●大船渡だより1月25日号●
http://www.osaka.catholic.jp/images/f_engo2/2021/ofd97.pdf
トンガ沖で15日に起きた海底火山の噴火に伴う津波警報の発令。繰り返される防災無線のサイレンに、現在は高台に住んでいるにもかかわらず、胸騒ぎが治まりませんでした。早朝の三陸道には車の一台も見当たらず、普段とは全く違うその様子を目にして、不安感はさらに増していきました。また、繰り返されるのだろうか。
こちらでの反応は様々でした。同じように不安を感じ、さらに高い所へと非難をされた方、まるで他人事の様に、買い物のため開いている店を探して商業施設の建つ浸水区域に降りた方もおられたようです。切なく思ったり憤りを感じたりする日々が、その後もしばらく続きました。
日中の明るい中での避難に比べ、深夜の暗闇の中、しかも真冬の厳寒の中での避難は、より不安で大変なものだったと思われます。それでもなんとか避難が出来ても、感染力が強いといわれるオミクロン株を恐れて避難所の中に入る事もせず、駐車所に止めた車の中で一夜を過ごされたお若いご家族もいらっしゃったそうです。ご高齢の方からは、「避難所までの足もないし、自宅で様子を見ているしかなかった。」との声も聞かれました。自力で避難することが難しい高齢者の方々を、どうしたら守れるのか。阪神・淡路大震災の発生から27年を迎え、東日本大震災からは11年を迎えようとしています。あの時、私たちはどうすればよかったのか、何が正解だったのか、その答えは見つからないままです。2011年3月11日金曜日の午後2時46分。みなさんはどこに居て、何をしていましたか?もしこの地にいたとしたら、どう行動されていたでしょうか。
「津波てんでんこ」
命と心を守る言葉。もう後悔はしたくない。
新型コロナの感染急拡大に伴い、大船渡市からも対応レベルの引き上げと、感染防止・予防対策の強化徹底が呼びかけられました。
大船渡ベースをご利用なさる方の多くが重症化リスクの高い方(高齢者、乳幼児)である事もあり、1/28(金)より当面の間、各活動を自粛させて頂きます。
①ベース内で行う各活動の中止(手芸サロン・パステル絵手紙・英語学習会・のびのび広場)。
②災害公営住宅で行うサロン活動の中止。
③買物送迎の中止。
④玄関先訪問の中止(電話・手紙へ切り替え)。
⑤個人依頼は内容により対応(基本、緊急時のみ)。
今を乗り越えて、一日も早くまた皆で、このカリタスに集うことが叶いますように。
●来訪者
来訪者 計29名
・近所にお住まいの方々が、1月のベース使用についての依頼や相談にいらっしゃいました。
・教会の方が「頂き物だけれど皆さんでどうぞ。」と、お菓子を差し入れて下さいました。
・「スマホのLINEスタンプの利用方法について教えて欲しい。」とのお電話があり、来訪されました。ベース長の古いお知り合いの方でした。
・教会の方が、ベース長との打ち合わせの為いらっしゃいました。
・スマホ教室に参加されている方が、SNSの利用についての質問があるとの事で、いらっしゃいました。
・ベース長の高校時代の同級生の方が立ち寄って下さり、近況を話していかれました。
・スマホ教室に参加されている方が、聞きたい事が様々あるとの事で、午前・午後とも、いらっしゃいました。
・近所の方がベース使用の件と、英文のメールを訳してほしいとの事で、いらっしゃいました。
・スマホ教室に参加されている方が、アプリの詳しい操作方法を知りたいとの事で、いらっしゃいました。
・共生地域創造財団の方がお二人、ご挨拶にいらっしゃいました。手芸サロン準備の手伝いをして下さいました。
・手芸サロンに参加している方が、午後の手芸サロンの有無を確認して行かれました。
・教会の方が『さんご合唱団』のコンサートのポスターやチラシを持っていらっしゃいました。開催できるかは未定との事でした。
●買物送迎
活動人数 2名 活動回数 計4回
利用者 計4名(1便目 0名・2便目 4名)
・若い男性がデイリーポートまでご利用になりました。車内では、年末年始の話やら、亡くなられたお母さんの話などを聞かせて下さいました。
