
007 スカイフォール
慰めの報酬の続き
今作はボンドがもう古いロートルとして
扱われる、今までの007には無いストーリー
ストーリー
冒頭のシーン。
慰めの報酬で人間として成長したボンドは
撃たれた仲間を気遣うというシーンがある
シリーズを連続で観ないと
なかなか気付けない成長部分です。
そして初めて冒頭シーンが敗北で終わる。
今作ではとにかくMとボンドが
ロートルで使えないという評価を受けながら
それでも信念を曲げずに突き進んでいく
という感じ。
そこにはMとボンドの信頼関係があり、
2人のセリフには直接信頼が出てこないところが
渋くて良いですね。
敵役も単純な悪役じゃなく、
Mが職務の中で作り出してしまった
化け物のような感じ。
このあたり、
ダークナイトのジョーカー(ヒースレジャー)を
思い出します。
また、
ボンドの生い立ちが語られる作品でもあるので、
やはりダニエルクレイグ版の007は
続けざまに観たい!
演出
途中敵役がエレベーターで降りてきて、
捕えられたボンドに歩いてくるシーンがあるが、
なかなかの長回しです。
なんでわざわざと思って考えてみました。
MI6を揶揄する小話をするので、
これをワンカットで撮ることで
シーンや小話がスッと頭に入ってくる。
観客に想像する時間を与える為だと思われます。
逆にカットを割ったら
映像に気を取られて想像する時間が
削られるからだろうなぁと…わからんけど。
同じシーンのセットで
おそらくサーバーないしネットワーク機器が
大量並んでいるのだけど、
使うのなら室温管理しなくていいのだろうか?と
ふと仕事モードに立ち返るw
地下鉄の追跡シーン
これまたふと気になったこと。
車両と車両の間のドアって
イギリスはスライドじゃない普通のドアなのね。
日本だとスライドドアだから
気にしてなかったけども、
ドアが開けにくいこと開けにくいこと。
最も激アツなシーン!
車の乗り換えシーンでアストンマーチンが登場!
しかも昔のBGM!
熱い展開です。
アストンマーチンは
初代ボンドのゴールドフィンガーで登場した
初のボンドカーです。
なんかスカイフォールは熱い展開が多い!
その後のシーンでも古い武器ばかりで
戦うことになるので、
ロートル扱いする為に昔のボンドのイメージを
誇張しているんだろうけど、それが熱いなぁ〜!
感想
なんと言ってもボンドとMの映画ですので、
2人のやり取りが必見です。
特にMのラストシーン
職務で作り上げてしまったバケモノ(今回の悪役)は、自身の間違いであると反省している。
しかし、ゆっくりとボンドを見つめて
「私は一つ正しかった」
名シーンですね。