第355話「これまでの職歴」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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ここでは派遣のお仕事についてハケン会社の立場から日々思ったこと・感じたことを綴ってみるWeeklyコラムです。

 履歴書を作成するときに中途採用であれば必ずこれまでの職歴を記入するはずです。人事の担当官も重視する部分ですが、比較的好感触を得られやすい前職というものもあります。オフィスタでも数多くの方々の職歴を拝見させていただきますが、一般的に受け入れる企業側に好感を持たれやすい業界というのはどのような経歴なのでしょうか。


①新卒で入った1社目が大手企業(有名企業)

学生時代にしっかり就職活動を行っていて内定を勝ち抜く競争力があることを証明することができます。また、大手有名企業では新人教育・研修制度がしっかりしているので社会人になった最初の時点でしっかりとしたビジネスマナーを身に付けさせられていると人事に印象付けることができます。


②ホテル出身者

24時間体制での勤務で朝昼夜の不規則な勤務に耐えうるには高い労働意欲が必要です。お客さまに対するサービス面でも高度な接客スキルを有している業界ですので、ホテル出身者はどこの企業でも重宝される要素を含んでいます。


③銀行出身者・公務員経験者

共通しているのはルール化された組織の中で従順に職務を遂行することが体に染みついていることが評価されます。品性・品格が義務付けられ、職務においてもなあなあな部分が許されず細かい箇所まで厳格なルールの下で働いてきているはずですので、どこの企業からも信用性は高いと言えます。「○○銀行で働いていたのならば、まず変な人はいないだろう」と企業側も先入観で考える傾向にあり有利です。


④大手ハンバーガーチェーン

一昔前はマクドナルドのアルバイトは時給が安くてキツイという中高生・大学生のアルバイトの代名詞でした(最近は時給も高くなっているのかもしれませんが)。全国チェーンだけあって接客研修はしっかりしていますし、キツイ仕事でも頑張ってきたという実績はどこの企業でも欲しがるはずです。「1万円入ります、確認お願いします!」という掛け声を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。念には念を入れて上司・同僚と確認し合うというのは一朝一夕には身につかないものです。転職後に職場で気に入られる人材が多いと聞きます。


企業としては中途採用の場合に重要視するのはやはりビジネスマナーや社会人としての一般常識力なのだと思います。新卒ならイチから育てて一人前の社会人にするかもしれませんが、中途採用者に一般常識を教えることなどどこの会社もしないでしょう。人事担当者にしてみれば、前職がどこまで一社会人として育つ環境下であったかを見るのも履歴書の職歴欄の大切なポイントです。業務スキルももちろん大事ですが、中途採用で応募している以上それは備わっていて当然のことだと思いますので、入社後に円満な人間関係を築ける人材かどうかを見定める鍵になります。それだけビジネスマナーや一般常識というのを身に付けている人が少ないということだと思います。私どもも様々な方とお会いする機会はありますが、面接の席でもガムを噛んでいたり足を組んでいる方など色々な方がいるものです。これらの方に「就活するにあたって社会人としての自覚や一般常識はおありですか?」と尋ねると全員「もちろん大丈夫です」と答えます。私どもはビジネスマナー・スクールの先生ではありませんので特にそこで注意はいたしませんが、通常の会社でも新卒以外の方に一般常識を注意することはしないと思いますので、結局気づかないまま年齢だけを重ねてしまったという人も多いようです。企業側が評価する前職・経歴というのは何も業務スキル能力だけを窺うものではないということです。但し、上記①~④に当てはまっていたとしても勤続年数が正社員の場合は最低でも3年以上(できれば5年以上あると望ましい)はないと、「キツくて逃げ出したんだろうな・・・」と逆に勘ぐられてしまいますので、こういう業界は諸刃の剣も含んでいますのでご注意を。


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