(空手道 大船道場) 「本当の日本人の生き様」 | 空手道 大船道場 のブログ

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鎌倉市大船近辺で「空手道 大船道場」という道場をやっております。当道場は武道の平和と強さの心を活かし、皆様の日常を前向きにしていただきたいと願っております。
とても良い雰囲気の道場です(^^)。
心を重視し、基本・型を中心に稽古しております。

先週8月15日に日本は終戦79年目を迎えましたが、同時にインドネシアは8月17日に独立から79年目を迎えていました。

日本とインドネシアは植民地解放のために共に独立のために力を合わせた歴史があります。 

そのインドネシアのために力を尽くし、多くの人から尊敬された「今村均」という日本人がいます。 

今回のテーマとさせていただく人物です。 

「人徳の指揮官」と呼ばれた今村氏は、旧日本陸軍の指揮官であり、1942年3月に部隊を率いてオランダに弾圧されていたインドネシア解放戦線に参加します。 

わずか数日でオランダの抵抗を鎮圧した後、今村氏がまず行った事は、オランダ軍に投獄されていた人々の解放でした。 

そのなかには、後にインドネシア初代大統領に就任するスカルノ氏もいました。 

今村氏は彼らに対して、 「安心してください。 あなた方は無理に日本軍に協力する必要はありません。 ご自分の信念に従い行動してください。」 と伝え、日本は侵略に来たのではない事を示し、徹底した善政を敷いていきます。 

・各所に学校や診療所などの公共施設を建設 

・農場の所有権は全てインドネシア人に戻し、必要な農業支援を提供 ・海軍と連携し、貧困家庭には治療薬や食料を無償で配給 

・支配側だったオランダ民間人でも、インドネシアの文化に理解を示す者には自由に住宅地に住むことを許可 

・捕虜となった軍関係者でも敵対しない限りは、現地の人達を差別しない事を条件に自由な交流を許可 

こうした善政によって現地の人達のために力を尽くしていきます。 

特にオランダの人達まで解放するとは勇気のある采配だと思います。

 一方で日本政府の中には、今村氏の善政に対して、 「占領地には武威を示すべきだ。現地人に甘すぎるのではないか!」と懸念を示す人もおり、政府高官の調査団が派遣される事もありました。 

ところが調査団は、 ・インドネシア人は日本人に尊敬と感謝の念を抱いてくれている。 

・オランダ人も敵対をやめ、日本人とインドネシア人と仲良く交流するようになっている。 

・治安状況、産業の復旧状況がアジアのなかで一番良い。

・軍事物資の調達の成果も、現場の軍の統率も大変良く、現地の人達との関係は極めて良好である。

 と、今村氏の善政を評価せざるおえませんでした。 

実は、日本調査団はインドネシアに着くなり、現地の人達から歓迎され感謝の言葉を投げかけられていたのです。 

調査団も今村氏の善政の結果を見せつけられてしまったわけです。

 「ここまで好意的とは」と、考えを改めます。

 当時、今村氏をはじめ日本人はここまで現地の人達と心を通い合わせていたのです。

 これだけでも日本人が、どんな影響をアジアに及ぼしていたのかが解ります。 

そんな今村氏は戦後の昭和29年に「今村均回顧録」という本を出版します。 

戦後、子供達や国民に伝えられる歴史や教育が捻じ曲げられ、日本人は大切なものを失いかけていました。 

その事を心配し、後世に正しい事実を伝えようとしたのです。 

また、出版によって得た印税を全て部下達や遺族の方々への支援に使い、自分の手元には一円も残しませんでした。 

更には、粗末な小屋を建てて生涯そこに住み続け、命を落とした人達の冥福を祈り続けていたそうです。 

今村氏は指揮官として優れた手腕を発揮し、その行動理念も人道的なものでした。

 その事は多くの人達が知っています。 

部下達や遺族の方々も今村氏に感謝していると口を揃えます。 

元部下の1人であった、「ゲゲゲの鬼太郎」の作者である水木しげる氏も、 「とても温かさを感じる人だった」と語っています。 

世のため人のために力を尽くしてきた人物である事は明白です。

それでも、周囲にそのような事を語らず、 「日本を守る事ができず申し訳ありません。どうか苦しみから立ち直り日本を復活させてほしい。」 と、話し82歳で亡くなるまで人を愛する事に力を尽くしました。 

こういう方が日本にはいたのです。 

このような方達の尽力によって日本は存続してきました。

戦後の日本の中枢機関は79年前から日本人のためのものではなくなり腐敗の極みに達しています。

社会から心が失われています。 

ですが、日本人は支配・搾取に対して反対を唱え、植民地の開放や人種差別撤廃のために尽力した人達です。 

誇り・尊敬・愛・平和・共存というものを大切にしてきました。 

こんな日本という素晴らしい国が、競争・支配・搾取に汚染されたままで良いわけがありません。 

日本の未来を守るという意味でも、今村氏のような日本人精神を体現した人達の生き様を知る事が大切だと思います。 

もうすぐ8月が終わりますが、日本人として本当に大切にするべき事は何かを皆様と一緒に考えていけたらと思います。 

日本人の魂を取り戻す鍵は武士道だと思います。 

武士道は平和ボケではなく、真剣に平和を守る道。 

子供や学生達にも「日本人で良かった」と感じてほしいと心から思います。
 

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