Q.私はハケンではたらいています。先日、隙間バイトのタイミーが「求人企業は、応募があったアルバイト労働者を必ず使用しなければならない(事前キャンセルしてはならない)」と発表しました。応募者の履歴書はない、面接もしていない、にもかかわらず応募があったらその者を絶対に雇用しなければならないというのもお互いに不幸な気もしますが、ハケンの場合でも労働者は途中でキャンセルされないと安心していてよいのでしょうか。それとも能力不足でお断りされたりチェンジを言い渡されたり、他の勤務先に異動になってしまうことがあるのでしょうか。
A.タイミ―は法律上、日々紹介であり応募者を保護する規定はありません。日々紹介の場合は、受け手側には採用の自由がありますので、法律上は拒否することも自由です。そのことから「求人企業は、応募があったアルバイト労働者を必ず使用しなければならない(事前キャンセルしてはならない)」とするタイミ―の発表は問題があるでしょう(労働契約法第6条)。
一方、派遣は労働者派遣法上、派遣元・派遣先に対して派遣社員の雇用安定のために様々な規定が整備されております。ただ、登録したスキルに不足があったり、勤怠不良であったり、勤務態度が悪かったりした場合には、派遣先から受け入れを拒否される場合があります。この場合、派遣会社から普通解雇される可能性はありえます。
但し、派遣契約期間中は、派遣社員の同意がなければ、他の勤務先に異動されることはありません。
登録したスキルに問題がなく、勤怠や勤務態度にも問題がない場合、派遣先は派遣社員の交代を要求することはできませんので、それほど心配する必要はないものと考えます。
画:あよ☆しらすまい(漫画家)
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