昨日、売りの決済があった。決済自体は普通だったのだが、ここ最近で一番衝撃的な場になった。
こちらの物件は3月末に契約をさせていただいていた。全ての作業が終わった後、別室からその会社の会長が登場。会長さん、挨拶も程々に「うちは今年100億物件を購入しなくてはならないので何か情報があったら教えてください」と言われてた。聞くと、物件を所有して資産を増やして銀行に信用を得てもっと大きい仕事がしたいとのこと。色々な会社があるなと思った。
一つ売却予定の物件があったので、決済前日に簡単な資料を作り決済日に持参した。資料はそのまま会長室へ。我々は決済の事務手続きをして無事に完了。
決済終了後、別室から会長が登場。
「物件ありがとね、で、価格だけどこれでどう」といきなり指を立てた。
はい?と聞き直すと、「僕はこの物件、これで買いたい」と再度立てた指を前に突き出した。
どうやらこの指は価格を表示している模様。
そして事務のおばさんに、こちらの買い付けこれ(指で表示)で作成して渡してあげて、と。
僕は価格を指で表示されたのは初めてだったし、したこともない。この魚市場のセリのような買い付けオファー、そして判断の早さ。この会長は只者ではないと感じた。
「でも会長、まだ見てないですよね?」
と聞くと、写真で見たから大丈夫とのこと。こういうのって直感じゃん、と。そして「価格的に大丈夫なら連絡してね」と言われ会長室に戻られていった。
帰宅後、電話をし先ほどのオファーを受け入れる旨を連絡させていただいた。