今日のブログは小田原市消防で発生しているパワーハラスメントの事案と、その対応についてお話をしたいと思います。

事の発端はとある出張所の夜間指定勤務の事から始まります。

小田原市消防職員協議会では、先駆けて全国の多くの消防本部でも行われている、夜間指定勤務の廃止を訴え続け、地方公務員で認められた「公平委員会による措置要求」を行い、公平委員会から勧告を勝ち取ることができました。

これは、夜間に一睡もできない救急出場により、救急事案で重大な事故が起こる可能性が否定できない事や、労務管理上の問題、そして深夜勤務の時間帯に発生する無駄な時間外手当を抑えるために、協議会で一丸となり行ったものです。

結果、第三者機関からなる公平委員会により、小田原市消防本部に対し勧告が行われ、当局からも夜間指定勤務が廃止になる方向で通知文まで発令されました。

しかし、残念ながらこの夜間指定勤務は措置要求を行ってから2年以上経過するものの、未だに何処も行われていない状況です。

職員は疲弊を抱えたまま、常に命のやり取りのある現場で最大のパフォーマンスを発揮しようと命をすり減らしながら今だに努力をしています。


そして、そこでハラスメントが発生してしまいました。

ある日、とある出張所の職員が家で年末の慌しい時期に、ようやく忙しさもひと段落し、家族との時間を過ごしていた時に、スマホが鳴りました。

知らない番号でしたが、職員が出ると、管理職が電話に出て「火災の報告書の件で聞きたいことがあるので、消防本部まで来て欲しい」との事でした。

何か不自然さを感じたものの、職員は家族に説明し、仕事として消防本部へ行きました。

すると、個室に呼ばれて、個室には署長を始めとする課長が3人職員を待っていました。

そして深夜勤務が適正に行われているかの、尋問聴取が始まりました。

職員は「火災調査の報告書の件で呼ばれたのではないのか?」
と尋ねると、管理職からは、火災調査の件は嘘で、夜間指定勤務について質問したいから呼び出したとの話がありました。

そこからは、職権を振りかざした尋問が始まりました。

本当の事を言わなければ、将来出世が出来なくなる。
立場が悪くなるなど、かなり高圧的な口調、態度で話してきたそうです。

その職員だけではなく、多くの職員が同様に同じように高圧的な口調で尋問をされました。

そして、その出張所の責任者でもある係長には何も相談すらありませんでした。

協議会として相談を受け、今回のさまざまな当局の対応はパワーハラスメントに該当するものとして、各関係機関に通報し、適正な対応を取っています。

問題点としては、以下の通りです。

1 虚偽の理由で職員の公務以外の時間に呼び出され管理職4名に囲まれて高圧的な言動で尋問を受けた事。

先日、今回の尋問を行った署長本人が、公務員倫理を各署所に注意に回って説明したにも関わらず、職員の私的時間に虚偽の話までして呼び出したことは、公務員倫理に反する重大な問題であり、結果として、管理職の口から、火災調査の件で呼び出したのは嘘だったとの話がちゃんとあったこと。
嘘をなぜつく必要があったのか?やましい事がなければ、嘘の内容で呼び出す必要は全くなく、この職員は家族との大切な時間まで失って不利益を受けていること。そして、公務として管理職の下命で呼び出されたにも関わらず、時間外手当などが一切付いていない事。

2 高圧的な言動で、職員の今後の昇任などをチラつかせ、尋問を行った事。

職員の昇任に関わる職権を乱用し、高圧的な言動、かつ管理職4名で1人の職員を囲み、あたかも集中的に職員の不利益をチラつかせて尋問を行った事。
これは公務員倫理というよりも、人道的に大きな問題があるとともに、職員の人権を無視した問題であります。


その職員は適正に勤務を実施しており、何もやましい事はありません。
しかしながら、どうしても夜間勤務をしていないという話に結び付けたいような感じに受け止められたそうです。

先日、小田原市長から、年末年始の職員の綱紀粛正について通知があったばかりの出来事です。そしてその通知の中には、ハラスメント の防止として、「ハラスメント は懲戒処分の対象になる」と書いてあったばかりです。

想像してみてください、管理職4人に囲まれ、その中には署長も居て1時間近く密室の中で監禁状態で尋問される若手職員の姿を。

すぐに、その職員から相談を受け、小田原市の職員を管轄する、小田原市市役所の職員課に通報し、消防長にも抗議の連絡をしました。
しかしながら、未だに、この職員に対してのパワハラの聞き取り調査もありませんし、フォローの電話等もありません。

消防長と署長はそのまま年末年始の休みに入ってしまいました。

これでは職員はモチベーションが低下するどころか、最悪なケースも考えられます。

ハラスメントは最悪の場合、自らの命を絶ってしまう事だってあります。

「魂の殺人」と言われているハラスメント 。

こんな事が、命を守る消防内で絶対に起きてしまってはいけません。

組織を束ね、階級が上位の署長、課長ならなおさらです!

今回の案件に関しては、以前に措置要求を行った時にお世話になった、ハラスメント 専門の弁護士に相談、そして総務省消防庁のハラスメント 相談窓口に正式に通報しました。
弁護士の見解ではパワーハラスメント に相当するとの見解でした。

また、今回の案件に関しては、多くの職員の証言もあり、証拠もあることから、警察に告発も現在考えております。

過去に小田原市消防でパワハラが発生した際に、私たちは一丸となり、全国の協議会の力も借りて動き解決する事が出来ました。

今回の案件も同様です。立場の弱い人間が涙を流して良いなんて事は絶対にありません。

普段から市民の命を守るために一生懸命組織に尽くし、働いている職員が、虚偽の内容で呼び出され、階級上位者に囲まれて、高圧的な言動で、あたかも職員の将来性を悲観的に言われた職員の心の傷は、今更埋まりません!

しっかりと、徹底的に対処したいと考えております。

小田原市は来年に市長選、市議会選がある小田原市としても大きな節目の中で、こんな消防内のハラスメント など本来は誰も出したくありません。
しかし、もう、限界を超えて異常な事が平然と行われている大きな問題が発生してしまったのです。

弱き者、傷付く者を助けられずして何の消防、何の消防職員協議会でしょうか?
徹底的に、当会は声を出していきたいと思います。