やって来たのは銀座の隣で新富町の鮨店「Ishijima」。「石島」本店は銀座1丁目だが、新富店は何故か表記が横文字になっている? ここは本格的な鮨店だがランチには握り(10)1,500円で食べられるので、昼時には行列ができる人気店。本店と新富店に今まで3回並んだが食べられなかったが、4回目のこの日は雨のせいか行列無しで、すんなり入れた。これはラッキー!

 

お店の中はカウンタ10席だけで小じんまりした、いかにも高級店の雰囲気が・・・。(写真下はNETから借用したので空席です)

板前さんは2人で、10名分の握りを手分けして作っている。さて注文した握りは、何が出てくるのか楽しみだ。

最初の1皿目はマグロとイナダ。“ん~、美味しそうだ!”さて食べようとすると、“あれっ?醤油が無い、小皿も無い?”、“何故だろう?”と、皆さんどうしているかと見廻したところ、醤油無しでそのまま食べている。

“あっ、そうなんだ、そのまま食べるんだ!”と一口頂くと、“あれっ、シャリが茶色い?”どうやら「シャリに醤油が浸み込んでしるようだ」と思ったが、後でこれが“醤油”ではなく“赤酢”であることが分かった。

NETによると、「江戸前寿司の伝統的なシャリの形式として、赤シャリにこだわる寿司店もあります。赤シャリは白酢ではなく、赤酢と米を混ぜ合わせてつくったシャリのことです。赤酢は酒粕を醸造させたもので、米を醸造させた白酢よりも香りが強く、まろやかな味わいがあります。酒粕にふくまれる栄養素によって酢が褐色に変化しており、赤酢をもちいた赤シャリは名前の通り、シャリに薄く赤い色がつくのが特徴です」とある。なるほど、“赤シャリ”は江戸前の伝統だったのだ!また、「江戸時代、多くの寿司店は今でいう屋台のような形式で営業されていました。提供方法も現在のように目の前で寿司を握るのではなく、木箱に並べられた作り置きの中から好きなものを選ぶ形式でした。魚を酢飯の上に乗せる「握りずし」の形式は変わりませんが、大きさは今の2倍~3倍のサイズだったそうです。」との記載もあり、サイズが大きかったので包丁で2つに切って提供したのが、“1皿2貫”の始まりともあった。

さて次に出て来たのは、真イカとコハダ。回転寿司のイカは噛み切れないが、この真イカはとても柔らかくて美味しい。

3皿目はホタテとアジ。ホタテも柔らかい。ここまで何を食べても美味しい。

豊洲仕入れのネタは新鮮で、醤油を使わなくても上品なシャリは赤酢が良く効いている。

4皿目は、生シラスと山形の郷土料理のダシ(野菜のあえもの)の軍艦巻き。さすがに1,500円のランチではウニとイクラの軍艦巻きは無理だが、生シラスもなかなか食べられない。

この後にタマゴ焼が出て、最後はアナゴ。寿司ネタの中でも一番苦手なのがアナゴ。でも美味しく食べられたので良かった。念願の「石島」で高級感溢れるお寿司を頂けたので幸せ一杯になりました。そこで今回の評価は、味は最高で(5)、量は10貫なので(4)、価格はこの値段では絶対に安いので(5)、店の雰囲気は最高ランクの(5)で、総合評価(4.75)はAランク!

ところで、ランチのおまかせ寿司は4,000円だが、ホームページには“厳選した季節ごとの旬の食材を、握りだけではなく刺身、焼き物、小鉢などその食材を最も活かす形でご提供で、夜のおまかせコース15,000円~”とある。残念だが、これは絶対に無理そうだ!!

http://shintomicho.sushi-ishijima.com/