5回に渡って(これは予定外)説明してきましたが、今回が最後になります。「集中力が持続しない、もしくは低い」についてです。
これは障害というよりケガに対して関係が深くなります。ケガはいくら注意をしていても防ぎきれない場合もありますし、致命的なものであれば、一度だけでも選手生命が断たれてしまうことが十分あり得ます。
重大なケガを起こすときは、そのスポーツ競技の動きではないことを突然強いられる場合が非常に多くなります。日頃、反復練習している動きではないないので、瞬時に対応するにはどうしても遅れが生じます。
この0コンマ何秒の間で緊急事態に対して反応する作用、つまりリカバリー能力がケガの回避やダメージの大きさに関わってくるのです。
これに大きく影響を与えているのが、脳の反応です。身体の動きは脊髄反射などの例外を除いて、全て脳が全身に指令を与えていますから、この反応を良くすることが危険回避につながります。その方法のひとつが集中力を高めることなのです。
逆にいえば、集中力が低いときに無理をして練習やトレーニングを続けていると、効果が上がらないばかりか、ケガにもつながりやすくなるということです。すなわち、いかにして脳の機能低下をさせないように努めることが、ケガの予防、強いては身体パフォーマンスを維持させることにつながるのです。
よく「気力をだせ!」などスポーツの現場で聞かれる言葉ですが、気力とはいったい何のことをいっているのか?そしてこれがどれほど非科学的で無責任な言葉であるか、指導する立場にある人は認識してほしいと強く思います。ましてや人様からお金を頂いてやっているのなら尚更、安易にこの言葉を使わず、他の導きで改善させることに知恵を絞るべきでしょう。
このテーマをもっと深く考えるには、脳科学や栄養生理学などについても触れなければいけなくなります。ですので今回はこのくらいで止めておいて、続きはまた別の機会に。
少しでも長く競技者として活躍したい、楽しくスポーツを続けたいという願いは誰しも持っていることですし、そのための情報は非常に重要なことです。また、スポーツをしていない人でも生活の質を高める上で、関係の深いことでもありますから、もっと研究が進んでいくのを願いたいですね。
僕も何か発見がありましたら、ご紹介できるよう邁進いたします。
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