まさに“巨星”が没してしまった。
野球漫画の第一人者・水島新司大先生がご逝去。
10代から20代の前半にかけて
バカみたいに漫画に凝った時期がある。
単行本で4000冊くらい集めていた。
あまり大きな声じゃ言えないけど、
高校の頃はもらっていた昼食代(学食があったんで)も
ほとんど漫画代に使ったものだ。
水島先生の漫画もずいぶん持っていた。
『ドカベン』はもちろん、『あぶさん』、
『野球狂の詩』
『一休さん』
『球道くん』…
何冊あったことやら。
60年代にブームとなった
いわゆる“スポ根”ものとは全然違う、
スポーツの正しい戦略戦術と
許容範囲ギリギリの“うそ”。
見事な塩梅のスポーツ漫画と言っていいんだろうね。
そして花登筐っぽい人情もののテイストが
これまたいい塩梅でまぶしてあるんだよね。
『ドカベン』の連載開始からもう50年。
まるで“予言書”のように
後に起こる現実を言い当ててたりする。
いわゆる“ドカベンルール”とか、
まさかの甲子園での全打席敬遠とか。
まあ、いつか“この日”が来るのは
仕方ないことなんだけど、
何とも残念って言うのか。
改めてドカベン全シリーズを通して読んでみたいなんて思うけど、
まさか全205巻。
何かいい方法があったらいいんだけどね。
今日の野球隆盛は
水島漫画も大いに影響していると言っていいだろう。
皆さんも、一度読んでみてくださいな。
水島先生、ありがとうございました。