・デイリーポートまでご利用になりました。店の入口が工事中のため工事車輌が停まっていたり、休日のお昼前でお客様の出入りも多く、利用者の方の乗り降りのために駐車するのが大変でした。車内では、最近から支払わなければならなくなった病院の治療費の事や、ATMが少なくなって不便だという話などを伺いました。今日はたくさん野菜を買ってきたので来週は利用しないだろうと仰りながら、重たそうな荷物を提げていかれました。
・早めにベースにいらっしゃったので、早めに出発しました。やはり最近も外に出ることはなく、家の中にばかりいるとの事。「ちょっとだけでも外に出てみると気分転換になりますよ。」とお伝えしました。
・デイリーポートまでご利用になりました。「今日は子どもがたくさん来ていた。」と仰っていました。また、少し前からお客さんの数が増えたような気がするとの事でした。いつもお迎えの時に車を停めていた場所に買い物カート置き場が出来たため、停車しづらくなりました。どこか替わりになる場所はないものかと利用者さんと2人で考えましたが、結論は出ませんでした。
●手芸サロン
活動人数 3名 活動回数 4回
参加者 計13名
・まだ年明け間もないためか、参加者は少なめでした。何か新作を作っているのでは?と期待していらっしゃったようなので、準備不足でサンプルを作っていませんでしたが、簡単でお正月らしい「ひょうたんの飾り」を一緒に作ってみることにしました。適度に難しく、可愛らしく、年明け最初の作品にぴったりでした。仕上げは次回となりましたが、皆で夢中で作りました。
・先週に引き続き、ひょうたんの飾り作りをしました。先週参加した方は、自宅でひょうたんをたくさん作って持参され、それを仕上げていました。今週からの方は、ひょうたんが6個の作品を2個に減らして完成させました。昨年痛めた肩がいまだにだるいとの事で、時々スタッフがサポートしました。今回も賑やかなサロンとなり、お一人暮らしの方は「沈みがちな気持ちが明るくなる。」と仰って、来た時よりも晴れやかな表情でお帰りになりました。
・お二人の方はヒラメのコースターを作り、1枚ずつ完成しました。今年初めて参加された方は、ひょうたんの飾り作りをしました。次回完成させるとの事で、お預かりしました。賑やかな時間になりました。
・姉妹で参加されている方は、カエルのマスコット作りをしました。時間内に完成はしませんでしたが、いつものように漫才のような会話をしながら、とても楽しそうでした。お姉さんは自宅で作った五月人形を持参し、見せて下さいました。今はひな人形を作っているとの事でした。前回ひょうたんの飾り作りが途中だった方は、早々に仕上げると今度は「パッチワークのバッグを作りたい。」との事で、生地選びを始めました。「今日は目の調子が悪くて手芸は出来ないけれど、皆とお喋りがしたい。」と参加されていた方も一緒になって生地選びをして、とても楽しかったと仰っていました。
●ほしっこクラブ
活動人数 3名
参加者 3組の親子(子ども4名)
コロナの感染者が増加しているので参加者がいないのではないかと心配していましたが、3組の参加がありました。今日は運動の日で、年少組の園児とステージからジャンプをしたり、跳び箱やはしごなどで作ったコースに挑戦しました。平均台や、子ども達にとっては結構な高さに感じるのでは?と思うくらいのはしごの上を渡るので、見ているこちらはハラハラしていましたが子ども達は勇気を出して挑戦し、あっという間に慣れていて感心しました。最初は怖いと尻込みをしていた子も、一度成功すると嬉しそうに何度も繰り返しチャレンジしていました。子ども達の短時間での成長の様子に感動すると共に、やはり今日も先生方の指導は素晴らしい!と思いました。
●子育て支援 ファミリーサポート
活動人数 1名 活動回数 2回
・約一ヶ月ぶりの預かりで、年末年始は家族で一緒に過ごしていただろうと考えると、今日は大泣きされるだろうな…と心配していましたが、お母さんと離れる時は泣いたものの、かなり早いタイミングで気持ちの切り替えが出来て、自分から「ノンタンの絵本を見る。」と言ってくれました。10時を過ぎると、今日は同じスペースで行われる子育て中の防災についてと思われるセミナーに参加する為、いつもよりたくさんの親子が集まり賑やかになりました。それにつられたのか、お母さんのことはすっかり忘れて楽しく遊びました。
