今年も残すところあとわずかになってまいりました。皆さんはどんな一年だったでしょうか?
さて、先日の12日(1課非番日)、13日(2課非番日)で小消協忘年会を開催いたしました。
顔を見合わせて今年一年を振り返ります。
会長からも、今後の方針や、今年一年の成果のお話がありました。

忘年会とは、その年の苦労を忘れるために執り行われる宴会を言います。
小消協は苦労もありましたが、会員一同力を合わせ楽しい一年でもありました。
また、各単協との交流にも恵まれ、消防人としても、人間としても飛躍の出来た一年であり、苦労を忘れる忘年会というより、今年一年を思い返す思年会となりました。
今年最後の楽しいイベントでした!

さて、これからクリスマス、忘年会、年末や正月と新年にかけてお酒の飲む機会が増えます。
実は、この時期に救急出場の件数は、このお酒にまつわる出場が増加いたします。
しかしながら、この飲酒による救急事案は予防することが出来ます。
近年増加する救急件数ですが、多くの場合が軽症による救急事案によるものです。

そして、お酒に関する救急事案は先ほどにも書いたように予防することが出来るのです。
今回のブログは、忘年会の報告と合わせてお酒の上手な付き合い方についてお話したいと思います。
まず、この季節に増える「急性アルコール中毒」のメカニズムについて見てみましょう。

急性アルコール中毒は、短時間に多量のアルコールを摂取することによって生じる中毒( オーバードーズ)を言います。
急性アルコール中毒の症状は血液中のアルコール濃度に比例して誰もが陥り、意識を喪失し、最悪の場合は死に至ります。
イッキ飲みなどをした後に、この急性アルコール中毒になり救急搬送されてしまう傷病者は少なくありません。
さて、ではなぜイッキ飲みをすると、この急性アルコール中毒になってしまうのでしょう?
「イッキ飲み」のように短時間で大量のお酒を飲んでしまうと、肝臓でのアルコール代謝が追いつかなくなり、血液の中にアルコールが増えていくことになります。
その結果、血液の中のアルコール血中濃度が急上昇し、「昏睡期」の状態に進んでしまいます。
これが急性アルコール中毒です。
昏睡期の状態では、意識が混濁し、呼吸麻痺や、吐いたものがノドにつまることで、死に至るケースもあります。
また、酩酊状態で歩行し、転倒や墜落をして負傷するケースも少なくありません。
特に、お酒に弱い人は、少量のアルコールでも危険な状態になるので、注意が必要です。
イッキ飲みは「しない」、「させない」ことで急性アルコール中毒の予防につながります。
急性アルコール中毒の症状は以下の通りです。
意識の混濁、昏睡、血圧の低下、呼吸の抑制、失禁
悪酔い
顔面や全身のはっきりとした紅潮・灼熱感、発汗
動悸、呼吸困難、胸痛、低血圧
頭痛、不穏、めまい、目のかすみ
嘔気・嘔吐、口渇
脱力、低血圧、起立性低血圧(急に座ったり立ち上がったりしたときに起こる失神)など
記憶の抜け落ち(ブラックアウト)…泥酔中の失態について後で思い出せない
アルコール性低血糖…18時間以上の飢餓状態の後に大量の飲酒をすると、低血糖が起こる

このような症状が出たときはすぐに、飲酒を止め適切な対処をしましょう。対処法については後ほど説明いたします。
さて、そうは言うものの、付き合いもありますし、お酒の席を全て断るわけにもいきません。
まずは、自分自身で急性アルコール中毒を予防する飲み方をしてみましょう。
①短時間のうちに多量の飲酒(イッキ飲み)をしないようにしましょう!
血中アルコール濃度を急激に上げないことが一番です。
そのためには、イッキ飲みは絶対にしない・させないようにしましょう。
②自分の適量を知り、その日の体調にも注意しましょう
アルコールの代謝能力は人それぞれです。また、その日の体調にも左右されるので、体調が悪い日はいつもより控えめにしましょう。
③空腹のときは、飲酒しないようにしましょう
空腹時は、アルコールが胃腸から早く吸収されてしまいます。ちゃんと、つまみや食事をとりながら、少しずつ飲むようにしましょう。
自分で「イッキ飲み」をしないと決めていても、他の人から勧められてしまうこともあります。
場の雰囲気も気になりますが、勇気をもって、上手に断りましょう。
イッキ飲みを無理に勧められて困っている人がいれば周りの人も助けてあげましょう。

近年では、イッキ飲みの強要は「アルコール・ハラスメント」などとも呼ばれています。
美味しくお酒を飲むのは、しっかりとそのお酒の味を味わい、雰囲気と食事と会話を楽しみながら美味しいお酒を飲みましょう。
急性アルコール中毒を引き起こさないためには、「過度の飲酒をしない、させない」ことです。
しかし、イッキ飲みなどをしてしまい、急性アルコール中毒が発症してしまったら次の対処法を行ってください。
①絶対に1人にしないでください!

②衣服を緩めて楽にしてください。
③ジャンパーや上着をかけて体温の低下を防ぎましょう。
④吐物による 窒息を防ぐために、顔を下に向け、横向きに寝かせましょう。

そして、万が一次のような症状がでた場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
① 意識がない。ゆすっても、つねっても起きない
② 全身が冷えきっている
③ 呼吸がおかしい。ゆっくりで途切れたり、浅くて早い
④ 大量の血や、食べ物を吐いている
⑤ 失禁している

救急車が来るまでの間にも症状はどんどん進みます。決して酔っている人を一人にせず、誰かが付き添ってください。
また、吐いたものが逆流してノドに詰まり、窒息してしまうことがあります。寝かせるときは、顔を横向けにして寝かせましょう。仰向けにして一人で寝かせておくのが一番危険です。
気の合う仲間たちと美味しく、楽しい時間を過ごし、新しい年を迎えましょう!


