日本は天災やコロナの影響もあり長年不景気が続いています。統計的にも給料が長年上がっていないという結果です。しかし、国策は給料を上げるように、正規非正規の賃金を同一にせよ、女性を管理職幹部に据えろと企業に対して無理難題の連続です。
そこで取り沙汰されているのはジョブ型雇用です。日本伝統の従来型であるメンバーシップ型が人に仕事を割り当てるのに対して、ジョブ型は仕事に人を当てはめます。要は完全能力主義体制であり、仕事が出来さえすれば年齢や経験は問われないというもので国内の7割の企業が導入予定と言われています。その仕事に見合った対価が得られます。高度な作業であれば高給が得られますし、技術的に低い作業は賃金も低く設定されます。派遣のお仕事で「簡単なローマ字入力が出来れば時給2000円」というような一般的に見てその作業レベルに釣り合わないものは消えていくはずです。誰でもできる作業はそれ相応の賃金、おいそれと誰にでもできない高度な作業はそれ相応の高給が得られるというようにジョブに人がぶら下がる形に変化していきます。
能力と仕事の関係が密接になり、スキル保有者にとっては公平な世の中になるかもしれません。一方で作業能力が低い方にとってはこれからの仕事探しは厳しくなりそうです。そうなると専業主婦が一番という風潮が出てきそうですが、日本はとにかく税金が高い国です。あれもこれも何でも税金がかかってきますので、これほど何をするにも税金税金という国も少ないでしょう。稼いでも稼いでも徴収されてしまうのが平民の常です。税金に詳しくない・興味がない国民性もあるのかもしれません。文句を言いながらも徴収されても大事件が起きない温和な国民性もあるのかもしれませんが実際稼ぎの半分以上は税金なのですから、そう考えると扶養範囲内ではたらくという選択肢は理にかなっています。
TikTokで見かけた風刺ですが、
稼いだら所得税
買ったら消費税
貰ったら贈与税
持ったら固定資産税
住んだら住民税
吸ったらタバコ税
飲んだら酒税
乗ったら自動車税
走ったらガソリン税
入ったら入浴税
死んだら相続税
但し、
働かなければ賞金(生活保護)
少し働くなら免除(扶養控除)
まるで何かの業を償うかのような罰金制度・過酷な労働懲役を生涯科せられているかのような苦しみですね。
生きるという事は仕事すること、仕事するという事は賃金を得ること、賃金があるから生活できる、生活すれば税金にがんじがらめ、日本はいつからこんなに生きずらい国になったのかなと考えてしまいます。
…ご主人の扶養内ではたらくことを選ぶ女性が増えているのもわかる気がします。
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