皆さんこんにちは。
GWも後半にさしかかりました。
交通事故などが多いのも、このGW期間中です。
是非、余裕を持った行動や運転を心がけ、安全にGWをお過ごしください。
皆様が素晴らしいGWを過ごせるよう、小消協会員一同祈っております。
さて、本日は消防職員協議会の行う活動の様々な意義についてもう一度考えてみたいと思います。
協議会は「健全な職場を目指した自主組織」であり、その活動は様々です。
全国に多くの消防職員協議会があり、各協議会が様々な活動を行っていますが、その目線の先は、住民の安寧した生活と、ハラスメントや不正がない風通しのよく健全な職場環境を構築することが最大の目的となっています。
その住民に寄与するという「最大の目的」を達成するために、小消協では自己啓発での学習会や、住民目線のボランティアや災害ボランティアをこれまでもやってきました。



それらの活動は、消防人としての成長を大きく促し、業務に反映させることで、結果として住民に貢献できるものであり、ボランティアを通して多くの方々と知り合い、協議会の活動に理解を得ることが出来ました。

公務員としての最大の目的の、「信頼」の獲得に繋がってきました。

過去に、多くの不祥事が立て続けに起こった小田原市消防では、この信頼の回復は急務でありましたが、なかなか一度失ってしまった信頼は回復することは出来ません。
まもなく結成4年目を迎える小消協では、様々な活動を行い、そして情報発信することで、この信頼を大きく回復することが出来、これは会員の揺るぎない自信となりました。
小田原市消防職員協議会の結成当初、小田原市議会の場においても、市長からも「活動に期待をしている」との心強い言葉をいただくことができ、結成することが出来た経緯があり、今だその活動は継続することが出来ています。
前述でも書きましたが、協議会のキーワードはまさに「健全」を目指しているもので、その根底には「しっかりと自分たちの働く職場と向かい合い、自己啓発に努める」ことであります。
しかし、残念ながら一部の権力者やそれらにぶら下がった者、ハラスメント行為者からすると協議会自体の存在が驚異的に感じるようで、協議会に対して様々な妨害や圧力をかけた組織も過去にはありました。

岡山県東備市消防組合で2009年に、有給休暇が取れなかったり、勤務時間外手当が支給されないなどの状況があったため、消防署員有志が労働環境の改善を求めて職場内に自主活動グループ「東備消防職員協議会」を結成しました。
ところが、参加した職員らは逆に上司らから中傷や昇任差別、活動自体の妨害を受けてしまいました。
これは立場や階級を利用した、立派なパワーハラスメントなのです。
また、協議会に関わらず中傷や抑圧は、絶対に職場内で起こってはならない事象です!
これを受けて「東備消防職員協議会」が、労働環境の改善や待遇向上などを求める活動に対して中傷や差別を受けたとして、同組合と当時の幹部5人に慰謝料計約900万円を求めた裁判を行いました。
原告側は「いわれなき差別は明らか」「(組合側は)話し合いを拒絶し恫喝(どうかつ)などを繰り返した」と主張しました。
このような状態が続くことは、職場内の雰囲気は悪くなり、職員の士気ももちろん下がり、職員が上司のいいなりになる職場を平然と作りあげてしまいます。
結果として風通しが悪くなり、信頼関係が失われた組織では、住民に不利益が発生する事態となります。

消防は何でも言うことを聞く機械のような職員を作る組織ではありません!
ファイヤーファイター、つまり炎と戦う戦士を作る組織です!

さて、この東備消防職員協議会の裁判ですが、裁判は最高裁で判決が下されています。
裁判長
「・・・(中略)・・・
これらの各行為は、全体として見ると、すべて控訴人団体ないし会員に対し、上司あるいは研修派遣、勤務評定、昇任試験についての権限を有する地位を利用するなどして、控訴人らの活動を抑圧し、排除する意図で意思を相通じてなされたものであり、結社の自由を侵害し、ことがらによっては合理的な理由のない差別的な取り扱いも内容とする継続的な違法行為であると認めることができる。」
この裁判により、控訴人に対し、個人には110万円、東備消防職員協議会に対しても「相当の無形の損害を被った」として、55万円の損害の支払いを当局に求めました。
協議会に対し、この裁判でも示されているように、妨害行為や圧力、また根も葉もない風評などは違法行為として認定されております。
この東備市消防職員協議会の勇気ある行動で最高裁で「判例」が下されたため、協議会として、前述に述べた行為や、それらに相当する行為は全国的にも違法行為として認定されたのです。

小田原市消防職員協議会発足時に小田原市長にご挨拶をさせていただいたときに、
「協議会の活動に際しハラスメントや抑圧的なことが万が一にも発生しないよう、お願いいたします。」
と関係者、支援者からお願いしていただいたところ
「そのような事が絶対に起きないように、責任者(消防長)にはしっかりと説明をしておきます。」
との心強い回答をいただいております。
まだまだ消防の世界というのは階級や上意下達の旧体制から脱却できず、このような圧力を受けている職員もいると思います。
しかしながら、胸を張って歩むこと、信念を持って行うことは、決して後ろ指を刺されるものではありません!
炎と戦うファイターである以上、堂々と胸を張って己を磨き、しっかりと真実を見極めて、私達の活動の先には、尊い命があることを理解いただければと思います。
私達が戦う相手、何よりも立ち向かわなければならない真の相手は「災害」です。そのためには、自分体の周りの環境はもちろんですが、自分自身をより強くしていかなければなりません。
自信というものは挑戦してこそ身につくものです。
充実した消防人生を送るため、そして多くの住民を救うため、胸を張り、前を向いて歩んでいきましょう!