第238話「レインメーカー」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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 新年早々寒い日に雨が降る日は嫌ですね。でもカンカンに暑い夏などは雨が降って欲しいと思うものです。雨を自由に降らせたり、止めたり操作できたらいいのに・・・なんて漫画に出てくる未来の世界がうらやましくなってしまいます。

そういえば、雨を止めることはできなくても、自在に雨を降らせることができたレインメーカーなる人物がいたことをご存じでしょうか。真偽の程は不明ですが歴史上唯一人、雨を降らせることができたとされる人物。いつの時代も人類の夢は同じで、実現に向けて努力している人はいるものですね。知らない方もいるかもしれませんので今回はチャールズ・ハットフィールド(通称レインメーカー)について雑談でもどうですか。

【チャールズ・ハットフィールド(Charles M. Hatfield1876年生~1958年没)】

今から100年以上前に人工降雨を成功させ『レインメイカー』の異名を取るアメリカの気象学者。歴史上唯一、自在に雨を降らせることができた人物とされる。

干ばつに苦しむ農民の姿を見て子供の頃に読んだ『大砲を撃った後には雨が降る』という記述を元に“人工的に雨を降らせる技術”の開発に着手。4年の歳月をかけ独自の降雨方法を確立し、「レインメーカー(The Rainmaker)」という商売を始める。「降雨に成功すれば報酬を受け取るが、失敗すれば一切の報酬を受け取らない」という極めてギャンブル性の強いものであったが、彼は見事に雨を降らせることに成功。その後も順調に雨を降らせ続け噂は全米に知れ渡り、1916年にはサンディエゴのダムが空になるほどの大干ばつに襲われ、何とか雨を降らせて欲しいと彼に人工降雨の依頼が舞い込んだときも当然のように雨を降らすことに成功させた。しかし、今度は雨を止ますことができずそのままサンディエゴは一ヶ月以上も降り続いた雨により、3つのダムが決壊する大洪水を引き起こしてしまう(雨を降らせる方法を身に付けた彼も、止ませる方法までは見つけていなかった)。その後、サンディエゴを大洪水にした張本人して裁判にかけられるが、当時の陪審員も裁判長も彼の技術を『科学的に雨を降らせたのではなく偶発的におきた自然災害』として判断し無罪の判決を下す。自身の技術を法的に否定されたことで彼は人工降雨の技術を封印。以後その技術が伝承されること無く1958年に83歳で死去。彼は人工降雨技術の秘密を墓の中に永遠に封印した。しかしながら、彼がビジネスとして人工降雨を行った期間は実に26年にもおよび、明確な失敗はわずかに2回だけという偶発的と呼ぶにはあまりに驚異的な確率での降雨実績であったと記録されている。

彼自身が他の者にその技術を伝えることをしなかったために、彼の人工降雨技術は現代においても依然謎に包まれており、実際科学的に効果のあったものかどうかの議論が続いている。彼の手法は地上約6メートル程のやぐらを組み立て、その上から薬品を調合してできる煙を空中散布して雨雲を発生させ、雨を降らせるというもので、最も有力な説として「雨粒の形に近いヨウ化銀を気化させた煙を大気中に散布したのではないか」と言われているが現在も真相は謎となっている。同時に雨を自在に降らせることが出来た歴史上の人物も彼以外には後にも先にも出現していない。

 近年、世界的な水不足に直面する危険性から文部科学省が平成18年度より「渇水対策のための人工降雨・降雪に関する総合的研究会」を立ち上げるなど世界各国で研究・実験が行われているが、人工降雨はある程度発達した雨雲がある場合にのみ有効であり成功するもので、雲の無い所に雨雲を作って雨を降らせるのは現代科学をもってしても不可能である。また、その雨量も本来の雨量を1割程度増加させるくらいで、自由に降水量を制御できるまでには至っていない。また、スーパーセルなど非常に強い上昇気流や複雑な気流を伴う雲の場合、降水を制御するのは困難であるなどの発表がされています。今から100年以上前にこれらを可能にした謎の人物は類まれなる天才なのか単なるペテン師なのか想像力をかきたてられますね。雨の夜長に推理して時間を潰すのも楽しいかもしれませんよ。(出典・参考:Wikipedia他)

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