仕事において確認するという行為はとても重要です。慎重な方だと細かく確認する人もいるでしょう。大雑把な方だと確認をあまりせずに自己判断で作業に移る人もいるでしょう。いい加減な方だとわからないまま適当に作業する人もいるでしょう。確認と性格は結構密接な関係にあるように思います。
私も入社当初から現在に至るまで分からないことは些細な事でも聞くべきだと考えており、実際今でも沢山質問をしています。分からないことをそのままにしてミスをするよりも、確認をして確実に仕事をこなしていった方が最終的には時間の短縮に繋がるとも考えていましたが社会ではそんなものは所詮学生気分の机上論だったと思い知らされました。まず上司も忙しいときもあるし、そんなときにあまり初歩的なことを聞きすぎて迷惑を掛けていないかと気付き不安になりました。
先日、上司からPC落としておいてと言われたので、「わかりました、シャットダウンすればいいのですよね?」と確認のつもりで発言したところ、上司に「君はパソコンの電源の落とし方も人に聞かなければ分からないのか?」と言われてしまいました。私は“落とす=シャットダウン”でいいのですよねと軽く確認のために聞いただけだったのですが、パソコンは結構自信があったのでパソコンに弱いと評価されてしまったのかなとショックでした。また、別の上司から「切手を買ってきてもらえるかしら?」と頼まれて「向かいの郵便局で買うんですよね?」と尋ねたところ「他にどこで買うつもりなの?」と逆に聞かれて言葉に詰まってしまいました。
正確を求め曖昧なままにせず聞くべきだと思いましたし、ミスをしたくないという気持ちもありますが、上司にとっては初歩的な質問すぎたのかもしれませんし、ちょうど忙しい時だったから「そんな当たり前のことイチイチ聞いてくるなよ」と感じたのかもしれません。
実はこのようなことはどの企業や組織でも起こっていることであり、会社側は「分からなければ何でも聞け!」とはいうもののそこに本音と建前があるのが社会組織であり、分からないにも程度があり「今更そんなこと聞けない」という事態があるのは現実なのです。また、分からないことを聞くにしても相手のタイミングや質問レベルによっては逆効果(評価が下がったり、気まずくなって作業効率が悪くなったり)にもなり得るので注意が必要だということを学びました。
私は上司を学校の先生だと勘違いしていたようです。学生アルバイトとはいえども給与を得ている以上プロフェッショナルです。教師と生徒の関係ではなく上司と部下、年齢も立場も違うが同じ組織で同じ目的を共有する労働者同士なのです。もちろん今後も確認のために聞くことはあると思いますが、相手の忙しくないタイミングを見計らう、分からないところはまとめて持っていくなど、確認の仕方も気を付けていきたいと思います。大学では教えてくれない社会のイロハを日々勉強させていただいております。
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