(空手道 大船道場) 「日本精神の価値」 | 空手道 大船道場 のブログ

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鎌倉市大船近辺で「空手道 大船道場」という道場をやっております。当道場は武道の平和と強さの心を活かし、皆様の日常を前向きにしていただきたいと願っております。
とても良い雰囲気の道場です(^^)。
心を重視し、基本・型を中心に稽古しております。

無駄に長引くコロナ禍、ロシアとウクライナの紛争など社会の混乱が続いています。

少し前まではコロナ禍一色でしたが、最近は紛争も起きてしまい社会は今だ落ち着く気配がありません。

また、メディアもコロナから紛争に話題が変わっても依然として詳細な事実を伝えようとはせず、まるで私達の意識を誘導するかのような偏向報道を続けています。

その結果、コロナでワクチンやマスク賛成・反対と社会的分断が起きたのと同じような構図で、今度はウクライナが正義・ロシアが悪のような風潮が蔓延しています。

コロナ禍以降、どうもメディアの煽りによって社会が一気に極端な方向に向かってしまう流れが顕著になっているように感じますが、とても危険な事ではないでしょうか。

このままの流れでいったらどういう社会になってしまうかを1人1人がよく考える必要があると思います。

メディアに煽られるのではなく、事実に目を向け、日本人としてどう生きれば良いのか考えていく事がより大切な時代になっていると思います。

 

コロナ同様に今回の紛争関連の報道もだいぶ事実とは違う事が伝えられ、今の日本の方向性が危うい事を感じさせられます。

確かに連日の映像を使ったプロパガンダが凄く、あんな悲惨な映像を毎日見せられたら冷静さを失ってしまうと思います。

ですが、テレビが流す破壊された街、負傷した人々の映像がどこまで本当なのか、本当にロシアの仕業なのか、かなり怪しいものがあります。

例えば、メディアはウクライナの人気リゾートホテルがロシアによって無残にも破壊されたと報道し、ウクライナの人達にとって大切な心の拠り所が奪われたなどと煽っていました。

しかし、このホテルはウクライナのホテルではなく、セルビアの単に修復工事をされているだけのリゾートホテルである事が複数のジャーナリストによって暴露されています。

また、ロシア軍の攻撃によって負傷したとされる血まみれの女性の写真がイギリスのザ・ガーディアン等の主要メディアや、日本の毎日新聞のトップ記事で大々的に宣伝されましたが、この写真は2018年のガス爆発によって負傷した女性の写真であり明らかなフェイクニュースである事が明らかになっています。 

更に、2月26日にウクライナのインナ・デルソバという軍医女性がロシアの攻撃によって死亡したと報道されました。

女性で初の犠牲者という事でウクライナの英雄の称号を贈られるほどの式典が開かれました。

しかしその後、3月13日にウクライナ大統領が負傷兵の慰問に訪れていた際に隣を歩いていた事が明らかにされています。

この他にも数々の証拠が提示されているにも関わらず、ウクライナ政府は曖昧な回答に終始しているのです。

また、ウクライナは民間人を意図的に巻き込むような事もしています。

戦闘への参加を拒否したり、逃げたりする民間人には下半身を露出させて柱に縛り付けて尻を叩きまくっていたり、学校でも住民を抑えつけて泣き叫んでいる女性の映像など多数の拷問を繰り返しています。

これらの情報の大半は実際に見ていた人達によって暴露されているのです。

この事から見えてくるのは、ウクライナの人達も軍や政府のやり方に反発しており、その酷さを私達にも訴えているという事ではないでしょうか。

日本のテレビでは正義と称賛されているはずのウクライナですが、実際には称賛しがたい現実もあるのです。

一方で悪といわれているロシアはどうなのでしょうか。

ロシアは攻撃目標をかなり限定しており、空爆なども軍事施設だけに限って行われています。

民間人を巻き込まないように水道・ガス・通信インフラ・住宅地・農村も一切手を出していません。

戦闘地域で孤立している人には独自で脱出経路を確保し、そこから脱出させ食料などの物資も援助しているのです。

脱出できない場合も可能な限り救出して回っています。

これらも同じく現地で実際に見ているジャーナリストと民間人からの証言によって明らかになっている事です。

こういう事実や証言を知ると、日本のテレビが流す一方的にロシアを悪だとする見方とは違う世界が見えてくると思います。

ロシアが正しいわけではないにせよ、少なくともウクライナが正義だという事はないはずです。

しかし、日本はというとウクライナ大統領を国会演説に招き、日本側は演説終了後にスタンディングオベーションで大喝采をしています。

更に、参議院議長なる人物が、

「ゼレンスキー閣下がウクライナの先頭に立ち、貴国の人々が命も顧みず、国のために戦っている姿を拝見して、その勇気に感動しております。」と発言してこれも大喝采を受けています。

