。速報版についてはこのブログの中で連載していたのだが、それを軸にして再度整理をした完成版・北海道マラソン歓走記 。最後は思わずあの無念さがよみがえってきて・・・。興味のある方はぜひごらんになってください。
最近はどうもこちらのブログが主となってしまい(「しゅ」を変換したら「酒」と出てくるのは何故だ?)、本体のHP の更新を怠っている。だけど完成版の完走記は本体のHP の方に載せていますので、たまにはこちらも見てやってください。
引き続き他の完走記も本体のHP に載せていきますが、サロマはまだ完成の目処がたちません。とにかくボリュームが多くなってしまって、マジで1冊の本となりそうな量です。どうやって載せるかも困っています。どうしよう・・・。
あ、そうそう。せっかくだからアスリートの風の放送内容も、近日中に本体のHP に掲載します。このブログのままだと逆から読む形になって読みづらいから。(もう読みたい人もいないかな?)
それでは、さっぽろさよならマラソンの完走記を続けます。
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あと5km。奇跡の100分切りも見えてきて、俄然勢いが出てきた。勢いが・・・。勢い・・・あれっ?その割にkanapapaさん が大きくなってこない。おかしいな?
その前に目を転じると、ジュンジュンの姿は少しずつ大きくなってきている。kanapapaさん とジュンジュンの差はほとんどなくなった。そうか、kanapapaさん が驚異的なスパートをしているんだ。よし、負けていられないぞ!
16~17km、4分45秒。えっ?20秒も落ちてきている。そうなのか?kanapapaさん が驚異的なスパートをしているわけではなく、私のペースが落ちているのか?私は現実に目をそむけたかった。
気がつくと、kanapapaさん とジュンジュンの順番が入れ替わっている。そうしたら、こちらも目標をジュンジュンに切り替えて追いかけよう。ジュンジュンとの差は徐々に詰まってきているのだから。
17~18km、4分54秒。更にペースは落ちた。ジュンジュンの背中も大きくならない。ダメだ・・・。でも、ここまできて失速はしたくない。抜けるかどうかはともかく、最後までしっかりと走って今年を締めたい。ここでだらしないレースをしてしまったら、気持ちよく年を越すことができない。ジュンジュンの背中をしっかりと見つめて走り続けた。
18~19km、4分57秒。わずかにペースは落ちている。それでもどうにか5分を切って、踏みとどまっているというべきか。札幌マラソンのだらしない失速を考えると、多分後者なのだろう。こう考えると、あの大失速も反面教師になっており、まったく意味がないわけではなさそうだ。
19~20km、5分03秒と、ついに5分を超えた。しかしこの5kmは24分06秒と、そこそこのペースで踏みとどまっている。これでも1周目よりは速いペースで走っているし、そう思えば大健闘だ。
スタート地点を通過する。そこでは既に走り終えたアザラシさん をはじめ、多くの仲間が待ち受けて声援を送ってくれている。前をいくジュンジュンとの差は数十m。ギャラリーとしてはちょっと物足りない距離かな?いや、盛り上がりを見せなければ。ここに来て、お調子者の血が騒ぎだした。
上流に向かっているうちに少しでも差を縮めて、下りで一気にスパートして追いつく。よし、プランは完璧だ(笑)。
本当は気づかれないうちに忍び寄って追いつきたいのだが、折り返しがあるのでそれは無理。私が追っていることに気づいたところでスパートされてしまっては、そこで終戦となってしまう。あとはジュンジュンにスパートする余力がないことを祈るのみだ。
kanapapaさん が折り返してくる。ずっと背中を見ながら走ってきたけど、ついに届かなかった。そしてその数十m後ろ、私の20mくらい前だろうか、ジュンジュンが折り返した。当然ジュンジュンは私の姿に気がついた。しかし、スパートをする様子はない。よし、もらった!
折り返してから私は、風のようにスパートをする。・・・自分のイメージではね。でも現実はそんなに甘くない。一生懸命走っても、努力の割には体が前に進まない。苦しさばかりが増して、吐きそうだ。
ようやく幌平橋のあたりでジュンジュンに追いついた。しかし私は抜き去りはしなかった。うら若き女性をゴール前で交わしてしまうなんて私にはできない。・・・嘘です。追いつくまでで精一杯だった。このまま抜こうとして、もしもジュンジュンが抜かれまいとペースをあげたら・・・私はそこで倒れてしまう(笑)。それならゴール前まで併走して、最後でちょろっと先着すればよい。そんなせこい考えだった。
案の定、併走してゴールを目指す我々を見て、仲間たちは大喜びだった。よし、大成功!・・・と、得意になっていると、ジュンジュンがスパートした。しまった!いい気になっていて勝負を忘れていた!慌ててスパートして並びかけたが、どうしても前に出られなかった。正式なリザルトによると、その差は0.4秒。21.0975kmを走っての0.4秒。ほとんど同着のようなものだよ・・・などと負け惜しみを言う。
そういえば、一昨年のさよならマラソン でも、最後は他のランナーと競り合いになって負けた。そうか、この大会は最後の競り合いの相性が悪いんだ。・・・というか、その展開で先着できたことがあるか?中学生相手以外で?
正式結果は、1時間41分32秒。昨日も書いたが、なんと2年前と全くの同タイム。2年前のタイムなんか忘れて走っていたのだから、これはすごいことだ。そっか、ゴール前ではジュンジュンと2年前の自分と3人でのバトルだったんだね。
来年は、今年の自分に1秒でも先着できるようにしよう!(おっと、これは来年の出走宣言か!?)
(痛恨の左足 完)
ギャラリーの ウケを狙って スパートし
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