『王様戦隊キングオージャー』盛大なラストだったけど、ダグデドの最期としては納得できんなぁ… | オレンジの園に

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2014年3月、某局で放送された
『55スペシャル』で
“モーニング娘。”に目覚める。
基本的に特定メンバーを
偏愛しないと心に決めているが、
“オレンジ”系には目がない。
2015年9月にライブ初参戦。
このブログは
娘。ライフの備忘録である…

 

 

宇蟲王との最終決戦。

 

48話からの最終3話は

とにかくこの番組の集大成として

キャストも映像技術も

持てる手札をフルに切って

劇場版にも負けないクオリティで締め括った。

 

壮大にして豪華なのは間違いない。

ロケ費や着ぐるみ代を節約するだけ節約して

ここにドーンとお金をかけたって感じなのかな。

 

まあ、決着としては順当。

連綿とつながる市井の人々の命こそが

不死身を滅ぼす決め手ってのは

最終話のサブタイトル

俺様たちが世界を支配する

に表れている。

 

でもなぁ。

宇蟲王編最大の失敗は

とにかく最初にダグデドの全能感を見せつけちゃったこと。

そしてその力を何も痛痒を感じることなく使えるんだから

負ける要素は皆無だと分からせちゃったことだ。

 

ま、それじゃ物語にならないわけで、

最後は“オラに元気を分けてくれ”的解決。

王様と国民の美しいストーリーの完成ってなもんで。

 

スーパー戦隊シリーズにとって収穫の多い作品になったんじゃないかな。

特に映像に関してはね。

ただ問題なのは

もう長いことおもちゃの売上が上向かない事だ。

作品としてのクオリティを上げていくことは

シリーズ作品の大事な命題だけど、

その作品制作の“裏付け”はスポンサー企業の利益。

男児キャラクター玩具の超優等生だったスーパー戦隊が

特撮の三番手に落ちたままってのは寂しい限り。

次作、ブンブンジャーに期待しましょ。

 

しかし、ラクレスの最後の扱いって、どのタイミングで決まったんだろうね。

個人的には

ラクレスの死→“イヤボーン”によるギラの覚醒って流れでダグデドに対抗なんて

ちょっと考えていたものだから。

ま、ハッピーエンドでよかったんだけど…。