・今日は前回より更に泣き止むのが早くなりました。2歳なのに、状況を把握していて必死に我慢しているのが分かりました。絵本読み、ままごとの他に、ボールプールに入って水の中にいるような真似をして遊んだり、すべり台をした後にマットのトンネルをくぐったり、少しずつ活発に遊ぶようになってきました。笑顔も増えました。社協の方が、お父さんが「家でもたくましくなったように感じる。預けて良かった。」と仰っていたと教えて下さいました。
●元気度アップ教室・カリタス主催
活動人数 1名 協力者 1名
参加者 8名
昨夜から降り積もった雪で道路が凍結していたので、参加される方が少ないのではないかと思っていましたが、今日もたくさんの方々が集って下さいました。座ったままの準備体操から始まり、『壮大な夢』というお題でそれぞれ発表をして、『その夢を叶える笑いヨガ』を指導者の方が即興で考え、みんなで大笑いしながら身体全体を大きく動かしました。「大谷翔平くんに会いに行きたい!」「10代の子のようなツルツルお肌になりたい!」「宇宙旅行がしたい!」などの様々な夢が出されましたが、指導者の方は「そんなの簡単よ~ぉ!」と即座に対応し、飛行機に乘って空を飛ぶ運動や表情筋を動かす運動、宇宙遊泳のような運動などを楽しみました。協力者の方の発想力が素晴らしく、冗談を交えながらの進行に何度も大爆笑が起こりました。参加されている皆さんが、月に一度のこの日を待ちきれないほど楽しみにされている理由がよく分かりました。最後は座ってゆっくりと深呼吸をして、瞑想をして終りました。
●カリタス スマホ教室
新規感染者急増のため、急遽中止としました。
●英語学習会
活動人数 1名 活動回数 1回
参加者 1名
まだ冬休み中で授業は進んでいないとの事でした。三学期の授業の予習をしました。冬休み中の課題は自分で出来るとの事でした。
(新規感染者急増のため、最終日は中止しました。)
●状況確認
活動人数 3名
25軒のお宅へ玄関先訪問と、お電話をしました。
・相変わらずの様子でお元気そうでした。コロナの影響で、また中に入ってゆっくり話せなくなった事をお伝えすると、とてもガッカリなさっていました。「訪問してくれる事を待っているんだよ。」と仰って下さいました。玄関先ですが、時々伺って声を掛けたいと思います。
・風邪も引かず、お元気そうでした。外に出ていらして、お話しをしました。靴下も履かず薄着で出ていらしたので、風邪を引かせては大変なので早めに帰りました。
・コロナの影響で中には入れないとお伝えしましたが、自分が歩くのが大変なので中に入って欲しいという事でしたので、少しだけお邪魔して新年のご挨拶をしました。
・だんだん歩けなくなってきたと仰っていました。正月にはお孫さん達も集まって賑やかに過ごされた様子ですが、「皆帰ってしまって、淋しくなってしまった。一人暮らしはつまらない。」と心細そうに話しておられました。
・奥様がわざわざ旦那様を呼んで下さり、ご挨拶することが出来ました。お二人ともお元気そうでした。
・退院したばかりで少しふらつきがある様子でした。無理なさらずにお大事にしてくださいとお伝えしました。
・裁縫をしていました。だいぶ前に買った生地に虫食いがあったそうで、目立たないように工夫されているようでした。
・先日の津波警報の時、避難所が遠いし暗かったため、避難しなかったと仰っていました。周りに住んでいる方達が高齢の方が多い為、今後の避難方法を考えて行かなくてはいけないかもと仰っていました。またコロナが増えてきているので玄関先訪問をしていることをお伝えすると、がっかりした様子で、「早くゆっくり話が出来る日が来るといいね。」と仰っていました。
・ご家族皆さん変わりなく過ごされている様子でした。退屈なので編み物をしていると仰って編みかけの物を見せて下さいました。余り毛糸を使っていると仰っていましたが、配色も良くとても暖かそうでした。
・昨年一緒に作ったリースを玄関に飾って下さっていました。昨年から編んでいたカーディガンが出来上がったと、見せて下さいました。とても丁寧にきれいに仕上がっていました。
・なにか一緒に作れるものはないのかと、何度も仰いました。コロナが落ち着いてお邪魔できるようになったら作りましょうとお伝えしました。
・近所にお住まいの方にお電話しました。数日お留守だったので心配していましたが、デイサービスに行く日が増えたとの事で、元気にしていると聞き安心しました。交流のあるボランティアさんから、ちぎり絵作品のプレゼントが届いた事を「気に掛けてもらって、ありがたい。」と、嬉しそうに話して下さいました。足がお悪いので玄関先ではあまり長話は出来ませんが、今日はたっぷりとお話を伺うことが出来ました。
