カメラマニアにとってオールドレンズは一度は触れてみたい領域ではないでしょうか。とはいうもののオールドレンズはそれはそれで奥が深く沼だと聞いていたので敬遠していました。とあるキッカケで、定番中のド定番「SuperTakumar55mmF1.8」を入手しました。アサヒ工学の1962年発表の品です。(参考)タクマーの名前は旭工学(現リコー・ペンタックス)創業者の弟で写真家の梶原琢磨に由来。
その筋の方ならみんな知っていると思うけれど、このレンズが何故オールドレンズの定番で入門用の一品かというと出来が良いのは勿論のこと、単に出回った数が多い(=市場に在庫が多い)からという理由が挙げられます。数千円で60年前のレンズが入手できるのはお試しにはピッタリです。わたしは5800円で買いました。やや内部に曇りありましたがレンズ良好。
このSタクマー55f1.8は製造過程でいくつかに分類され、初期型・前期型・後期型に分かれ、そのなかでも更にいくつか別れると噂されています。初期型はさすがに1962年という年数から美品が市場から減っているそうです。見分け方は簡単で、中古カメラ店にいって並べてみれば簡単です(といっても私もネットで知っただけですが)。
(1)ダイヤル部分にオレンジの「!」みたいなマークがあれば初期型です。
(2)このマークが「◆」でレンズ前部のSuperの文字の前に「製造番号」が書かれていたら前期です。
(3)同じくマークが「◆」でレンズ前部のSuperの文字の前に「製造番号」が書かれていなかったら後記です。
たまたま初期型が店頭にあって5千円だったので球数も少ないと聞いていたので衝動買いしてしまったわけですが、現代のデジカメに60年前のレンズをつけるにはアダプターも必要でプラス3千円くらい。PENTAXなら着くかもと思ってましたがスクリューマウントでした。
初期型(1962年)・前期(1963年)・後期(1965年)はどれも作りは同じですが、後期はアトムレンズが使用されているそうです。放射性物質が使用されているとかで好き嫌いが分かれるそうです。もちろん健康にどうこうということもないでしょうが気になる方は後期は避けた方がいいかもしれませんね。
オールドレンズの魅力はやはりフレア、ゴースト、玉ボケだと思います(逆光でゴーストとか実際撮る機会あるかな…)。60年前のレンズでこれだけ撮れるならいいかなとも思いましたが30~60分もすればAFのない撮影に苦痛しか感じないし、綺麗とは言ってもどう贔屓目に見ても現代レンズで撮った方が写りは良いです。持って歩いたり眺めて酒のつまみにするには最高ですが、ヘリオスやらロッコールやら沼にはまるのを避けるために割り切りも必要です(沼にはまったら数千円数万円では済まなくなります)。でも60年前の製品が様々な人や場所を経由して2025年に私に回ってきて、今現在それが実際に使用されているというのは感慨深いですしオールドレンズならではの魅力でしょう。今日も楽しいカメラLifeをお過ごしくださいませ。
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