寿司ネタ イカの豆知識 | ■小川洋利 寿司・刺身上達法 

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イカは、漢字では「烏賊」、「烏」カラスと「賊」という字の組み合わせで「烏賊」(イカ)と呼びます。
この烏賊という字の由来は、海面に死んだふりをしてイカが浮かんでいると、そこへカラスがやって来て、食べようとしてイカをつつこうとします。
そのカラスを逆にイカが捕まえて海中へ引きずり込んで食べてしまったという中国の故事に由来しているということでカラス(烏)から見れば、イカは「賊」で敵であるということのようです。


イカは一年ほどしか生きることが出来ないとも言われております。
(深海に生息している大王イカの場合は生態がはっきりしていないので定かではありません。)
その為、イカはとても成長が早く一ヶ月で約4cmも大きくなると言われています。
イカの最大の特徴の一つに「心臓が複数ある」ことがあげられます。
本来の心臓に加えて、内臓の部分に別個の心臓があるのです。
この心臓の力で、イカは取り込んだ海水をジェット水流にして泳いでいるとのことです。
また、イカはタコと同じく墨を吐く能力を持っておりイカ墨はアミノ酸が豊富に含まれています。

いかは大変種類が多く、世界で約500種、日本近海では130種程いると言われており、そのうち約30種類を食用としています。
日本はいかの漁獲量が世界一で、世界の総水揚げ量の80%にもなります。


いかの種類は大きく分けてコウイカ類(コウイカ科)と、ツツイカ類(ヤリイカ科、アカイカ科など)に分かれます。

コウイカ類は、日本では瀬戸内海を中心に良く獲れます。ツツイカ類のいかは世界各地の沿岸に生息し、特にやりいかは日本特産のいかとも言われています。
するめいかは日本が1番の漁獲量を誇ります。

かつて日本はするめいかが流通の中心でしたが、近年漁獲量が減ってきたために、海外での漁も盛んになりました。
日本はいかの消費量が多く、冷凍技術の進歩により、年間通して様々ないかを美味しく食べることができました。

ここでよく寿司屋で使うイカをご紹介します。

するめいか


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日本での水産物水揚げの5パーセント前後を占めます。
国内で水揚げされるイカのうち、その約7割ほどがするめいかということです。
独特のうま味と甘みがあり、料理用途が広いのが特徴です。
刺身をはじめ、煮物、焼き物、炒め物、揚げ物など、和洋中問わず使える万能食材です。
加工品としては塩辛、するめ(干物)などが有名です。
主に旬は7月~10月


あおりいか


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「イカの王様」と言うくらい寿司ネタの上物として高級品扱いされており、歯切れの良いこりこりした歯ごたえ、甘み、うま味など、どの点をとっても一級品です。
いかの王者と言っても過言ではありません。
ヒレが大きく胴全体を覆っていて、広げると卵型をしています。人によってはヒレのことを耳ともいい、それを煽る(あおる)ようにして泳ぐのでこの名前がついた
とも言われております。
主に旬は3月~6月

やりいか


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胴体は細長く円錐形で、その姿形が槍の穂に似ていることから、ヤリイカと呼ばれるようになったようです。
ほっそりとした形のやりいか。生でも加熱しても美味しく召し上がれます
肉厚が薄めで、歯ごたえ、味わい、甘みすべてが上品そのもの。
寿司ネタの高級品ともてはやされていますが、もちろん加熱して様々な料理に使えます。
一般に多く出回っているするめいかは、うま味が強く荒っぽい感じがするのに比べ、やりいかは甘みがくどくなく、
身肉の歯ごたえと柔らかさのバランスがいいこと、また旨みが口いっぱいに広がることが最大の特徴です。
主に旬は2月~4月


すみいか


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スミ袋が発達していてスミを多く吐くことが名前の由来とも言われております。
繊維が軟らかく歯切れがいいので、煮付け、炒め物、フライなど様々な料理に適しております。
でも冬のすみいかの刺身は最高です(#^^#)。適度な歯ごたえと甘味、上品な香りを体感できます。
主な旬8月~1月


もんごういか


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イカの胴体の部分に唇のような『紋』があるので紋がある甲烏賊→『紋甲烏賊』となったそうです。(決して食べたときに口の中でモンゴモンゴするからではありません!笑)
表皮の紋様が特徴のもんごういか。煮物、焼き物、炒め物など用途が幅広いです
身が厚いですが、もっちりとやわらかく火を通しても硬くなりにくいので煮物、焼き物、炒め物など料理の用途が幅広いのが特徴。
もんごういかは別名カミナリイカ(地方名)ともいい近年、輸入されるコウイカ類に対しても広く使われるようになりました。
主な旬8月~1月


あかいか(剣先いか)


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茶に近い赤色の表皮が特徴のあかいか。築地市場では山陰や九州北部で漁獲される胴のやや短いイカを「白いか」、伊豆諸島などで漁獲されるやや細長いイカを「赤いか」と呼んでいる。
どちらも生化学的な検査から同種と判断されており、ケンサキイカの産卵時期・分布による変異(個体差)と考えられています。
※ケンサキイカ、アカイカ以外にも「赤いか」と呼ばれるイカがありソデイカ科のソデイカで、市場では「たるいか」とも呼ばれ、
全長80cmを越える大型のイカで、主に山陰や沖縄で漁獲され肉厚で、刺身などにされています。
大きくて肉厚のため加工用に使われることが多いですが、中華の炒め物や天ぷら、和え物などにも向いています。
モチッモチッとした食感と身の柔らかさのバランスが絶妙です。やりいかに形は似ていますが、やや太めで足が長いのが特徴です。
胴の長さは雄は40cmを超す位、雌は30cm程度となりひれは大きな菱形で、胴の長さの7割ほどを占めます。地方によっては剣先いかとも言います。
主な旬7月~10月


ほたるいか


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ホタルのように美しい発光をするイカであることから「ホタルイカ」と名付けられ別名「まついか」ともいいます。
ホタルイカには、脂肪肝改善効果があると動物実験で初めて実証され話題に。
ただ、生のホタルイカには気をつけないと、寄生虫(旋尾線虫)が潜む恐れも。
厚生省の発表(2000年)によれば、寄生している比率は、7%(条件による)との結果も出ており最近は生で食べないようにと言われております。
ボイルされたほたるいか。酢みそ和え、煮物、佃煮、が美味
ほたるいかは体長7~8cm程度の小さいいかで、水揚げされる地元以外ではほとんどが釜揚げ(釜の中で煮えたぎった天日塩入りの熱湯にさっとくぐらせること)
にされた状態で販売されています。
主な旬4月~6月


イカの健康効果
イカに含まれるタウリンは、細胞に含まれる脂肪の燃焼の引き金になり、脂肪を燃焼させて蓄積を抑える、もしくは脂肪そのものを減らすことが
最近の調べで分かってきているそうです。
特にイカの下足(ゲソ)はタウリンが多く含まれているそうです。。
*肥満予防 *美肌効果 *ガン予防 *血圧安定にも良いとか・・・

私もイカは大好物です!!皆さんもイカをイカが~!

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