第298話「65歳は高齢者?」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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 いまの日本では、何歳からが高齢者なのか。日本老年医学会と日本老年学会が高齢者の定義について検証を始めました。一般的には65歳以上とされていますが、身体能力からは75歳以上とする考え方もあり再検討されています。ただ、年金や医療制度などの設計にも影響しかねないため慎重に議論が必要なのが課題となっています。総務省の人口推計では65~74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者としています。国の発表する高齢化率は65歳以上を対象に算出されていますが、一方で近年、身体能力の高い高齢者が増えており、「前期高齢者は、高齢者と呼べない集団ではないか」などの指摘も出ています。このため、学会は専門家による検討会を設け、高齢者の再定義ができないか検討を始めたわけです。

雇用の場では定年制の関係で高齢者というと6065歳を一般的に指しますが、法律で採用基準に年齢不問が定められていますので年齢帯によって呼称を変えること自体が今の時代意味がないため(社)日本雇用環境整備機構が満35 歳以上の者を『エイジレス』と定義し、「高齢者」という言葉自体が雇用の場から消えつつあります。まだまだ採用基準において、「年齢不問なのはわかってはいるけれど・・・現実問題として雇うのは難しい。」という企業も多く「年齢不問」が建前になってしまっているのが現状です。様々な方々がいらっしゃるわけですから呼称によるイメージの一人歩きを払拭するために、総称・健康・能力・労働意欲など様々な面から見直しがされるのは求職者にとってはよいことかもしれません。

(参考:2013.9.20 朝日新聞)

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