自国民を弾圧しているようなウクライナを安易に正義と決めつけ、「閣下!」とスタンディングオベーションです。

・・・これを皆様はどう思われるでしょうか。

日本はこんな異常な事をする国だったでしょうか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c98d40d6b93bdb8ef0b5730a76918511315d3ab9 

これに続くように世の中の意見の大半も、「ロシア最悪、ウクライナ可哀想・・・許せない!」です。

「何でマスクをしないんだ!」ではありませんが、ワクチンやマスクに疑問を呈する人達を一方的に悪と決めつけるのと同じ構図です。

・・・こんな事で本当に大丈夫なのでしょうか。

ロシアは、この一連の行動を見て、日本を敵国認定してしまいました。

日本近海はロシア艦隊の頻繁な周回行動を受けています。

安易な二元論は分断を増長させ、このような事態を招く事になります。

日本にはロシアと姉妹提携都市として長年友好関係を築いてきた自治体もあります。

そのようなロシアの人達は心を痛めています。

そういった人達も巻き込んで、関係を破壊する道を進んでいます。

コロナで人々が分断して、今度は国同士が分断です。

競争社会の激化・コロナ・紛争など分断の連鎖が常態化しています。

日本人として本当にそれで良いのでしょうか。

私達はこの状況をどう考えていけば良いでしょうか。

 

それを考える良い例として、日本で起きたマリア・ルス号事件というものがあります。

明治5年6月5日、中国(当時の清国)のマカオからペルーに向けて出航したマリア・ルス号が修理のため横浜港に立ち寄ります。

ところが、4日後の9日にこの船から1人の中国人が助けを求めて下船してきました。

彼の名前は木慶、船の中で酷い虐待を受けているというのです。

実は、この船は中国人231人を奴隷としてペルーに移住させるためのものだったのです。

231人の奴隷はポルトガル人から移民出国の契約書へ無理矢理サインをさせられ、この船に乗せられていたのですが、船内でのあまりの虐待に苦しんだ木慶が、船を脱出し日本に助けを求めてきたのです。

