就職活動の際に必要な履歴書と職務経歴書ですが、職務経歴書はどこまで書いたらいいのでしょう。オフィスタでも職務経歴書は記入をお願いしていますが、基本自由形式ですのでどのように作ってもらっても構いません。しかし、職務経歴書をしっかり作るかどうかで印象は変わってくるものです。以下は一般事務での職歴をお持ちのお二人の職務経歴書です。もしあなたが面接官だったらどちらの人材を採用したいですか？
【Aさんが一般事務で３年勤めた、ある企業の職務経歴書欄】
書類作成、電話応対、来客応対
【Bさんが一般事務で３年勤めた、ある企業の職務経歴書欄】
受注・発注（主に発注業務が多かった、備品発注など）、データ入力（お客様の個人情報（住所・氏名・電話番号・お振込先・銀行口座など）、お振込金額、商品点数の入力、販売した金額や件数の入力作業など）、書類管理（お客様の個人情報を鍵付きローッカーにしっかり管理して漏洩などないよう厳重注意した、一定期間保管の後にシュレッダーなど、個人情報の管理に強い意識をもって携わりました）、申し込み予約の管理（集荷申込表（担当者のスケジュール表）が埋まるように枠数や集荷エリアを考えながら毎日の集荷スケジュールの調整をした）、電話応対（お客様からの商品検索、お申し込みの受付対応、査定金額報告、経理部との連携作業でお客様のお振込口座の確認、業者との電話での打ち合わせ）、来客応対・接客（レジ打ち、商品検索、お困りのお客様への声掛けなど事務職でしたが時には現場に出て作業を手伝うこともありました）、郵便・FAX・メール（お客様へ明細書の郵送やFAX、社内の各部署とのメールやりとり）、その他庶務業務全般
どうでしょうか。わたしが面接官だったらAさんBさんの職務経歴書を見比べたときに、Bさんの方が「なんとなく仕事ができそう」な気がしてきました。AさんよりもBさんの方が経験豊富な印象を受けると同時に、事務に必要な几帳面そう・丁寧そうといった印象や、本当に働きたいんだろうな、そうでなければここまで書かないよねという就業熱意を感じました。
ここでタネ明かしですが、実はこれ同一人物の同一会社での職務経歴書なんです。元々の提出された職務経歴書は上のものだったのですが、「３年間雨の日も風の日も春夏秋冬を３回も繰り返すほど毎日はたらいて、泣いて喜んで楽しい時もあれば苦しい時もあったであろう日々がたった12文字のわけがないでしょう」と説明し、あなたの３年間を振り返ってくださいと指示しました。入社したときから退社するまでの３年間をもう一度思い出してくださいと列記お願いして書き綴ってもらったのが下の職務経歴書です。20～30分過去を思い出してたようですが、たったこれだけのことで書ききれないほど携わった経歴が次々出てきました。３年間という日々なのですから当然だと思います。あなたの貴重な人生を費やした時間、会社・仕事という場で生きた証明がたった12文字では悲しいと思いませんか、それをいかに相手に伝えるのかが職務経歴書作成のポイントなのです。例えば一般事務であればどなたの職務経歴書の内容も大体似たり寄ったりになるはずです、そんな中でその人のはたらいてきた風景が面接官の脳裏に浮かぶかどうか、これを伝えられるかどうかだけで似たり寄ったりの大量の履歴書の束の中でもあなたの書類だけが一際輝くかもしれませんよ。ちなみに上のAさんのような薄っぺらい記載をしている方は”とてもとても”多いです。
人事担当者・面接官というのは職務経歴書から何を読み取りたいかと言えば、「あなたのこれまでの仕事人生」と「これからの仕事人生をスタートするための熱意」の２つです。ここで挙げたのは一例としてのアドバイスでありテクニックですが、勝てる履歴書・勝てる職務経歴書が作りたいけれどどうしたらよいかお困りの方はオフィスタ人事管理部までご相談ください。プロの面接官のわたしどもだからこそ、どこをどういじれば勝てるか負けるかノウハウ知っていますので、本気ではたらきたいと思っている方はお気軽にお声掛けください。なお、この書類を書きかえた持ち主の方は職務経歴書以外にも本人の頑張りもあり、サックリ内定を取ってご就業されたことは言うまでもなくです。