第440話「できれば就活やり直したい?」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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ここでは派遣のお仕事についてハケン会社の立場から日々思ったこと・感じたことを綴ってみるWeeklyコラムです。

  就職してお仕事をしているみなさんは就職活動をやり直したいと思ったことはありますか?若手社会人に調査(大学・大学院・専門学校などを卒業して就職後2年半~3年半を経過した正社員を対象に実施)したところ「できれば就職活動をやり直したい」と回答した人は約49で半分近くの人がそう思っているそうです。給与やキャリア形成面での不満がその理由として多いそうですが、新人社員がそう簡単に高給与が得られるわけもなく、はじめは雑用など下積みのお仕事なのは誰しも同じなのですが、まだ社会の事が良く分かっていない若手社員にしてみれば仕方のない結果と思います。わたしも新入社員の若い頃は青年実業者のような億万長者を羨ましいと思ったり、経済人を相手に日本を動かすような仕事がしたいのに上司から雑用ばかり言い使って「何でこんな仕事しかやらせてもらえないのか」と不満に感じたこともあります。男女を問わず誰でも給与・キャリア形成に疑問を感じるのは同じことでしょう。ついついTVドラマの格好良いサラリーマン・OL像を想像してしまうのは若者なら仕方がないでしょう(年齢を重ねて世の中の現実というものがわかってくると徐々にリアリズムになってくるのですが、これはこれで年取ったなーという気にさせてくれるので寂しい限りですが…)。

 ただ、この質問は「就職活動をやり直したいと思うか」というだけであって、本当にやり直せるわけもないので(学生に戻ったり時間を戻せるわけはないので)、そうだったらいいなーというあくまで夢に過ぎないので「YES」と回答する若者は100%かなと思いきやたった49%だったので、むしろ現実的な思考をもった若者が増えているのかなという気さえします。もしタイムマシーンで学生時代に戻ってもう一度就職活動し直したら・・・なんて想像さえしない現実志向のリアリズム思考の若者が増えたか、または夢や想像さえ面倒な世の中諦めの境地に至ったかなのでしょうか。勿論、「就職活動をやり直したいと思うかどうか」なんて空想論の域を出ない話なのでどちらでもいいのですが、あくまで”思う”だけであり本当に就職活動をやり直してしまう人は実際そうはいないでしょう。仮に再度就職活動を行えたら、「する」と答えた人が約49%でほぼ全員(できることなら就活やり直したいかと聞いて、仮にそれが可能だったらしますかと聞けば全員すると答えるに決まっているが)。一方で本当に転職経験のある割合は27%と、現状は不満で就活やり直したいと思いつつも本当に転職をしてしまうという所まではいかないということでした。とはいうものの23年で転職をした人(会社を辞めた人)が27%いるということ、3人に1人は3年持たないという事実は企業担当者にはショックではないでしょうか。ここ数年は新入社員の定着率が悪く3人に1人は3年未満で辞めるという状況が続いています(高卒の場合は50%近くになるともいわれる)。本調査対象がゆとり世代を直撃したデータであるが、一方では冷静なまでの現実思考、一方では思い立ったら即退社のような激情を併せ持った若者の特徴はゆとり教育のなせる業なのか、ゆとり教育が終わったこれから世に出てくる世代はまた性質が異なるのだろうか。企業はその世代ごとの若者の意識を研究して、年代による採用・配置・活用が求められる時代なのかもしれません。

(参考:「若手社会人就労意識ギャップ調査2016」:日本経営協会調査)

 
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