akkunの爽やかな笑顔(北海道ロードレース完走記) | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

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還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

 さて、ようやく週末だ。明後日は楽しい華鋒酒家♪・・・ちゃう、メインは白石サイクリングロード~エルフィンロード合同ラン。オクトーバーランの最後の追い込みということもあり、40kmくらいは走りたいところ。しかし9時30分スタートで、華鋒酒家の宴会は14時から。その途中で南郷の湯に行くことを考えると、40kmは難しいか・・・。華鋒酒家をパスして走る、という選択肢も必要かな。


 ところで、天気はあまりよくなさそうだ。美瑛から札幌まで行って雨じゃ走るのも大変だな。その時は早めに南郷の湯に行って1次会なんていいかもね。


 ・・・・・・・・・さっきの意気込みはどこへ行った?


 さて、近頃は前置きが長くなる傾向にあったので、北海道ロードレース完走記(もしかしたら今年最後の完走記かも?)の最終回をとっとと始めます。


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 レース中のフォーム改造作戦などという荒唐無稽な作戦も敢えなく失敗に終わった。あとはもう、取るべき作戦は1つしかない。名付けて、


人事を尽くして天命を待つ作戦


 ・・・・・・・・・。なんとセンスのないネーミングだこと。


 ともかく残すところは全力で走るのみ。akkun だって余力があるとは限らない。ついてくるだけで精一杯かもしれない。最後まで自分は全力で走る。そうすれば活路は見いだされる・・・かもしれない。


 juri彼・じゅり夫妻も、kanapapaさん とkanaちゃんも、晴れboxさん も、みんな復路も応援してくれていた。走るのにちょうどいい気候ということは、応援するには寒いはず。そんな中で長時間応援してくれることは、本当にありがたい。こうして仲間が増える前は、応援を受けて走るなんて考えられなかったことだ。こうした応援の力で、失速を最小限に食い止めていた。


 江別市民さんの姿もあった。昨年はOgakunに交わされる決定的瞬間を目撃されてしまったが、今年はakkun との壮絶なバトルを見てもらっている。どうも江別市民さんには美味しい場面を提供する宿命にあるようだ。


 4分48秒、4分49秒。どんなに一生懸命走っても、ラップはこれ以上あがらない。後半型のランナーたちは次々と私を抜いていく。抜かれるたびに「ついに来たか!」と思うのだが、オレンジのランパンではないことを確認しホッと一息をつく。


 それでももちろん抜かれるばかりではない。どうにか失速せずに済んでいるだけに、落ちてくるランナーを1人、2人と抜いていく。フルマラソンの半分と考えると、フルを走れるランナーにとっては大した距離じゃないと思えてしまう。しかしやはり最後の2~3kmの苦しさは、どんな距離のレースでも変わらない。


 気になるランナーが近づいてきた。あの後ろ姿は・・・どうもジュンジュンのように見える。自分のペースが落ちてからは、正直言ってジュンジュンのことは忘れていた。後ろのakkun のことしか頭にはなかった。一気に姿が大きくなるわけではないので極端な失速をしているようでもないが、しかし確実にその後ろ姿は大きくなってきている。


 どんな記録が出るのだろうか、というペースで走っていたジュンジュンだが、オーバーペースだったのだろうか。しかしここまで来たのだから、せめて100分を切ってもらいたい。


 並びかけてみると、やはりジュンジュンだった。表情も苦しそうだ。ここまでいいペースできたんだから、最後頑張ろう!とハッパをかけるが、ペースをあげるのは難しそうだった。自分がジュンジュンにペースをあわせて、なんとか100分切りのためにペースメーカーを務めるという選択肢も頭に浮かんだが、akkun とのバトルの最中に、バトルを捨てるエクスキューズとしてジュンジュンを利用することになり、それはジュンジュンにもakkun にも失礼にあたる。そのままジュンジュンを交わしてバトルを継続した。


 19km地点を4分49秒のラップで通過する。進路変更の際に後ろをチラッと確認すると、オレンジのランパンが見えないことも多い。あとで聞いたところでは、akkun も死角にはいるよう努力をしていたようだが、背中に感じる殺気はakkun の存在をしっかりと物語っていた。こあきさん が応援してくれていたのもこのあたりだったろうか。終盤だったということは覚えているのだが、正確な場所は・・・。


 ゴールまで1km少々という地点で河川敷に別れを告げて堤防にあがる。ここではパフパフホーンを鳴らしながらKuriさん とsibaさんが応援してくれていた。2人のはしゃぎっぷりを見ると、私とakkun がどんなに面白いバトルをしているかよくわかる。私は肩越しに後ろを指さし、「なんとかして~」と頼むが、もちろん誰もなんとかしてくれるはずがない。


