「死して償え~疑惑の殺人?人間国宝の闇」1話
脚本:輿水泰弘
監督:橋本一
まず良かったところ。
・特命係と捜一トリオ、甲斐峯秋との絡みでところどころクスッとできたこと
・右京がノリノリで楽しい
・亀山に戻って、はじめてオープニングがカッコいい!(個人的な好み)
悪かったところ。
・話がない・・・。(ラスト以外は見なくても成立する)
えっと・・・、これ刑事ドラマですよね・・・。まあ、2クールありますから、ちょっと変わり種のエピソードでらしくない始まりかた・・・みたいなのは全然良いんですよ。笑
ただ、話がないってどういうことですか?? 初見時は寝落ちしてしまいました。
昨年と一昨年の初回スペシャルはまだ見どころありましたけど、今回はとにかく退屈でした。
「死して償え~白骨は語る!右京の奇策」2話
脚本:輿水泰弘
監督:橋本一
右京がオリジナルの講談で推理を披露する展開や、死刑廃止を訴える検事総長(余貴美子さん)の企みなど、アイデアは面白かったと思います。
終わってみると、1時間くらいのお話なら奇作として結構楽しめたのではないかなと思うのですが・・・。
ただ、やっぱり前半の話のなさ、これだけ引っ張った割にこのオチかいというガッカリ感、
眠気と戦うのに必死でした。
特に最近の輿水さん(本作のメインライター)の脚本は、遺骨盗難事件しかり、裏木戸トリックしかり、アイデアはユニークですし、一話完結でスパンと終わればそれなりに面白かったかなと思うお話が多いので、
今後、輿水脚本でスペシャルをやるときは、長くても10分拡大に留めていただきたいです。
編成の都合上仕方ないのかとは思いますが、折角通常回がそこそこのクオリティなのに、肝心の初回を退屈な2週連続スペシャルでお茶を濁すのは勿体ない・・・。とりあえず1話見た視聴者に2話まで見てもらおうという、こざかしい引っ張りはやめましょう。
初回がこのクオリティだといくら通常回に面白いエピソードがあっても、長年の視聴者しか見てもらえないですよ・・・。
そういえば、角田課長の組織犯罪対策課がなくなったことを相棒で知りました。組対を舞台にした推理小説とかドラマ化しづらくなるじゃないですか・・・。笑
「警察官B」3話
脚本:徳永富彦
監督:橋本一
メインストーリーはまあそんなものかという感じ…。
自販機上の空き缶の推理や黒板のあれこれなど(笑)、徳永脚本らしい(上手いというよりは)独特な視点の話運びは嫌いじゃなかったです。
あと、やっぱり創(加藤清史郎さん)繋がりの「警察官A」に続き、可もなく不可もなくな中盤までの展開から、終盤の展開は最高でした。
ラストシーンで新たな相棒の誕生を描くのは粋でしたし、ぜひこの二人のスピンオフドラマも見てみたいと思いました。(個人的にはもう少し加藤さんに近い身長の方のほうが、良かった気もしますが…。)
でも、冒頭であのシーンを見せちゃうのは、元の脚本にあったのか?演出家の判断なのか?分かりませんが、さすがに勘の悪い私でもオチが読めてしまうので、やめてほしいです…。笑
「みんな彼女を好きになる」4話
脚本:真野勝成
監督:古川豪
なかなか面白かったです。
ちょっぴり恋愛要素もありつつ、後味は同じく真野脚本の「細かいことが気になる患者」に近く、私好みではありました。
襲われた後の右京さんのすっとぼけた感じも面白かった。この方の書く杉下右京はちゃんと性格悪いんですけど、輿水さんとはまた違ったキャラ造形ですよね…。そこがファンの間では賛否あるんだろうなと思うんですけど…。
ゲストのかたせ梨乃さんの演技もノリノリでしたし…。笑
※5話「昭和100年」はタイトルにそそられて楽しみにしていたんですけど、録画を忘れて、TVerも逃してしまったので、未視聴です。
「ティーロワイヤル」6話
脚本:真野勝成
監督:安養寺工
こちらも面白かったです。
生存偽装をする事件師vs特命係という構図で、そこの心理戦はハラハラしつつ楽しむことができました。
欲を言えば、ちょっと矢島健一さん演じる犯人側が早い段階から感情出し過ぎじゃないかな…とか、
あと、やっぱり上に書いた事件師vs特命係の心理戦をもっと見たかったので、終盤の展開は、あーそっちに行っちゃったか…と思いました。(真野さんの脚本回って人の死が軽くないですか・・・)
いや、でも面白かった。相棒24前半戦はこの回が一番満足度高かった気がします。
「息子」7話
脚本:真野勝成
監督:橋本一
細かいところまでキャラ付けが効いていて良かったと思います。
真野さんは今期三本目ですが、悪役の描き方が全体的にチャラいイメージがあるんですけど(笑)、
今期は(?)そこを反転させた、結末が多くて良いなと思います。
角田と親しかった詩郎を大西利空さんが演じられていましたが、子役出身の俳優さんを格好よく映すことに定評のある相棒シリーズだけあって、こちらも格好よかったです。(亡くならない話なら、なお良かったんですけどね・・・)
あと、暇課長が薬物銃器対策課の課長になってからの(ドラマ内)初仕事も格好よかったです。笑
「梟は夜に飛ぶ」8話
脚本:光益義幸
監督:古川豪
フクロウ探しのほっこりエピソードから、事件につながる流れはなかなかワクワクするものがありましたが、
結末はかなり胸糞な展開でした。
メインゲストが中田喜子さんだから仕方ないかもしれませんが、このエピソードなら、もう少し亡くなった2人の話を描いてほしかったかも…。
