おはようございます。今日の関東圏は、爽やかな青空のもと、穏やかな朝を迎えています。さて、金刀比羅宮(ことひらぐう)に参拝して参りました。香川県仲多度郡琴平町の象頭山中腹に鎮座する神社で「こんぴらさん」と呼ばれて親しまれており、金毘羅宮、まれに、琴平宮とも言われます。海上交通の守り神として信仰されており、漁師、船員など海事関係者の崇敬を集める神社です。時代を超えた海上武人の信仰も篤く、旧日本海軍や海上自衛隊の記念碑等もあります。長く続く参道の石段が有名で、奥社まで登ると1368段にもなるんです!例大祭に合わせて毎年、これをメインに「こんぴら石段マラソン」が開かれているとのこと。足腰の弱いお年寄りのため、人力(棒で吊るした座席に、お年寄りを座らせ、棒の両端を二人で担いで階段を登る)での搬送があります。おそらく、大昔からあったのでしょうね。疑問に思ったのは、「ロープウェイ等の近代設備がない」こと。例えば、岐阜の金華山(岐阜城)などには、ロープウェイがあり、楽に目的地に着くことができます。考えてみますと、神社ですから、本来、階段を一歩一歩登りしめる苦難を耐えて参拝するのが、「神様に対する礼儀」という基本的な考え方なのかも知れません。ただ、上記に述べた件は、やむを得ず、氏子様の「お陰」をもって助けてもらって参拝ということであると考えます。お年寄りでまだ、お元気な方は、脚がおぼつかなくても、一歩一歩ゆっくりと、階段を登られているのを見て、胸が熱くなる思いが込み上げて参りました。通りすがりに、「お疲れ様です。」とお声を掛けましたところ、とびきりの笑顔の元気を頂きました。