求職中の方が利用するネット求人サイトが乱立しています。リクナビ・インディード・enジャパン・はたらこねっと…等々、様々な媒体がネット上にあります。殆どが無料だとおもいますので、お仕事探しのときにこれらのサイトにまずはご登録をして利用できるようになるはずです。求職者の方はお仕事を探す方の立場ですから、お仕事一覧を眺めるわけです。一方、求人企業は応募者一覧を眺めるわけです。企業側が応募者をどのように見ているのかは、求職者には永遠にわからないことだと思いますので、日々応募者一覧を眺める立場から求職者の方にネット求人サイトを使うときの注意点アドバイスなどいかがかなと思い書いてみました。
①サイトの登録がいい加減な人は一目でわかる。求人サイトを使うときに名前や住所などまずは登録項目を入力するはずです。必須項目さえ入っていればそれで登録自体は済んでしまうのだと思いますが、応募者一覧として企業担当者が見たときに、任意項目をしっかり入力しているかどうかで印象が変わります。ひどい方になると氏名欄に名字しか入力していないとか、任意欄の職務経歴などは全く白紙になっていたりしてこれでは応募されても判断のしようがないと思います。任意欄をしっかり丁寧に書いている人はやっぱり第一印象で圧倒的優位に立ちます。まさか登録情報を企業担当者がみないとでも思っているなんて人はいないと思いますが、サイトを利用するときの最初の登録情報をいかに丁寧に作成するかで全てが決まりますのでご注意を。見比べるだけで几帳面さなど性格も如実に見て取れます。
②定型文で作った自己PRなどは逆効果。定型文が用意されていて選択すれば自動的にPR文を作ってくれるAI的な機能が主流ですが、自分の言葉で書くことが大事です。例えば、「仕事を通じて、丁寧・几帳面ということが、周囲の方々から評価された点です。また、挨拶を元気よくすることを、仕事を進めていく上で大切にしていきたいと考えています。」という自己PRは何十人何百人と拝見していてウンザリします。全員一字一句(句読点の位置まで)全く同じPR文です。企業側は応募者何百人と見るわけですが、定型文ツールを使用していることは一目で見抜けますし、こんなPRを信用する担当者は居ません。全く持って意味がないと思います。むしろ面倒くさがり屋さんというイメージを担当者に植え付けるはずです。横着しないで必ず自分の頭で考えて自分の言葉で書きましょう。
③電話番号やメールアドレスが間違っている。この時点でいくら応募し続けてもお仕事紹介はこないでしょう。連絡しようがないわけですから…。また、知らないメルアドはスパム処理してしまう設定にしている人なども同様でいくら待てど暮らせど企業から返事は来ないことでしょう。タウンワークやアイデムなどの求人雑誌媒体は電話100%の世界ですから、昔と異なりネット求人サイトが主流になって違いはこの辺かなとも実感しています。
④連絡方法や連絡時間の指定を記入する欄があるはずです。企業側の一番の理想は「電話メールどちらでもいつでも大丈夫です。」なのは間違いありません。ではお言葉に甘えて…と電話したくなります。逆に企業担当者が一番嫌がるのが、「連絡はメールでお願いします」とか「就業中なので電話は昼休みか19:00以降にお願いします」といった記載をされている方です。メールでは相手がどのような人か分からないし、大勢の応募者を対応しなければならないので電話でお願いしたいのが企業側の本音です。ましてや登録事項が白紙スカスカの素性が分からない人の場合、最悪この記載の時点で不採用もあり得ます。また、電話の指定時間が決まっている方も事情は勘案しますが、お昼は企業担当者だって休憩時間ですよね、19:00以降は企業担当者だって帰宅している時間ではないでしょうか。お電話くださいではなく、こちらから折り返しますくらいの書き方のが好感度は上がると思います。
⑤企業担当者が電話をしたが不通で、求職者からも折り返しがない場合はノーチャンスと思った方がいいでしょう。折り返しは大体1時間以内が目安です。知らない番号だったので折り返さなかったという人も中にはいますが、ご自身でその会社に応募しておきながらそれは失礼だと思います。ネットで検索すれば企業であればわかるはずですから、ご自身が求職中であること・就活中であることを自覚しなければなりません。企業の中には折り返しまでの時間も採否評価に加味するところもあると聞きます。最近の傾向ですと、求職者はメールでやりとりをしたいようですが、企業側は電話でやりとりがしたいのです。「人を採用する・一緒に仕事をする」わけですからメールで済ませられるわけもないのは当然かなと思いますが、アマゾンでショッピングでもする感覚の求職者がネット求人サイトには存在するのも事実です。
⑥ショッピングカートのように一度に大量に応募して、自身が何に応募したのかさえわからなくなっている人がいらっしゃいますが、企業側にしたらこういう応募者は最悪の部類です。電話で話しても「おたくはどちら様ですか?」とか「どういう内容だったか色々応募していて覚えていません」とか、こういう応募者は現実にいます。おそらくこの電話の時点で不合格になっていると思います。
応募者は自分一人だと思っている。求人サイトのお仕事はどれもより取り見取りで、応募すれば自分だけのものと勘違いされている方がいます。求人サイトは有名どころでは数十万人~数百万人が利用しています。あなたがいいなと思ったお仕事は、他の人もいいなと思っているのです。あなたが応募してみようと思ったお仕事は、他の人も応募してみようと思っているお仕事なのです。こういった勝ち抜き戦の中で企業の目に留まるためには上記①~⑥は当然だと思いませんか。逆に言えばたったこれだけ注意するだけでも内定確率はグッと上がることをお約束します。サックリ内定を取れる方、なかなか理想のお仕事に就けない方、違いはちょっとしたところにあり、世間でいうところの「要領がいい人」に集約されるのが①~⑥を満たした人とも置き換えられます。他にもキニナルやキープは使わない方が良い等の注意点もまだまだありますが、それはまたオフィスタNEWSなどで書いておきますので、気になる方はそちらをお読みください。いずれにしても、求人サイトは気軽に利用できる反面、注意すべき点も多々あると思います。
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