この日は昼食「肉の大山」の後に、研修後は「磯丸水産」へ。
ここは「海鮮居酒屋」でランチメニューには “海鮮丼” が25種類もあり、昨年はお昼に “二色丼” を頂いた。(2021/12/2 銀座ランチ(番外編)「磯丸水産」参照)
今回は研修後の “独り飲み” のため、“海鮮BBQ” を楽しみにやって来た。
メニューを見ると、ホタテの殻焼き、サザエの壺焼き、エビ・ツブ貝の串焼き、カニみそ甲羅焼き、イカの浜焼き等、美味しそうな魚貝類が一杯!
この中で「浜焼きセット」には帆立2個、白蛤(ホンビノス貝)2個、イカ浜焼1杯、赤海老2尾が入って2,188円なので、1個(尾)当たり300円相当で安い! 飲み物はホッピーセット(549円)を注文して、まずは1杯。
“お通し” も出てきたが、ししゃもと厚揚げと白いのは蒲鉾。
「何これ?」この3品で439円?
しばらくして「浜焼きセット」が桶に入って出てきた。
ホタテと赤エビとホンビノス貝にイカ。このホタテはデカイ! さっそくコンロで焼いてみると、グツグツと音をたてて旨味汁が出て良い香りがしてきた。
これに醤油をかけていただくと、“身は熱々(アツアツ)で、貝柱も厚々(アツアツ)で美味しい!”
ところで、ホタテは養殖が多いと聞いていたが、水産庁統計データ(2013/2)によると「ホタテガイの総生産量は55万トン弱ほどあり、養殖量は20万トンを超え、カキと並び大きく突出しています」とある。天然が6割に対して養殖は4割程とのことだが、養殖が意外と少ない?
しかし良く調べてみると「天然物の多くは、ある程度のサイズに育てた稚貝を自然環境下に放流し成長してから漁獲したもので、北海道で漁獲されるものの多くはこれに当たります」とあった。
“なんだ、天然物も稚貝を育てていたんだ!” この天然物(=地撒き物)は「純天然物と同様に自由に動き回ることができるため貝柱が太く味も濃いとされ、主に “剥き身” で流通します」とあり、養殖物よりも高く売れるようだ。
また、「養殖物と天然物では殻の表面に違いが現れます。ホタテガイは本来、貝の中では圧倒的に動き回る性質を持つもの。そのため地撒き物も自然環境下で活発に動き、結果として殻の表面がツルッとして付着物が少なくなるそうです」とある。
(写真上:地撒き物 / 写真下:養殖物)
ホンビノス貝は初めて食べたが、味は良く分からなかった。
NETによると「ホンビノス貝はもともと北米大陸東海岸に生息する二枚貝で、2000年前後から日本でも繁殖し、千葉県の船橋市や市川市で多く採取されています」とある。“ホンビノス” とは何のことかと思ったら、漢字で “本美之主” と書いて、ビーナス(Venus)の当て字 “美之主” (ビノス)に由来するらしい。また「ハマグリは古くから日本で獲れる在来種ですが、ホンビノス貝は風味が濃く、肉厚で食べ応えがあります。ハマグリは上品な旨みがあり、ホンビノス貝と比べるとやわらかいのが特徴です。ホンビノス貝は1年を通して獲ることができ、一度に獲れる量も多いので、ハマグリよりも手頃な価格で流通しています」とある。
外観はあまり違いが無く、身の色が多少違うが(ハマグリは薄いピンク、ホンビノスは黄色)、味が変わらなければ特に問題は無いのでは・・・?
ハマグリの漁獲量が減少しているのに伴って、値段も半額程度なので代替品としての需要が増えているようだ。
店内には大量の貝が入った大きな生簀があり、注文した「浜焼きセット」のホタテやホンビノス貝はここから活きたままで運ばれて来たのかも?(ホンビノス貝は右の籠)
赤海老は比較的大きなサイズだったが、焼いて殻を剥がすと身が小さくなって食べ応えが無くなった。
やはり、赤海老は生で食べるのが美味しい。ホタテの2個目も大きい。
イカは焼くと身が膨らんで大きくなる。
これをハサミで切ってマヨネーズをたっぷりのせて食べると、“美味しい!”
今回の “独り飲み” で “独りBBQ” は、身体が温まって研修疲れを癒すには最適だった。“BBQ” と言うと “焼肉” のイメージが強いが “海鮮BBQ” で貝類を焼くと、滲み出た旨味汁が殻に溜まって味が引き立つので、それぞれの旨味を充分に楽しめた。
しかし、ただ一つ “お通し” だけは頂けない。“お通し” は本来「注文の品が出て来るまでのつなぎとして出される簡単なつまみ」のことなので、焼かないと食べられない “ししゃも” では時間がかかって意味が無い。( “厚揚げ” も同様)さて、お会計は焼酎のナカ(329円)を1回お替りして、3,505円でした。