***< 銀座ランチ(第1回~第7回)はブログを始める前に行ったお店ですが、今回から順次公開します >***

 

銀座で仕事を始めて2年が経過した。この間、昼食は近くのお店でなるべく “お安く” 済ませてきた。食費は1ヶ月(20日間)で1万円なので、1日500円以下で済ませる必要がある。しかし、銀座で500円は苦しい。ラーメンですら800円はする。そのため、いつもはマクドナルド(400円)、なか卯の牛丼(380円)、立食いの春菊天そば(410円)、中央区役所職員食堂のカツカレー(410円)他で我慢している。

 

 

 

カロリーは580~890kcalあるので安くても問題は無い。

しかし、お昼時にお店の前を通ると、豪華海鮮盛り1,500円、そばランチ2,000円、天丼2,500円とか、美味しそうなメニューが並んでいるが、派遣社員の身の上ではとても “無理、無理!”。でも1ヶ月に1回だけで良いから食べてみたい・・・。そのために、19日間は我慢して1日400円以下で済ませて、最後の1日だけは2,000円の豪華ランチを奮発しようと節約を始めた。その結果は・・・?

 

この日やって来たのは、会社から近いお蕎麦屋「長寿庵」さん。(東京都中央区銀座1-21-15)

昼休みに時々この前を通ったので、蕎麦屋があるのは知っていた。しかし、お店の看板に「元祖鴨せいろ」と書いてある。

“本当に、ここが元祖なのか?” ホームページで調べてみると、昭和10年創業で「鴨せいろ」誕生の経緯が以下に詳しく解説してあった。

 

昭和38年の春、現会長が弊店3階の食堂にて。午後3時頃、いつものように「ざるそば」を食べていたときのことです。誤って「そば汁」をこぼしてしまいました。従業員の女子が「汁を持ってきましょうか?」と言ってはくれたのですが、そばも残り少なかったためと、ちょうど2歳になる長女が食べた「鴨南うどん」の汁が残っていたので、その汁にそばを入れ食べてみることにしました。当時は、温かい汁には温かいそば、冷たい汁には冷たいそばが通例だったため、温かい汁に冷たいそばという取り合わせはありませんでした。しかし、偶然の産物ともいうべき「初めての鴨せいろ」は意外にも美味しかったのです。その後、工夫を重ねて「鴨せいろ」専用の汁を考案しました。一般的に蕎麦屋では、冷たい汁の辛汁、温かい汁の甘汁の2種類を作りますが、弊店ではその中間の汁も考案いたしました。鴨肉は埼玉県産の国産100%の合鴨のロース肉ともも肉を使用し、専用汁との絶妙なバランスを醸し出していると自負しております。

ここまで詳しく解説してあるので、「元祖鴨せいろ」は本当らしい。温かい「鴨南蛮」は以前からあったが、冷たい「鴨せいろ」は「長寿庵」が初めて考案したとのこと。

 

お店に入ると直ぐに2階に通された。まだ12時前だったが、8卓あるテーブルの5卓はすでに満席。座って直ぐに「鴨せいろ」を注文。

その後も来客が絶えず、合い席で全て満席となった。

客の多くは「鴨せいろ」を注文していたので常連客が多いようだ。待つこと約10分で「鴨せいろ」が登場した。

そばは細めで量は充分。汁は温かく、中に鴨肉が5、6枚入っている。初めて食べる「鴨せいろ」とは一体どんな味なのか? 一口食べると、“ん~、冷たいそばが何故か温かい、何か変な感じ?” 鴨肉はどうか? “ん~、鴨肉は美味しい!” ここのそばは、北海道旭川の自家農地産の国産最高級の「玄そば」。鴨は、埼玉県産のイギリスのチェリバレー種の合鴨だそうだ。しかし、二口、三口と食べるに連れて「冷たいそば」を「温かい汁」で食べるのは、せっかくのそばが熱くなり合わないような気がして来た。やはり「冷たいそば」は「冷たい汁」で食べたかったと、残念ながらやや複雑な気持ち。“ご馳走様でした”(鴨せいろ:1,100円、大盛は1,300円)

今回食べた結果を自分なりに5点法で評価してみると、味(3)、量(5)、価格(4)、店の雰囲気(3)で、総合評価(3.75)はCランクでした。

長寿庵 | GINZA CHOUJYUAN SINCE1935