地味だけど、面白かったと思います。光益さんの脚本回は安定してますね。
もうちょっとこの脚本家さんのしんみりした話が見たいな。
「カフカの手紙」9話
脚本:瀧本智行
監督:安養寺工
掴みは抜群に良かったです。
脚本の瀧本さんは過去と未来、光と影みたいな対比を描くのが上手い方というイメージがあったので、きっとこのカフカさんという老人の半生を追っていく中で、壮絶な?あるいは切なすぎて救われない結末が待っているとか~?と期待していたのですが、膨らみ過ぎて若干肩透かしでした…。笑
バブルの投資家から警備員になるまでの生き様を淡々と追って、ラストに報われずに終わるかと思いきや、わずかな救いを持たせて終わるっていうのは、好みの作劇ではあったのですが、
途中の、家族の話が引っ掛かりすぎて、イマイチこうグッと感情移入しきれなかったのはあります。
あと、割とありがちな結末に落ち着いたのも、何とも…でしたが、
まあ、安定のクオリティではありました。
演出も、場面のつながりを意識した見せ方で良かったと思います。
「フィナーレ」10話(元日スペシャル)
脚本:神森万里江
監督:内片輝
3代目甲斐享のダークナイト事件、捜査一課トリオの仮装など元日スペシャルらしいお祭り要素もちゃんとありつつ(笑)、
コナン・ドイル、アガサ・クリスティーなど、推理小説の世界観になぞらえた、和製シャーロック・ホームズを強調したエピソードでした。
それでも、杉下右京だけのお話にせず、きちんと亀山を含めた2人の相棒で事件を解決したというオチにしたところは良かったです。
あと、いつも余計だな~ここで話が停滞してるな~と思う、仲間由紀恵さん演じる社を含めた上層部のゴタゴタ描写も程よいバランスで絡められていたと思います。
脚本の神森万里江さんは過去に担当されたスペシャル回でもここの絡めかたが上手かったので、今後のスペシャル回もなるべく書いていただきたいです。笑
(まあ、今のプロデューサーが「TRICK」のかただから仲間さんも出てくれているんでしょうけど・・・。)
肝心のお話も、捜査一課との遭遇や、人形の首が取れるトリックなど、展開が起こってから後出しで説明が入ることが多く分かりづらさはありましたが、(この辺は演出の唐突さもあったかもしれないです・・・。監督の内片さんはハリウッド仕込みの重厚な演出が得意な方なんですけど、その資質があまり活かせていない作品が最近多いですね。)
絶海の孤島に聳え立つホテルという舞台設定を序盤で(映像含め)説得力のあるかたちで説明していたこと、ダークナイト事件などのお祭り要素を本筋と上手く絡めていたことなど、それなりに楽しめる内容でした。(終盤の展開のネタ振りですが)右京のキャラ紹介まできっちりやってましたから初見でもそこそこ楽しめる内容だったのではと思います。
それでも、本格的にお話が始まるまで18分は遅すぎです・・・。(体感はもっと長かった)
正月気分の視聴者はどんどん離れますよ・・・。まあ、明るい正月バラエティからいきなりスピーディに事件を展開させるとびっくりしちゃうから、最初はメインキャストのユルい会話から始めるという配慮もあるのかもしれませんが・・・。笑
あとは、ゲストが段田安則さんや濱田マリさんなど通常回より豪華なキャスティングだったことで、事件の重要人物が分かりやすすぎたのは勿体なかったです。クライマックスまで、各脇役のミスリード的な見せ場をもう少し多めに作ってごまかすことはできなかったのかなと思いました。
特に段田さん演じる小説家・章介は、昨年元日スペシャルの高嶋政伸さんみたく、最初は被害者のようにミスリードするとかでも良かったのではないかなと思いました。純粋に予告から期待された段田さんが慌てる演技をほとんど堪能できなかった(笑)のと、最初からくせ者感が出過ぎていてクライマックスで驚けなかったのが残念でした。
ボールペンのトリックが強引すぎるとかのツッコミはもうしませんが・・・。笑
それでも、終盤の展開、章介と右京のやり取りは緊迫感があって見応えのあるものでした。ラストの畳みかけるような展開には引き込まれてしまいました。
最後に美和子やこてまりとのホッコリなやり取りで終わるのはご愛敬ですが、今回はいろんな人物を巻き込んでいるわけですから、章介がホテルを去るところで余韻を持たせて終わってくれた方が良かったかなとは思いました。
「相棒 season24」
主演:水谷豊
今シーズンについて
元日スペシャルで、章介の推理小説が長期シリーズ化して・・・、みたいなメタ要素(?)があって、相棒シリーズをよく研究されている神森脚本らしい内容でしたが、
当の相棒ファンは(私みたいにダークナイトは見ていない中途半端な視聴者は置いておいて)、ほとんどが「まあ、昨年より面白ければね・・・」くらいのテンションになってしまっているので・・・。笑
今年もシリーズ完結のアナウンスはなかったので、おそらく来年もやるのでしょう。
寺脇さんが戻ってきたことで、そろそろ終わりかなと思い出演者の高齢化は気にしないようにしていましたが(水谷さんもめちゃくちゃ元気だし)、かれこれ4年経ってますからね。
来年はseason25なので、そのタイミングで綺麗に終わるのが理想かな・・・。(毎年この話している気がする。笑)
あわよくば、冠城卒業マジック(?)で初回と最終回以外はめちゃくちゃ面白かったseason20を超えるクオリティは期待したいところです。