●絵手紙の輪
活動人数 3名
学生さんから絵手紙が届きました。初めてご参加いただいたのは、昨年の夏でした。成人式なんだねぇ、晴れ着姿をみたいなぁ…などと、すっかり親類のおばさん気分です。お若い方に、こういった活動に興味を持っていただける事が、とても嬉しく、そして頼もしく思っています。
1月、皆さんから送って頂いた絵手紙です。どうぞ、ご覧下さい。
●個人依頼
活動人数 4名 活動回数 9回
3軒のお宅で活動しました。
・灯油の補充に伺いましたが、玄関は開いているのにお留守でした。ベースに連絡し、本人不在でしたがお邪魔して補充をして戻りました。夕方連絡があり、テレビがつかなくなったとの事で、様子を見に伺いました。
・片付けの続きに伺いましたが、「今日はとても寒くて、ストーブもない所で作業するのは大変だから、お話がしたい。」との事でした。日々の体調管理の話、若い頃の話、今まで勤めて来られたお仕事の話、現在の世界情勢と、内容は多岐にわたり「こんな事まで気になるなんて、変わってると思うでしょ?」と笑っておられました。次回は、書類や本の整理の続きをお願いしたいとの事でした。灯油の補充をして帰りました。
・近所に住む高齢独居の方が市役所からきた手紙が、読めないし、返事を書けないとお電話があり訪問しました。高齢な方々にとっては難しい作業だと思いました。
・雑誌や広報、資料など古くて不要な物を紙紐で縛りました。灯油の補充は、茶の間と脱衣所の2ヶ所行ないました。確定申告や公的書類などを自分で見て処理するのが難しくなっているようでした。
・灯油の補充に伺いました。2ヶ所のストーブに補充しました。
・片付けをする予定でしたが、買い物になりました。頂き物のお返しの為お菓子を買いに行き、そのまま頂いた方のお宅へ届けました。一人での買い物は体がふらつくことがあり、不安だったので助かったと喜んで下さいました。帰りは美容院までお送りしました。
・下着の片付けにと伺いましたが、失くし物が気になって2日間も眠れなかったと仰るので、封書などの郵便物の片付けを行ないました。保険証や診察券の再発行をしてもらったとの事ですが、「自分が、こんなに訳が分からなくなってしまったなんて。」と、ショックを受けておられました。伺った時に煮物の良い匂いがしていましたが、火を付けっぱなしにしていた事が分かり驚きました。ガスが自動で切れるガス台だとの事で大事にならずホッとしました。次回は来週の木曜日という事にして、灯油を入れて帰ってきました。
・灯油補充に伺いました。昨日補充した灯油がまだ残っていたので、反射式のストーブを茶の間に移動し、ファンヒーターの灯油が無くなったら、自分で補充せずに反射式を使うようにお話ししました。家の中の片付けは、2月はお休みにしました。2月中のミサが中止になった事もお伝えし、外から人が来たら、必ずマスクをする様にともお伝えしました。失くし物をした事、ガス台に鍋をかけていたのを忘れた事など、自分がこんな風になるとは思っていなかったと仰っていました。
・以前取り付けたベランダの目隠し用の簾が壊れてしまったとの事で伺いましたが、壊れたのではなく、強風で横にズレてしまっていただけでした。元の位置に戻し、ズレないように更に補強しました。その後のお話しの中で、元スタッフに会えないのが寂しいとの事だったので、LINEのビデオ通話機能で、顔を見ながら少しだけお話をして頂きました。とても嬉しそうでした。
●カリタス工房
活動人数 3名
・手芸サロンと上山東サロン用のサンプル作りをしました。
・サロン準備を行ないました。(型紙取り・材料準備)
・手芸サロンで作る予定のお雛様用のフェルトボール作りをしました。
・フエルトのお雛様用のパーツの準備をしました。
・手芸サロン用の試作品作り(ミニ草履飾り)を行ないました。
・草履用の生地と鼻緒の準備をしました。
・草履の鼻緒作りをしました。
・サロンで使用する木の実集めをしました。
・フェルトボールのお雛様とミニ草履飾りのパーツを、それぞれ袋詰めしてキットにしました。
●ベース整備
活動人数 4名
・スタッフ全員でベースの外・内のクリスマス飾りを片付けました。
・ベース裏の物干し場の屋根の修繕をしました。
・平山邸から、ひな人形、各イベントで使用する物、書類などをベース更衣室に移動しました。