第455話「会社人間が入院するということ(前編)」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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はたらく女性/育児とお仕事がメイン・コンセプトのハケン会社オフィスタです。
ここでは派遣のお仕事についてハケン会社の立場から日々思ったこと・感じたことを綴ってみるWeeklyコラムです。

 会社員・OLにとって体調を崩して長期入院するという事態は心配事の一つですね。1週間か2週間の療養ならともかく、癌や大事故のようにいつ退院できるのか、それ以前に治るのかどうか、復帰できるのかどうか、入院は1~2年はたまたそれ以上の治療を要するのかなど、先がわからない病魔に襲われた時サラリーマン・OLは何を思うのでしょうか。まず頭に浮かぶのは一家を支えている方の場合は金銭的な心配でしょう、何年間も会社を休んでしまって給料は支給されるのかとか、医療費や入院費のこと、病気によって働けないとしても現実はお金がかかるわけですから心配ですね。次に仕事のことの心配でしょう、何年も休んでしまって自分の戻る場所があるのか、解雇を宣告されないかなど病気の時は特にマイナス思考に考えがちで気が滅入ってしまうこともあるでしょう。実際に病気で働けなくなってしまった、入院して病魔と闘病中という方は勿論大勢いらっしゃると思いますが、「仕事と病気」で何を思うのか実際にその身になった人でなければわからないものです。いつかそういう記事を書いてみたいなと思っていたところ、オフィスタの職員の1人が緊急入院する事態に…。病に倒れたこの方には気の毒ですが、このまたとない機会ですから、仕事人間が闘病生活を余儀なくされたときに何を思うのか書いてもらいました。以下は40代でこれまで健康そのものの仕事人間がある日突然、病に倒れた時のお話しです。【オフィスタ広報・宣伝部】

 

 

『まずはじめに私事でございますが、突発の病により幸い九死に一生を得たものの、その後長期入院を余儀なくされてしまいました。年末の繁忙期に戦線離脱しなければならないとは想定外、復帰がいつになるのか目処が立たない入院を承諾するには覚悟が要りましたが、日常生活もまともに送れない状況のため会社の同僚部下の全面的な協力を頂きこのたび思い切って治療に専念することにいたしました。1日も早い復帰を目指し闘病しておりますが、スタッフの皆様、お取引き関係者各位にも大変ご迷惑をおかけしており、この場を借りてお詫び申し上げます。』

平成281213日  Makoto.k記

 

 

さて、わたしはこれまで病気知らずで入院や病とは無縁ですが、年齢的にいつ倒れて入院するかわからない危機感はありましたが、そのときがこうも急に訪れるとは想像もできませんでした。こういう事態が起こって初めて体験した(当たり前ですが)ことがいろいろありました。折角の機会なので「毎日仕事しかすることがない会社人間が入院」することになったら・・・を書いてみます。仕事をする人にとって病気療養というのは大きな節目です、「仕事と病気」のテーマにはかねてより興味があったのですが、自身でそれを身をもって体験できるなんてある意味貴重な絶好の機会ですから記録に留めたいと思います。

 

    【発症】衝撃の病気はある日突然やってくる。以前から予測ができている場合はともかく、健康だと思っている人間が突然生死の境に立たされると不安・驚きやショックよりも内心笑ってしまう。

    【選択】クリニックで「もっと大きな大学病院でないと対応できません、すぐに移ってください」と言われた時に、会社に最も近い東京医科大学病院を無意識に選択した。この時点でもまだ会社に近い病院の方が仕事のやり取りがスムーズだと考えている。入院後の治療より、入院後の仕事のやりやすさを優先して病院選びをしている自分がいた。

    【覚悟】大学病院で検査の結果、即緊急入院を言い渡されるも治療期間が見通せないなら入院拒絶してしまう。「1カ月くらいで退院できますか?」と医師に尋ね「長い目で見てくださいとだけ言っておきます」と言われた時は目の前が真っ暗になった。「まだ仕事が残っているので入院ではなく通院にできないか」と懇願するも医師の伝家の宝刀「このままでは近日死にますよ」という言葉で否応なく観念させられることに(結局このまま集中治療室に丸2日間閉じ込められることに・・・)。

    【入院】体中チューブだらけで自由を拘束され窓の外を1日中眺めていると自分が外界と隔離されていることをここで初めて自覚する。毎日勤務している新宿も朝の通勤会社員の群れ、昼はランチのOLたち、夜は眼下の居酒屋だろうか飲食店だろうか、にぎやかなネオンの下では今日もお仕事に疲れた人たちがにぎわっている。向かいのオフィスビルは深夜になっても電気が消えない、残業頑張っているのだろうか。24時間の街並みを見下ろせば色々な人間ドラマがそこにあり、こういう視点で毎日勤務していた新宿を眺めたことがなかったので新鮮。本当なら自分も向こう側にいるべき人間なのにどうして・・・という気持ちでベットから街を眺めていました。

【無力】1週間もすると今までの何気ない行動が無性に羨ましい。歩行・仕事・食事・コンビニに行くなど日常の当たり前が当たり前でないということがストレスになり落ち込んでくる。私の場合、水分がかなり制限されていたこともあって“キンキンに冷えたメロンソーダをガブガブ飲み干す光景”が毎夜夢にでた。もし退院できたら真っ先にやりたい行動はこれだ。
 

(後編につづく)

 

 ◎「会社人間が入院するということ(後編)」(第456話)はこちら

 

 

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