第363話「コピー取りの業務」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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ここでは派遣のお仕事についてハケン会社の立場から日々思ったこと・感じたことを綴ってみるWeeklyコラムです。

 事務職の方であればコピー機で資料のコピー業務は日常茶飯事ではないかと思います。今はコピー機の性能もよくなっていて大量のコピーでも快適に取れることでしょう。しかしそうはいってもホチキスで止めてある資料のコピーを頼まれたり、分厚い書籍のコピーなど、コピー機の性能が上がったとはいえ、まだまだコピー業務というのは大変な作業には変わりありません。今も昔もコピー取りは“雑務”に分類され、立ち作業だし立派に出来たとしても華やかに褒められる類の業務とは言い難いのはご存じの通り。入社したての新人のお決まりのポジションというイメージがありますが、このコピー取りという業務は事務職の適性判断に適しているのです。コツコツ・丁寧に・几帳面にという事務適正スキルの要素が多分に必要な業務なのです。

大量のコピー取りを頼まれても飽きっぽい方だと放り出したくなってしまうのではないでしょうか、地味なお仕事もコツコツとという事務の基本的な向き不向きが測れます。ホチキスで止まっている資料などのコピーを頼まれれば都度ホチキスを外して、コピーした後にまたホチキスで止めたりと大量な作業だといつしか雑な作業になりがちで、事務職の必須スキルである丁寧な作業が遂行できるかどうかが測れます。分厚い図書などのコピーを頼まれれば曲がらないようにコピーを行うという作業は1~2枚ならともかく、大量なボリュームともなるとよほど几帳面な方でなければ成果物として見るに耐えられないことでしょう。

事務職で長くはたらく方であれば、新人に1日コピー取りをさせれば、その者の性格分析・適正能力は見えると言います。「なんでこんな仕事しなきゃいけんだろう」と思う者もいるでしょう、「クリエイティブな仕事がしたくて入社したのにどうして1日中コピー取りなんだ」と思う者もいるでしょう。一方で黙々と丁寧に几帳面な作業を遂行する者もいると思います。雑用も重要な業務の一環であるという認識の差もあると思いますが、やはり事務的な適正・性格の有無が見えてくることでしょう。コピー取りは雑用の代名詞かもしれませんが、そういう意味では遂行するためには適正値を有していなければできないとも考えられますね。オフィスタでも新入社員にはまずはコピー取りだけ23日ずっとお願いしてみることにしています。几帳面な性格か大雑把な性格か、事務の適正はあるのかないのか、不平不満が出ない従順能力は有しているか、雑務も大事な仕事の一環であるという認識を持ち仕事とは何かを理解しているかどうか・・・などなど、たった数日間で色々なその人の性格が見えてくるというものです。たかがコピー取り、されどコピー取りですね。


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