第258話「エイジレス・スキル」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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ここでは派遣のお仕事についてハケン会社の立場から日々思ったこと・感じたことを綴ってみるWeeklyコラムです。

 年齢不問のお仕事だが応募者が多いとなかなか書類選考が通過できない、内定が取れないとお嘆きのエイジレスの方も多いのではないでしょうか。年齢が高いので採用されないとお考えの方も多いかもしれませんが、要はスキルがあるかないかによるのです。では、エイジレスの方が20代の方に負けないような“スキル”とは何を指しているのでしょうか。


持久力(例えばパソコンを例に取ってみましょう。タイピング速度も若い者に引けを取らないスキルがあったとしても、1日8時間継続した場合にどうしても体力面・精神面で持久力に差が出てくるケースが多くみられます。日々の仕事は1~2時間程度の作業ではありませんので、反復的に継続できる持久力を有しているかどうかもスキルです。「自分は年だし若い子と同じようには無理」と言い訳してしまったらスキルがないということを自身で認めているのと同じです。)


スピード感(企業側が若い方とエイジレスの方との差として心配しているのはこの点かもしれません。例えば「この書類をコピーしてください」と依頼した場合、椅子から立ち上がるスピードは若い人の方が早いように思います。時間にして数秒の差ですが、それが1日、1カ月、1年という長い目で見た場合に積もり積もれば業務効率という面では大きく差が開きます。要するにフットワークの良さというスキルです。)


向上心(仕事を吸収しようとする気持ちを指します。若い方は見るもの聞くもの新鮮なので学ぼうという姿勢が見受けられますが、年齢・キャリアを積み重ねるほど希薄になりがちです。手を抜こうとか、前職はこうだったのにというような愚痴が出てしまうようでしたら要注意です。知識・技術スキルがどんなに高くても意識が低ければ最良の結果は出ませんので、結局スキル不足と言わざるを得ません。)

健康(長期のお仕事の場合、企業が気にするのは健康です。今は健康だとしても10年後20年後も健康でいられるかどうかをどう証明するかが鍵になります。例えば20歳の人が10年勤務しても30歳ですからまず健康を疑うことはないでしょう、しかし現在50歳の人が10年勤務したら60歳です。企業側としては「長期ではたらけますか?本当に大丈夫?」と疑問符を投げかけるのは当然です。履歴書の自己PR欄などに健康に関する記載をする方が少ないのが意外です。また、定期的な健康診断を受けていないというエイジレスの方も多く見られます。健康をPRできるし、自己管理能力を示す絶好の機会でもあるのですが履歴書にそれを生かしていない方が多い。健康管理・自己管理も社会人として重要なスキルの一環ですので、エイジレスの方こそ年齢に適したポイントを踏まえた履歴書を作成する術を習得すると有利になります。)


これらは一例ですが、スキルとは単に知識・技術だけではないということです。それを活かして業務を遂行していけるかどうかがスキルなのです。1分間に100文字タイピングできる20歳と、1分間に200文字タイピングできる50歳の方がいたとします。現時点でタイピングのスキルは50歳の人の方が優れているかもしれませんが、上記①~④が当てはまってしまっていたとしたらどうでしょう。業務効率を長い目で見たら企業がどちらを採用するかは一目瞭然です。「年齢が高いと採用されない」というのは誤りで、知識や技術だけを鵜呑みにして自分では若い者に負けないスキルがあるつもりでいても、実は企業が心配している“スキル”が足りていないのではないでしょうか。知識や技術があることはもちろんで、①~④も揃ってはじめて“スキル”であるということです。企業が言う“スキル”とは結局どういうことなのかをまず知ること、そしてそれをしっかりPRできること、実行できることが重要です。それさえできていれば60歳であろうと70歳であろうと採用はされるはずですし、若い者を押しのけて採用を勝ち取っているエイジレスは大勢いますよ。


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