第271話「エイジレスで勝ち抜く」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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ここでは派遣のお仕事についてハケン会社の立場から日々思ったこと・感じたことを綴ってみるWeeklyコラムです。

 35歳以上のエイジレスの方々が就職活動を勝ち抜くにはどうすればよいのかと聞かれることがあります(特に4050代の方からよく聞かれます)。採用基準は法律で年齢不問である以上、誰にでもチャンスはあるはずです、スキルさえあれば。要するにスキルが欠如しているために内定が取れないのではないでしょうか。確かに“若さ“というのは就職活動において最大の武器であることに変わりありません。同スキルの20代と50代がいたとしたら企業が20代を採用するのは当然だと思います。よく「自分は若い人と同じように働ける、同じように仕事ができる」と自信のあるエイジレスの方がいらっしゃいますが、”同じ“では”劣っている“だと思ってください。年齢をカバーするだけの武器(スキル)があってこそ同等に戦えるのです。エイジレスの人にしてみれば不公平だと思うかもしれませんが、みな若い時にそうやって当時のエイジレスよりも有利な武器を持っていた時期を経ているのですから人生という枠で見れば公平です。では年齢をカバーするスキルとはどのようなものでしょう。代表的なところで3つほど挙げてみます。


①手に職と言えるような特殊な又は突出した業務スキル。決算まで全て出来るくらいの経理スキルであったり、翻訳通訳ができる語学力であったり、システムからプログラミングまでこなすPCスキルなど、何か飛びぬけたスキルがあることでしょう。長年の経験が必要な業務で若い者では手が出ないというような高度な飛び抜けたスキルを指します。若い人でも習得できる仕事内容であれば企業は当然若い人を採用しますから、経験による他の追随を許さないような何かがあることが必要です。そしてこういうスキルさえあれば高時給は狙えます(「今までいくらもらっていたので今度の職場でも同額欲しい」などはエイジレスでは通用しません)。


②品位スキル。エイジレスの方は若い人に比べて社会人経験が長いわけですから当然会社における品行方正が求められますし武器にもなります。若い人のお手本になるべきであるはずなのに、これが欠如している方が目立ちます。アンケートを見ても「社内のゴシップに興味があるか?」という質問に対して、若い人は「ない」と答える人が殆どなのに比べてエイジレスは「ある」と答える人が殆どです。「社内での服装やメイクも業務評価になると思うか?」という質問に対して、若い人は「思う」と答える人が殆どなのに比べてエイジレスは「思わない」と答える人が殆どである。若い人は言葉使いがなってないとよく言われますが、わたしも仕事柄多くの方と会う機会がありますがエイジレスの人の方が言葉使いが雑であったり、発言にデリカシーがないように思っているので、長年の社会人経験から何を習得したのか疑問に感じる人も多いです。この辺のことは自覚の問題なので自身が気付くかどうかなので他人が指導はできませんが、会社ではたらくうえで必要な品位・品格とは何かを考えてみてはどうでしょう。


③業務熱意スキル。転職回数は年齢が高くなればなるほど多くなる傾向にあります。これは些細な出来事で会社を辞める確率が高いことを意味します。エイジレスの方の履歴書を拝見すると「年齢的に就職活動が厳しい」ということは自覚しているにもかかわらず、折角就業した会社を1~2年も持たずに退職している方が目立ちます。会社や仕事に耐えるとかふんばるという熱意が衰えてくるのは宜しくないと思います。「残業が多いので辞めた、年齢的に夜遅くまでは無理だと思った」など、そういうときだけ年齢を言い訳に使っているうちは就職活動は難しいと思います。若者が年上の者に甘えるのは許されますが、逆は恥ずかしいということです。「いままでの会社と比較してしまうことがあるか?」という質問に対して、若い人は「ない」と答える人が殆どなのに比べてエイジレスは「ある」と答える人が殆どであることから、転職を新たな第一歩として人生をリセットする若者に比べて、過去の若かりし頃のよかった思い出が捨てられずに躊躇しているような姿勢がエイジレスに見られます。


実際に①②③が揃っていれば60代でも70代でも仕事は得られるし一生職には困らないとだけ断言しておきます。逆に揃っていないエイジレスの方は現在の雇用情勢の中ではかなり苦戦を強いられるとも断言できます、世の中そんなに甘くはないということでしょうか。①はこれまでの社会人経験の中でどれだけ頑張ってきたかなので、いますぐにどうこうはできないと思いますが、②③に身に覚えがある方は改善してみてはどうでしょうか。それだけでも内定確率は格段に上がると思いますよ。
 また、若い方もいずれは年をとるわけですから今のうちから①を身につけるように努力しておいた方が身のためだと思います。「若いころにもっと○○を勉強しておけばよかった」と後々後悔するようなことがないようにしましょう。


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