事情を知った日本側は木慶の身柄を引き取ります、同時にマリア・ルス号の船長を呼び出して話を聞く事にします。

すると船長は言います。「悪かったよ。もうしない。」と、如何にも軽々しい謝罪でしたので、日本側も念には念を押して船長を問い詰めます。

日本「脱出した木慶を責めないと我々に約束してもらう」、

船長「解った。安全にペルーまで運ぶよ」と言うので、ひとまずは木慶をはじめとした人達を奴隷扱いしない事を条件に身柄を引き渡します。

しかし、この約束はすぐに破られ、木慶は鞭打ちで無残にも処罰されてしまいます。

あまりの酷さに耐えかねて、今度は別の中国人が助けを求めてきます。

この船は問題であるとはっきり認識した日本側はすぐさまマリア・ルス号を奴隷運搬船と認定し、中国人や奴隷を助けるために動きます。

しかし、当時のマカオはポルトガルに植民地支配をされており、横浜港に着いたこのマリア・ルス号もポルトガルの船でした。

という事は、当時の列強国トップで世界支配者でもあったポルトガルを相手にする事になります。

そのため、当初は日本も外務省が奴隷の救出に難色を示すほど、ポルトガルに物申すという事は危険極まりない行為でした。

しかし、日本は人道主義を貫こうと動きます。

日本側はこの事件はあくまで日本に管轄権があるとして法廷を開き、マリア・ルス号の横浜からの出航を停止し、奴隷全員を下船させます。

そして、奴隷となっていた人達に宿舎を用意し、衣食を提供し、散髪、入浴、医療にいたるまで手厚く世話をしたのです。

当時、世界でこのような対応をしたのは日本だけです。

この考えられない対応に奴隷扱いをされていた人達は深く感動します。

そして、法廷によって中国人の虐待は不法行為であり、即座に開放するべきとの判決を下すのです。

一方で、船長にも2度とこのような非道を行わない事を条件に情状酌量を与え無罪ともしたのです。

正義・悪と切り分けず、日本と中国・ポルトガルを争わせないために毅然としながらも必要以上に裁かない。

当時の日本はこのような勇気と知恵を持った人がたくさんいたのです。

その後、船長は反発して別の訴訟を起こしたのですが、これにも毅然と対応し、裁判によって契約無効の判決を下しました。

こうして奴隷民231人を中国に引き渡し、事件は終結します。

当時のニューヨークタイムズは、

「日本の対応は驚愕と称賛に値する。日本人の示した武士道精神と意図は大変公正で人道に適ったものである。この日本の姿勢から多くを学び取るべきである」と記事にしています。

当時は、奴隷や人種差別が当たり前だった時代です。

国際社会から貿易の阻害だ!と攻撃される可能性もありました。

にもかかわらず、日本は人種差別を認めない。奴隷など断じて認めない。と世界に向けて意志を示しました。

世界の人達もこんな常識はおかしいと本音では思っていたのでしょう。

この日本の行動が報道されると、世界中で賛同の声が上がり、世界各国で奴隷の売買を禁ずる法令が進んでいきます。

マリア・ルス号から解放された中国人も日本人が手厚く保護してくれた事を政府に報告し、日本と中国の友好関係が急速に進んでいくのです。

当時の世界で最も平等な条約と称賛された日清修好条規もこの時期に結ばれたものです。

また、マリア・ルス号事件をきっかけにロシア側からも関係を結びたいと申し出を受け条約を結び、領土問題も鮮やかに解決しています。

両国一致で樺太千島交換条約をとても穏便に結ぶことが出来たのです。

ロシアは当時から欧州諸国とは関係が緊張状態にありましたので、余計に信頼して協力できるような国が必要でした。

そのような時に日本の行動は中国だけではなくロシアの心も掴みました。

今の日本と中国・ロシアとの関係からは考えられません。

もちろん外交上に必要な交渉力や地政学的・経済的なメリットなどの要素が合意したから結びついた部分もあります。

生き残るには打算や戦略、駆け引きも必要です。

ですが、当時の日本人がそれ以上に大切なものは何かを見失わず、その姿勢が信頼されたからこそ成立した出来事ではないでしょうか。

この時代もコロナ禍と同じで、誰もが理不尽を理不尽とも思わなくなってしまい、それに対して声が上がる事もなかったのです。

日本はそういう状況でこのような事ができたのです。

これから解るように、当時の日本が荒んだ状況を乗り越えてこれたのは競争や対立に惑わされず、心の道に基づいた判断や行動があったからなのです。

今、毎日苦しむ人達が増え続けています。どうすれば良いでしょうか・・・。

解決の重要な一歩が日本人の精神を思い出す事ではないでしょうか。

方法論ではなく、根本である私達の心が変われるかだと思います。

人・動物・植物・鉱物を自分を支えてくれる大切な存在と捉え、調和と循環を重んじること、

武士道精神に見られるように「刀を抜かない・人を斬らない」という人を愛する生き方を尊ぶこと、

そこからもう一度、日本精神の価値に気付き知ることではないでしょうか。

昔と今は違うと言う人もいます。

ですが、稽古すると実感できますが、今も日本人本来の気はまったく消えていません。

忘れているだけで、失われてはいません。

ここに大きな可能性があります。希望というと大袈裟かもしれませんが本当に日本人は素晴らしい力を持っています。

それに気付き、深めていく事が1人1人が変わっていく事にもなると思うのです。

皆様の気はしっかりと伝わりますし、私もまだまだやれる事はあるのではないかと思わされます。

これからも皆様と生き方を深めていく事で、自分も周りも共に変わっていけるよう大切に稽古をさせていただきたいと思います。

社会は良くなっていくと信じ、日本人の心・育んできた文化・失ってはならないものは何かに目を向ける人達が増えてくれる事を願います。

 

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