遅ればせながら、「GANTZ」の最終話を見終わりました。
なんか感慨深いです。
あれから13年経つのですね...
あの、一種独特の世界観にハマってしまい、
各種の異彩を放つGANTZギミック群に心酔していました。
(僕は、岡スーツが一番すきです)
思い起こせば、2000年にスタートした時、
「これは面白い連載が始まるな」と大いに期待しました。
2人の高校生の死から始まる壮大なストーリー
RPGのように”セーブポイント”すらない
やり直し効かない殺るか殺られるかの”真剣勝負”
玄野 計は、作者曰く「普通の高校生」
スポーツや勉強が優れているわけでもない、
人望もなく、どちらかといえば「自堕落」な
どこにでもいる高校生です。
そんな彼が物語を通じて苦しみあがき”人間的に成長”
していく過程を見ることができます。
もし、玄野 計が自分だったら...なんて彼の立場に
置き換えて考えることもしばしばありました。
人間臭い生々しい感情にすごく、”共感”ができるんですよね。
愛する人を危険を顧みずどこまでも守り続ける...
おそらく、その”真っ向な”気持ちがひいては、彼女を取り巻く
世界全てを”守る”といった”崇高な使命感”への昇華に
繋がったのではないかと感じています。
各種の”ヒーロー”ものは、普遍の”愛”が根底に存在し、
物語の世界観に応じた描き方をいかに”見せるか”がキーポイントで
あったとするのであれば、この”GANTZ”の終わらせ方”は
至極真っ当であると考えます。
この”見せ方”については、核心に触れる部分があるので
申し訳ないのですが、割愛させていただきたいと思います。
ネット界隈では、この”終わらせ方”に対して賛否両論
が乱立している状況です。
私は、”肯定派”ですので、特に申し上げるようなことは
ありません。
あれ以上のラスト以外になにを求めるのでしょうか?
私は、”反対派”の方に”どういった終わらせ方”
なら満足ができるのかをお聴きしたいですね。
ただ、”風呂敷を広げすぎた”ことにより若干収集が
付かなくなってしまった部分があった感は否めません。
正直に申し上げますと、後半の世界的カタストロフィ
展開は、やや、冗長的であったなと感じています。
この物語の”見せ場”ともいえる”各種星人との死闘”
も大阪編ぐらいから”やや中だるみ”をしたような感じ
がしていました。
GANTZの謎が判明し、一気に急展開で短期に終わらせた
ほうが読者たちも”スッキリ感”があったのではないか
とも今となっては考えています。
しかし、僕ら読者がいくら考えてみても”評論家”
ではないのですからね。
素直に作者の”想い”を受けて次作に大いに期待
しましょうよ。
奥 浩哉先生、13年間もの長きに渡り、
僕たちを楽しませてくれたことに感謝します。
もう既に次作の構想をお練になっているのではないか
と思われますが十分に休養を取られてください。
個人的には、「めーてるの気持ち」といった短編的
なものもいいのかなって思っています。
本当にお疲れ様でした...そして、ありがとう...
