お初 | Og

お初

お初と言ってもめでたいことではありません。

昨日世田谷ボロ市の出店申し込みに行く途中のこと。

三軒茶屋で世田谷線にのって、2両編成の車体が動き出すとすぐに、おば様が私に席を譲ってきたのです。まだ左腕にギブスをしているので、怪我人だから譲ろうとしてくれたのでしょうが、こちらはビックリして、すぐに断りました。

ありがたい話ではありましたが、足にギブスをしていたわけではなかったので、ちょっと大げさに考えられてしまったかな、と思ってしまいました。でもそのおば様が言ってくれたのには世田谷線の、他の電車に比べると、アットホームな感じと言うか適度なサイズとスピード感が、声を掛けやすかったのでは、と言う気もします。
実際、普通の電車ではなかなかお互いを気遣うような雰囲気はあまり感じられず、席についている人はその場所で周りの空間を遮断するような雰囲気があります。

前にアフリカの人に言われたことがありました。
「日本で電車に乗ったら、みんな寝た振りして、周りの人と話もしない。アフリカ人だったら、前にいる人が読んでいる新聞の記事で、その人と話をするのに。」

話までするかどうかは別として、もうすこし周りの人を気にかけるようにしてもいいかなと、お初で頂いた言葉に、あらためて感じました。