世の中には前科や受刑歴のある労働者もいます。子供が小さいとすぐ会社を休むでしょうとか、障害者への環境整備ができていないので採用できないとか、年齢だけで就業に壁がある高齢者など、働きたいけれども壁があるいわゆる就業弱者に前科者も該当するかどうかが課題になります。
本人は働きたい熱意があるのに前科があるということで採用されない、刑期を終え法的に罪は償ったのに就業に壁があるのだから、就業弱者に該当するのではないかという考え方。一方で、その環境下を産み出したのは自業自得であるのだから弱者ではない、つまり支援の必要はないという意見もあります。
一般社団法人日本雇用環境整備機構でもアンケート調査をしています。
Q.育児・障害・高齢者に共通しているのは、本人が勤労を希望していても就業に壁があり思うようにいかないということです。これを”就業弱者”と定義するのであればコレワーカー(前科者)は就業弱者に該当すると思いますか。
就業弱者だと思う …47%
就業弱者ではないと思う …10%
わからないが雇用問題として興味はある …43%
わからないし興味もない … 0%
前科者・受刑者については、企業側としては採用後にどんな雇用環境の整備をしたらいいのか全く未知の世界ではないでしょうか。どんなところに気を付ければいいか、同僚の従業員への周知や本人への配慮とか、雇用を実践している企業の方が少ないはずです。ただ、今後の雇用環境において注目は集めそうな気はします(アンケート結果から既に多くの方が関心を持っている模様です)。
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