 くっそー。いったいどこで仕掛けてくるんだ?残り1kmの表示を見て、最後の力を振り絞ってスパートをかける。しかし泣きたいくらいスピードはあがらない。私なら・・・抜く場所は競技場前の橋のあたり。あのあたりは観客も多く、見せ場である。どうせだったらそういうところで抜いた方が気持ちいい。よし、きっとakkun もそこで仕掛けてくる。そう決めつけた。


 「一緒にいきますよ」


 げげっ、いつの間にかakkun が右隣に並びかけている。五輪通の下をくぐる手前。こんなところで仕掛けてくるなんて、予定外だよ。ダメ。ついていけない。あの橋のあたりからならば最後の無理も利くけれど、ここからじゃまだ距離が残っていすぎる。


 そんな私を残して、akkun は風のように走り去っていった。それにしても、爽やかな笑顔だったな~。くっそー、あの笑顔は自分が浮かべたかったな~。


 akkun に交わされてからは緊張感が途切れたようで、一瞬失速してしまった。足が急に重くなり、自分でもわかるくらいペースが落ちた。ラストスパートに入っているランナーには次々と抜かれてしまう。


 もはやこれまで・・・。


 いや、ここで力を抜くわけにはいかない。まだ自分にも100分切りのチャンスは残っているはず。力を抜くのは数百m先のゴールを越えてからだ。


 気を取り直して私もラストスパートに入る。akkun の姿はすでに小さくなっている。しかしもうこれ以上抜かれるわけにはいかない。


 私の直後に、明らかにスパートをかけている複数の足音が聞こえる。


もうこれ以上は抜かせない!


 最後の意地で全力疾走に入る。しかし後ろの足音は遠ざからない。苦しいけど、もう抜かれたくない。札幌マラソンで、抜かれることには飽きてしまった。ここで抜かれてしまったら、気持ちよくシーズンオフを迎えることができなくなる。今シーズンの集大成というつもりで、全力で走った。そしてそのまま後続を抑えきってのゴールだった。


 先にゴールしている仲間たちに迎えられてのゴール。札幌マラソンで後半精神的に切れてしまった悪夢を吹っ切れる走りができたことで、まずは満足だった。


 ほどなくしてgenさんがゴールする。聞けば100分を切れたという。ということは私も100分を切っている。しかし折り返しではもうちょっと差をつけていたと思うのだが、後半だいぶ追いつめられていたようで、わずか20秒余りの差だった。akkun に抜かれたあと失速していたら、genさんにもつかまっていたかもしれない。危なかった。しかしgenさんとは来シーズンも抜きつ抜かれつのバトルを繰り広げそうな予感がする。


 そしてgenさんに続いてジュンジュンもゴール。最後頑張りきったようで、こちらも100分を切ってきた。来シーズンに向けた年齢的な上がり目・下がり目を考えると・・・このレースは私がジュンジュンに勝利する最後のレースとなったかもしれない。


 その後も続々と仲間たちがゴールする。走り終えると体が冷えてくるので、早く着替えをしたい。でも仲間のゴールは見届けたい。しばらくその場を動くことができずにいた。


 条件に恵まれたこともあってか、自己ベスト、シーズンベスト、そしてライバルへの勝利と、晴れ晴れとした笑顔をたくさん見ることができた。


 私も着替える前に完走証をもらいに行ったところ、1時間39分20秒。伊達ハーフ のタイムを3秒上回るシーズンベストだ。シーズン初戦がシーズンベストという寂しいことはようやく回避できた。akkun に煽られてよかった。抜かれた後も頑張って走ってよかった。


 レース終了後は恒例の1時間以上かかるという大抽選会。今年は抜かりなく、この抽選会のために防寒対策はしっかりとしてきた。しかし今年は過去2年と違ってJR利用である。しかも持ってきたのはパンパンにふくらんだリュック1個。かさばるものが当たったらどうやって持って帰ろうかと心配していた。マジで。


 えー・・・心配無用だった。今年も何も当たらなかった。私の隣に立っていたakkunyagiさん はバッグが当たったのに・・・。パパさん(2年前にも鮭を当てている)とアザラシさん は鮭が当たったというのに・・・。


 来年の目標は、akkun へのリベンジと、抽選会勝利だ!(完)


 ライバルの 笑顔眩しい ゴール前


 今日の練習内容


 オクトーバーランは、今日を含めて4日間で70kmを走らないと目標を達成できない。ということで今日は20km・・・といきたかったが、朝ランをできなかった時点でそれは断念する。この週末の天気はどうなるのだろう?


 今日 15.2km   今月累計 296.1km

 3度目の300km超えにリーチがかかった。


 体重 66.6kg   体脂肪率 16.5%


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