あまちゃん...じゃ...ないっ!!! 6 | ゴモラでございます

ゴモラでございます

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5月3日(金)02:30 群馬県美滝原市 美滝原中学 地下室内プール

僕は、”例”のものを取り出した。
先般、「鹿島神宮」で”お祓い”を施したばかりの”ラジカセ”
である。

地下室内であるので”音”は漏れないはずだ。
時間が迫ってきている。
もう、一刻の余裕もない。
僕は、スタートボタンを勢いよく押した!

「パ-パ-パ-! ファファファ! チャラッチャッチャッチャッチャ チャラララ!」

大音響が木霊(こだま)する!
あの”某国営放送が0800に始める例の番組のオープニングテーマ”だ!
僕は、あの、間の抜けた寸頓狂なバカサウンドに何度ともなく怒りの念を禁じていた。
朝の機嫌の悪い時に聴くあの音楽...もっと...「爽やかな」編曲ができないのだろうか。

このバカサウンドは、伊勢神宮の雅楽部による古式ゆかしい和楽器で演奏されており、
ラジカセのお祓い相乗効果による”聖なるバカサウンド”の効果に期待しているのであるが
果たして”効き目”はあるのだろうか...

鯰チャン「ブハッ...ゴボッ...ゲホゲホ....ブハハハハ...ゴボッゴボッ...ゲホゲホゲホ」

疲れている時に”あのバカサウンド”の効き目は絶大である。
笑いながら水を飲み、また、笑いながら水を飲むのを繰り返している。
苦しげではあるが、彼女の瞳から”野生”の煌きが徐々に消えて、”人”としての
輝きを取り戻していくのが見て取れる。

聖なる海女装束と僕の愛のこもったスクール水着に挟まれて、「逃げ場のない鯰の本性」は、
”その聖なるバカサウンド”により消滅してしまったようだ。

彼女の精神世界の中で”人としての気持ち”と”野生”のせめぎ合いがあったのだろう。
最後の”止め”は、彼女自身の強い”僕を信じる気持ちを核とした精神力=人としての気持ち”であったことはほかならない事実である。
彼女は、僕を信じてその野生と闘い、それと対峙して見事にそれに勝利したのだ。
僕の諸方策も然ることながら、彼女への”強い愛”...それが彼女の”人としての
気持ち”を後押しをしたまでだ。

彼女は、自分の力で”野生”を駆逐したのだ。

”儀式”は、当初の目的を完遂して完了。
後は、撤収に入るのみだ。

鯰チャン「ゲホッゲホッ...ゴボボボボッ」
苦しげな鯰チャンが痛ましい。

あの”バカサウンド”以外にも策を講じてあった。
近くの教会から”聖水”をもらってきて事前にプールに入れておいたのだ。
やはり、”聖水”の効果は絶大である。
聖水には、”希釈したら効果が薄まる”といったことはないようだ。
おそらく、数滴でも”効果”のほどはあったであろう。

予期せぬ事態が発生した。
鯰チャン「ゴボッ........」
ズブズブと水中に沈んで行く彼女を見て、僕は躊躇をせずに
プールへと飛び込んだ。

ゴモラ(鯰は、大丈夫なのか?)